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高級焼肉店”よろにく”の裏名物、ふわふわ「かき氷」の凄さをパティシエの私が語ります

高級焼肉店の裏名物はかき氷!?

こんにちは、パティシエの小島です。
今回、私が訪れたのは焼肉の名店「よろにく」さん。

お肉が美味しいのは言うまでもありませんが、パティシエの私が目を付けたのはよろにくの裏名物「かき氷」

焼肉店のかき氷とは思えないほど、本格的で美味しいんです。

▲ほうじ茶かき氷

▲ほうじ茶かき氷

これです、これ。
深い茶色の見た目がシックで、スタイリッシュなよろにくさんの雰囲気ととてもマッチしています。

また、上に金箔が乗っているんですが、かき氷に金箔が乗っているのも他店では見かけない素敵な演出。
ほうじ茶独特のほろ苦い味わいが大人の味でとても美味しい。お肉をたくさん食べた後で非常にさっぱりといただけます。

ほうじ茶はとても濃い、濃いけど苦くはない。この絶妙の加減が天才的。パティシエをやっていますが、こんなに美味しいほうじ茶のかき氷は初めてですよ!

パティシエ的にお茶スイーツは風味が繊細、はっきり言えば弱いのでなかなか活かすのが大変なんです。ここまでほうじ茶の美味しさを引き出しているって本当にすごい!

もう一品「薩摩しろくまかき氷」も素晴らしいです。

▲薩摩しろくまかき氷

▲薩摩しろくまかき氷

まずは、見た目。上にはミントの葉、苺、キウイが彩りよく飾られていてとってもかわいいですね!

よろにくさんのかき氷は、本当にふわふわ。ふわふわでありサラサラなんです。このサラサラ感、他店では食べた経験がありません。そのせいもあって本当に繊細で、スプーンを入れると雪崩のように崩れてしまいそう……。

ミルクの優しい味がいくら食べても飽きません。これは、老若男女誰でもメロメロになりますよ。
「なんで焼肉店のかき氷がこんなに美味しいの?」ということで、美味しさの秘密についてよろにく代表の桑原秀幸さんにお話を伺いました。

▲よろにく代表の桑原秀幸さん

東京のかき氷ブームはよろにく発祥!?

小島:焼肉店でかき氷というのも珍しいと思うんですが、いつからかき氷を提供しているんですか?
桑原秀幸さん(以下、桑原):2007年に「よろにく」がオープンしたとき、デザートとしてかき氷の提供をはじめました。
従来あった単純なシロップのかき氷ではなく、スイーツと言えるような凝ったシロップのかき氷として鵠沼の「埜庵」さんのかき氷も評判になっていました。他に有名だったのは、上長瀞の「阿左美冷蔵」さんぐらいだったと思います。

東京でそんなこだわりのかき氷、それも焼肉屋で提供したというのは、うちが初めてでした。

小島:よろにくさんという美味しいものに敏感な方が集まるお店だったからこそ、その評判が広まったのでしょうね。2011年に出た蒼井優さんのかき氷の本で拝見して「焼肉屋さんでかき氷!」と驚いたのを覚えています。

京都「茶寮 ぎょくえん」のかき氷との出会い

桑原:実は、僕はかなりのかき氷好きでいまだに食べ歩いているほどのかきごおらーです。
かき氷の可能性をいろいろ考えるのって本当に楽しいんです。実は今まで、ブルーチーズのかき氷だとか、生ハムメロンのかき氷、コンビーフのかき氷なんかも当店で提供したことがあるんです。これが案外好評でした!(笑)

小島:ブルーチーズのかき氷! 味の想像がつかないです。ここが甘味処ではなく料理店だからこそできる冒険な気がしますね。
そもそも、なぜかき氷がお好きになったんですか?

桑原:残念ながら現在は閉店してしまったのですが、かきごおらーの聖地と呼ばれていた京都「茶寮 ぎょくえん」というお店がありました。

ここのかき氷は、本当にふわふわで、今でもここ以上のかき氷に出会ったことはありません。このぎょくえんさんのかき氷に出会って衝撃を受けたことが、自分の店でかき氷を出そうと思ったきっかけです。

小島:その聖地・ぎょくえんさんのかき氷の魂というか、テイストを味わえるのがよろにくさんかもしれませんね!

お茶の渋み、香ばしさを堪能できる「ほうじ茶かき氷」

小島:よろにくさんのかき氷の特徴やこだわりをお聞かせいただけますか?

桑原:現在提供しているのが、ほうじ茶(大)1000円(小)800円、薩摩しろくま(大)1000円(小)800円の2つです。

▲ほうじ茶かき氷(大)

▲ほうじ茶かき氷(大)

ほうじ茶のほうは、京都のお茶を使い、お茶の渋み、香ばしさを出すのに非常に苦労しました。

また、氷は非常に純度や透明度の高い純氷を使用しており、理想のふわふわ感を創るために温度管理も徹底しています。

氷の温度に徹底的にこだわることで、うちの店独特の非常に繊細でふわふわとしたかき氷ができるんです。
また、ふわふわのかき氷だと、やわらかで口当たりがよいのはもちろんですが、頭が痛くなったりもしないんですよ。

こだわって作っているだけに、1個1個作るのにとても手間がかかります。

そのため、あまりに忙しい時間帯だとお待たせしたり、泣く泣くお断りすることもたまにあります。当店がクオリティにこだわりを持っているからということで、ご理解いただけると嬉しいです。

小島:単なるデザートとしてではなく、ひとつの商品として深い愛情とこだわりを持って作られているから、今のかき氷の評判があるんですね。

今後もかき氷ブームの牽引役として、ますます楽しみです。本日は本当にありがとうございました!

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