新橋に、立ち飲み屋の店長をやっているグラビアアイドルがいる。
新橋駅烏森口から徒歩1分にある「Touch know me 祭店」で働く麻倉まりなさんこそ、そのグラビアアイドルだ。
実際に伺ってみると、彼女は名ばかりの店長ではなく、週に6日は店頭に立ち、炭火で焼き鳥を焼き、そして材料の発注までを全てこなしていた。
なぜ彼女はグラビアアイドルであることを隠さずに、立ち飲み屋で店長をし続けているのか。
開店前の彼女を直撃した。
「大学時代は、朝から晩までアルバイトをしてましたね。」
ーー本日は開店前のお忙しい中、お時間を頂きありがとうございます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ーーあれ、芸名は麻倉まりなさんですよね?ハッピには「エリカ店長」と書いてあるので……。
このお店では本名の「エリカ店長」で働いています。
ーーそうだったんですね!麻倉さんは、現在グラビアアイドルとして活動されていると。
はい!今はグラビアアイドルとしての活動が多いですが、シンガーソングライターもやっています。
SHUTTER撮影会、楽しく終わりました!!*\(^o^)/*
— 麻倉まりな@VRグラビア配信中 (@marina_asakura) 2016年8月21日
来てくれた皆様ありがとうございました♪ジェンガ楽しかった…❤︎
ほんともう…だいすきだっっ#撮影会#サイゾー#グラドル自画撮り部 #麻倉まりな pic.twitter.com/TuhprrQYOT
ーーいつ頃から芸能活動には興味があったんですか?
高校時代ですね。最初は歌に興味があったんです。というのも、中学時代にYUIさんのミュージックビデオに参加させて頂く機会がありまして、その時に聞いた歌声に感動してしまって……。そこからシンガーソングライターに興味を持つようになりました。
ーーその頃、実際に歌の活動はどういったことをされていたのですか?
大学時代に、学園祭で歌ったことがあるくらいですね。他は何もやっていなくて、ひたすらアルバイトをしていました。
ーーどういったアルバイトを?
薬局とレンタルビデオ屋さんを掛け持ちしながら、派遣にも登録してました。そのあと家を引っ越して、アルバイト先まで遠くなってしまった関係で、やっていたアルバイトを全部変えたんです。でも変えた後も、ファミレスとラーメン屋とガソリンスタンドを掛け持ちしてましたね。大学にも行かずに、朝から晩まで働いてました。
ーー何でそんなに働いてたんですか?
働くのが好きなんだと思います(笑)。特に接客業が好きで、だから今も店長をやっているというのはあるのかもしれません。
「正直、胸はずっとコンプレックスでした。」
ーーどういう経緯でグラビアアイドルになったんですか?
歌をやりたいと思いつつ、モデルもやってみたいという思いもあって、読者モデルになったんです。すると、私の写真を撮ってTwitterに載せてくれる方が現れて、その方に「スタイルがいいから、グラビアやりなよ」って言われました。でも正直、胸がずっとコンプレックスだったんです。
ーーそうなんですね。
でも、「動かなきゃ始まらない!そろそろ22歳だし、胸を出していこう!」と一念発起しまして。そして色々な縁があり、今所属している芸能事務所に入ることになりました。
ーー グラビアアイドルになる時に、親の反対などは無かったんですか?
喜んでくれたんですよね。私の母は芸能界に行って欲しかったようで、むしろ今は応援してくれています。
「会って5分で、店長としてスカウトされたんです。(笑)」
ーーそこからどういう経緯でお店の店長に?
グラビアアイドルを始めた後も、バーでアルバイトしてたんですね。その時に、今のお店のオーナーさんがバーに来て、会って5分で「今度新しいお店始めるから、店長やってよ」ってスカウトされたんです。
ーーえっ、いきなり店長に?そこでOKしたんですか?
その時、ちょうど人生に迷ってたんですよね。グラビアのDVDを2枚出してたんですけど全然売れないし、このまま脱いでいても脱ぎ損だな〜って思い始めていて……。そんな時に誘われこともあり、「店長いいな」って思いまして。後日オーナーにちゃんと話しを聞きに行って、OKしました。
ーー店長っていきなりできるものなんですか?
最初はスキルがなかったので、このお店「Touch know me 祭店」は2店舗目なんですが、1店舗目の「Touch know me」でしばらく修行をしてから、正式に店長になりました。
ーー店長として焼き鳥焼いてたりすると、火傷や傷が絶えないような気がするんですが、グラビアアイドルとして、そこは気にならなかったんですか?
小さい頃からケガが絶えない子だったんで、あんまり気にしなかったですね。今はなくなりましたが、最初はやっぱり慣れなくて、ケガが多かったですねー。
「このお店のおかげで、優勝することができた。」
「日本一レバーを焼くのが上手いグラビアアイドル」というキャッチコピーの麻倉まりなさん。実際にレバーを焼いていただきました。表情が真剣です。
ーー立ち飲み屋さんで店長をしていると、食生活がなかなか安定しないので、太りませんか?
そうなんですよ。実は店長を始めてから6ヶ月で6キロ太ったんです。
ーーええっ!?でも今は太ってないですよね。何かダイエットなどされたんですか?
食生活を健康なものに変えていきましたね。ダイエットを始めたのには理由があって、雑誌の「サイゾー」さんが2016年の4月から7月までやっていた、「グラビア争奪バトル」というイベントに参加していたんですね。
ーーそれはどういうイベントだったんですか?
「HOTCHKISS」という、タレントやアイドルが限定の写真や動画をアップしたり、ファンの方とチャットをして交流をする月額制のサイトと「サイゾー」が共同で実施したイベントでした。そのファンからの応援によってサイト内でのランキングが決まり、1位になると「サイゾー」のグラビアに載ることができる、という特典があったんです。
ーーそれで1位になったと。
はい。1位になるために、大好きなお米とビールを断って、太った分の6キロを減量しました。でも1位になれたのは、店長をやっていたからなんです。
ーーというと?
このお店に来てくれるお客さんが、サイト上で応援してくださるようになったんです。1日80人くらいお店にお客さんがいらっしゃるので、徐々にファンの方が増えてくださったおかげで、1位を取ることができました。その時の感謝を込めて、「サイゾー」さんに掲載されたグラビアを店先に張ってあるんです。
ーーそんな逸話があったんですね……!
このお店は、店員さんにお笑い芸人の方が多いこともあり、有名人の方も来てくださることがあるんです。そういった方のお話を聞くと学ぶことも多いですし、店長をやっていて良かったことが本当にたくさんありますね。
「脱げるシンガーソングライターを目指したい。」
ーー今後の目標は何ですか?
店長としては、「新橋と言えばTouch know meだよね」と言われるようなお店にしたいですね。芸能人としては、来年はシンガーソングライターとしての活動も本格的にやっていきたいなと思っています。
今はインターネットの時代なので、オリジナル曲をアップロードして、皆さんにお届けしたいですね。あ、もちろんグラビアアイドルは辞めませんよ。
ーー素敵な目標ですね。
「歌えるグラビアアイドル」は既にいらっしゃるので、私は「脱げるシンガーソングライター」を目指して、頑張っていきます!
ーー本日はありがとうございました。
【お店情報】
店名:Touch know me 祭店
営業時間:17:00〜24:00
定休日:日曜日
住所:東京都港区新橋3-21-2 丸文ビル1F
電話番号:03-6435-9429
- タッチノーミー 祭店
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東京都 港区 新橋
立ち飲み