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今年の冬は「羊鍋」に注目! 池袋「東方紅」で味わう中国東北料理が辛ウマで最高だった

今回、美味しい「羊肉」を求めて訪れたのは池袋にある「東方紅」。羊肉好きの間ではかなり有名なお店だそうです。

店内は「文化大革命」をイメージした作りとなっており、かなり独特の雰囲気。

「羊」というとオーストラリアやニュージーランドのイメージがありますが、羊の生息数は圧倒的に中国が多いです。

出典:国際連合食糧農業機関(FAO)- FAOSTAT - Production, Live Animals, Sheep, 2014

出典:国際連合食糧農業機関(FAO)- FAOSTAT - Production, Live Animals, Sheep, 2014

その数、2億頭。

オーストラリアとニュージーランドに生息する羊の頭数を足しても、中国には及ばないようです。

動物の生息数はそれだけ多くの調理法を生み、中国では多様な羊の食文化があります。それを表すように、中国にはこんなことわざがあるそうです。

「中国ではわからないものが2つある。羊料理と役人の数さ」

さて。
今回訪れた東方紅さんのご紹介。

こちらのお店は中国のなかでも「中国東北料理」を提供するお店です。

中国東北地方というとこの辺りですね。
冬になるとマイナス20~30度の気温になるこの地域は、体を温めるために鍋料理が発達しました。

お店のテーブルには鉄鍋が埋め込まれていて、こちらで鍋料理をいただきます。

さっそくお店の方にオススメを聞いたところ「羊蝎子鍋」が人気だとか。「蝎子?なんて読むんですか?」と聞いたら、「ああ、それサソリ。」と返答が。

サソリ・・・。

オススメを聞くことの最大のデメリットは、聞いてしまったら最後注文しないとバツが悪いこと。おそるおそる「羊蝎子鍋」をオーダー。

お店の方がやってきて、大きな鉄鍋で調理を始めました。

唐辛子と油の香ばしいニオイが店内に広がります。
そして、ここで羊肉が登場。

圧倒されるほど大量の骨付き肉。

羊肉の背中に位置するこの部位がサソリに似ていることから「羊蝎子」と呼ぶんだとか。

羊の背骨肉を唐辛子と特性のタレで炒めて、そこにスープを投入。

蓋をして煮えるのをしばらく待ちます。

完成を待つ間は、このお店のオーナーが発刊しているという中国人向けの新聞「網博新聞」を見て待ちます。

中国語は読めなくても、なんとなく意味はわかるから不思議。

「愛ちゃんってやっぱり中国で人気なのね。」

「買爆?あー、爆買いのことか。」

「・・・。」

鍋ができたようです。

うまそーーー!!食欲をダイレクトに刺激してくる香り!!
どれどれ……んん……辛い!!

でもウマイーー!!
食べるごとに羊肉の旨味や、特製ダレのコク、香ばしさが相まって箸が止まりません!

羊の背骨肉にしゃぶりつく。骨にこびりついた肉というのは、どうしてこんなに旨いんでしょう。

人目もはばからず背骨肉をしゃぶってチューチュー。

すでにじっくり煮込まれているので肉はとてもやわらかい。濃香なスープが隅々まで染み渡っていて、一口、一口とかじるごとに肉とスープのうまみが口の中で爆発します。

こちらのお店は鍋料理以外のサイドメニューも充実しています。

炭火羊肉串(ラム肉)。シンプルにラム肉の美味しさを味わうならこの一品。

空芯菜のガーリック炒め。鮮やかな緑が魅力的で、お酒のお供にしたい定番料理。

ラム肉のクミン炒め。八角や唐辛子などの調味料がスパイシーでラム肉との相性バツグン。

最近では飲食店に関するネットの情報が充実したおかげで、お店選びで失敗することは格段に減った気がします。ただ、自分が心から好きだと思える100点のお店と出会えているかと言えばそうでもない…。

正直、東方紅は知らなきゃ入りにくいお店だと思うのですが、好きな人はたまらなくハマってしまうようなそんな魅力がありました。

無難な店選びに飽きた人にこそ、このディープな世界「東方紅」へ訪れてみてほしいです。

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