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麻布十番 『ふくだ』で会席料理デビューはいかが? おとなの階段第一歩を踏み出す

「会席料理デビューするなら、こんな店と出合いたかった…!」

「会席料理デビューするなら、こんな店と出合いたかった…!」

はじめて『ふくだ』に行った帰り、心からそう思いました。

内容の充実度、コストパフォーマンス、 そして気取らない、あたたかなサービス。

なんとも……満たされた思いになったんです。

驚異のコスパ 昼会席5千円を体験しよう

「お昼じゃ行けないや…」とガッカリするなかれ。

こちらのお店、土日も昼会席が利用可能です。

「ランチに5千円」と聞くと、高いと思う方も少なくないと思います。

しかしコース全7品の素材の良さ、

そしてたしかな調理技術を思うと、

この値段も惜しくない!」と心から思えたのです。

それではさっそく、『ふくだ』に入ってみるとしましょうか。

席に着くとおしぼりが出されて、

「お飲みものはどうしましょう?」と女将がたずねてくるでしょう。

ビールもよし(瓶のみ)、いきなりワインや日本酒でももちろんOK。

ただ、ワインはボトルのみなので、

スマートに食事をはじめたい人は、

予約の際に予算を告げて相談してはいかがでしょうか?

ほどよい酸味に食欲もアップ 「キスとアスパラの土佐酢あん」

まず最初に出されるのが、先付(さきづけ)と呼ばれる前菜です。

この日は「キスとアスパラの土佐酢あん」、盛りつけも美しいですね。

カウンターに座ると、板前さんの仕事がすべて間近で見られます。

ちなみに土佐酢とは、米酢にだし、砂糖、塩で調味してから、

さらに追いガツオをしたもののこと。うま味が濃厚で、さっぱりした和のソースです。

先付とは、スターターとして食欲をそそらせ、

客の胃袋をおいしく刺激する料理が選ばれます。

お酢が使われているのは、そういう意味合いもあるのでしょうね。

板前の腕のみせどころ 椀もの「ハモと冬瓜のお椀」

2品目は「和食の華」ともいわれる、お椀になります。

こちらは鱧(ハモ)と冬瓜のお椀。

夏の京料理には、ハモは欠かせない存在です。

ちなみにご主人の修業先も京都とのこと。

料理の直前にカツオ節をけずって、お汁はつくられます。

まずフタを開けたら、その香りを胸いっぱいに味わってみてください。

「だしってこういう香りが本当なのか」と思えるはずです。

凝縮されたうま味が圧巻! 「黒ムツのお刺身」

3品目にはお刺身が登場します。

こちらは、5日間ねかせてうま味をギリギリまで引き出した、黒ムツのお刺身。

最上級のわさびをちょっと刺身の中ほどにのせて、

包むようにして、おしょうゆはごく少量でどうぞ。

ちなみに、この本わさびだけで日本酒をやるのも最高ですよ。

「行儀が悪いかな…」と思いつつアテにしていたら、

ご主人が「私も本わさびをつまみにするの、大好きなんです!」とにっこり。

香ばしい焼き加減が絶妙! 「ウナギとゴボウの焼物」

4品目は焼物になります。

こちらはゴボウをウナギで巻いて炭火で焼き上げたもの。

これにはもう、完敗でした……!

場にいた全員が思わず笑顔になって、食べることに夢中になりましたよ。

際立つ鮎のさわやかな香り「揚げ鮎のおろし和え」

5品目は揚物の出番です。

こちらは鮎のおろし和え。

小骨などはすべて処理されて、食べやすいのも嬉しいところです。

接待などの場では極力、食べにくいものは排除したいところですよね。

さて、前菜→お椀→刺身→焼物→揚物と続いてきました。

これが、ベーシックな会席料理の組み立てになります。

旬をいただく」和食の根源的なテーマですが、

生もの、だしの香味と素材のマリアージュ、焼く、揚げると調理法を変えて、

その時季の味わいを楽しむのが会席料理の醍醐味。

それぞれの主役となる素材について、

「今は○○がおいしい季節なのか」と感じたり、

産地をご主人や女将さんにたずねたりするのも楽しいですよ。

接待ならば、素材の旬を話題にしてみるのもいいのでは?

さてここで、お食事になります。

米、みそ汁、漬物、すべてが極上のシメごはん

土鍋で炊き立ての銀シャリがいただけます。

遠慮せずにおかわりしちゃいましょう。

夜のコースだとこれが炊き込みごはんになり、

たっぷりのイクラと鮭がのったり、アナゴめしになったりして、

『ふくだ』名物のひとつとなっています。

こちらのお店の香の物(こうのもの・漬物のこと)、これがまた絶品!

サンショウと炊かれたジャコもまた素晴らしく。

あんまりおいしくてパクパク食べていたら、
漬物のおかわりを出してくれたことも……。

コースのしめくくりは季節のフルーツ

最後に、季節のくだものを使った水菓子(みずがし)が出されて、

お茶をいただき、昼の会席の終わりとなります。

写真はブランデーに漬けたグレープフルーツとイチゴのゼリー寄せです。

お店は、ご夫婦ふたりだけで営まれています。

まだお若いふたりの人懐っこいお人柄にも、いやされるんです…。

高級和食というと、

威圧感があって、常連じゃないとおしゃべりもしにくい…

そんなイメージがあるかもしれませんね。
(そして実際にそういうお店もあります・笑)

こちらは全然そんなことはないので、ご安心を!

都内の割烹ランチもいろいろ食べ歩いてきましたが、

間違いなくトップクラスの充実度。

ちなみに、予約は2日前までが鉄則です。

おいしいものをいただきに、また大人の食作法を“おいしく”学びたい人に、

断然おすすめしたいお店なのでありました。

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