太宰治、夏目漱石、坂口安吾…今、挙げた名前は誰もが教科書で習う、日本を代表する文豪達。
そんな文豪達が愛した味を、現在でも私たちが堪能できることができます！ そこで今回は、古くは慶応時代から今もなお続く、文豪達も通った老舗店を取り上げたいと思います。
また、江戸川乱歩や三島由紀夫など大正から昭和にかけて活躍した文豪の通った老舗店も含めて全5店を紹介します。
夏目漱石も食べた”かきあげ”は絶対注文したい！ 100年を越える歴史持つ洋食屋
- 松榮亭
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東京都 千代田区 神田淡路町
洋食
創業明治40年(1970年)の100年を越える歴史持つ老舗店「松榮亭」。「鬼平犯科帳」の作者、美食家とも知られる池波正太郎の書籍にも紹介される名店です！
看板メニューは「変わったものを食べさせて欲しい」と言った夏目漱石のために考案された『洋風かきあげ』。豚肉・玉ねぎ・たまご・小麦粉のみを使用し、外はサクサクとした歯ごたえ、中は具でぎっしりで食べ応え十分。
日替わりのランチもメイン料理にライスとスープがついて980円とコスパ高いです！
文豪達も通った明治時代からの人気店！ 永井荷風の日記にも登場する鰻料理店
- 竹葉亭 銀座店
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東京都 中央区 銀座
うなぎ
驚くことに、あの薩長同盟が結成した慶応2年(1866年)に創業し、今も続く老舗「竹葉亭 銀座店」。永井荷風の日記であり最高傑作と名高い「断腸亭日乗」に度々登場し、夏目漱石の作品にも登場する鰻料理店。
また、泉鏡花も常連で明治時代から人気店でした。名物はふっくらとした食感の鰻が美味しい『うなぎ丼』！ 100年以上にわたって継ぎ足されてきたタレは薄味であっさりとした上品な味わい。池波正太郎も絶賛した『白焼き』『鯛茶漬け』もオススメですよ！
太宰治の写真で有名！文壇、画壇から愛された大人の老舗バー
- ルパン
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東京都 中央区 銀座
バー
太宰治、織田作之助、坂口安吾の無頼派3人が撮影された場所で有名な老舗バーの「ルパン」。3人の写真は店内にも飾ってあります。
1928年（昭和3年）に開店した際には、泉鏡花や菊池寛からの援助もあったそうです！ 川端康成や岡本太郎も常連で、木製の椅子や壁、ガラス製のランプからは昭和のレトロな雰囲気が感じられます。
かつての文豪達と同じく、友人と話の花を咲かせつつカクテルを嗜むのも良いかもしれません。
本の町・神保町にある、江戸川乱歩を虜にした天ぷら屋
- はちまき
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東京都 千代田区 神田神保町
天ぷら
創業昭和6年(1931年)、世界最大の本の街として知られる神保町に店を構えるのが「はちまき」。江戸川乱歩、井伏鱒二を虜にした天ぷらをここでは味わうことができます。
人気メニューは数量限定の『穴子海老天丼』です！大きな穴子が丼からはみ出ていて、その見た目は豪勢！ カラッと揚がった衣に、柔らかくてジューシーな身を味わえば、文豪達が虜になった理由にも頷けます。野菜の甘みが美味しい『野菜天丼』もオススメです！
政治家をはじめ著名人御用達！三島由紀夫が最後の晩餐に選んだ鶏料理の老舗店
- 鳥割烹 新橋 末げん
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東京都 港区 新橋
鶏料理
創業は明治42年(1909年)、100年以上も新橋で愛され続けている「末げん」。原敬元首相、鳩山一郎元首相など歴代の総理大臣馴染みの店。そして、決起前に三島由紀夫が最後に訪れたお店で有名です。
三島由紀夫が最後に注文した『わ』のコースが看板メニュー。ランチタイムは価格がリーズナブルで、鶏肉はひき肉で調理されている『かま定食』も名物で女性からも人気だそうです。
いかがでしたか？ 全て老舗店を紹介しましたが、明治時代の一つ前の元号である慶応時代から続くお店もあるのは驚きですね！ それだけ、長く多くの人に愛されてきたということですね。
そして、文豪達が愛したということも大きいと思います。彼らの小説を片手に今回紹介したお店を訪れたり、料理をいただきながら偲んでみてはいかがでしょうか？
