ライター紹介
乾燥する空気につられて心まで乾いている皆さんこんにちは。 鼻をかみ過ぎて鼻の下がシルクロード並みに乾き切っている暇女です。
そんなカラカラなわたしたちに嬉しいニュースが舞い込んできました。 コメダ珈琲の姉妹ブランド「おかげ庵」が関東にも出来るというのです。
『っていうか、「コメダ珈琲」を知らないんだけど……』
という温度差のあるアナタにコメダ珈琲から説明します
コメダ珈琲とは、ふかふかのソファや高い仕切り、各席に配置されたコンセント、充実の新聞・雑誌コーナーといった何時間でも滞在したくなるようなアイテムを散りばめ、「回転数」という概念を度外視した画期的な喫茶店です。
その「お客様ファースト」とでもいうような太っ腹さに加え、提供される料理の美味しさ(そして量)、接客の丁寧さなどで人気に拍車がかかり、今やスタバ・ドトールに次ぐ国内3位の店舗数、700店舗を有するビッグチェーンへと成長しました。
『ふ、ふ~ん……で、「おかげ庵」とは?』
おかげ庵とはコメダ珈琲の和風バージョンのお店で、本場の愛知県にも7店舗しかなくて……
実はわたしもまだよく知らないんです……
「えっ!」
というわけで実際に行ってみました
ついに関東にも出店する「おかげ庵」。記念すべき1号店は、新宿でも渋谷でもなく……
横浜市青葉区あざみ野。
都心からだと少なくとも電車で40分はかかるこの場所に、どうして関東1号店を出そうと思ったのでしょうか……。しかも、歩くと結構遠いので駅からバスに乗って移動します
「あざみ野」を“AZAMINO”とローマ字表記すると、“AMAZING”とほぼ同じであることなどに気づきました。「あざみ野ガーデンズ」で降りたら150メートルくらい歩きます。
出た。これが「コメダ和喫茶 おかげ庵」。「和喫茶」の部分は「わきっさ」ではなく「なごみきっさ」と読むのだそうです。
朝は8時から、夜は22時まで営業していて年中無休。どんな時も休まないってすごいです。わたしは高校生時、登校のため自転車に乗ろうとしていたのですが『バッグが重すぎてバランスを崩し自転車が倒れた』という理由だけで猛烈に腹が立って学校に行かなかったことがあります。
コメダ珈琲では赤いベロアのソファが採用されていますが、おかげ庵は「和風」をコンセプトにしているので椅子もウグイス色。座り心地はコメダと変わらずふかふかです。
周囲の席との高い仕切りはおかげ庵でも健在です。障子や木の素材が和の高級感を醸し出しています。
この日はメディアを集めた試食会だったのですが、スーツを着た偉い人たちが店中をずっとウロウロしていました。
新しいお店がオープンする時というのは大抵こういうオトナたちが不安そうな顔をしながら手を後ろに組んでウロウロしているものです。
グルメサイト以外にも、大手出版社やラジオ局からも取材陣が集まっており、おかげ庵ならびにコメダ珈琲の注目度の高さを感じました。
試食会スタート
偉い人たちの挨拶が終わってすぐにコーヒーが出てきました。
店員さんによると、『中身はコメダ珈琲で提供されるものと同じなので味も一緒だが、量はおかげ庵のほうが少し多い』そうです。
確かにコメダ珈琲のレギュラーサイズのコーヒーよりも、カップ自体が大きめです。
コメダ珈琲との更なる違いは、置いてあるお砂糖が黒糖であるということ。白砂糖とはまた一味違った風味を楽しめそうです。普段ブラックでしかコーヒーを飲まないわたしは黒糖を試すことを完全に忘れており、いま現在激しく後悔しています。次回来店する際の課題としたいです。
おかげ庵のモーニングは、なんと和食……!おにぎりとお味噌汁に、わらび餅もついてきます。
朝はパンじゃなくてご飯派の人も、これで「喫茶店でモーニング」を楽しめますね。
実際に食べてみると、お米の炊き具合が硬めで粒が立っていて、ご飯だけでも美味しい。時間が経っても美味しい。そこにパリパリの海苔を巻けば香ばしさも加わって更に幸せになれます。
お味噌汁は、味はあっさり系ですが具だくさんです。
もちろんコメダ珈琲でもお馴染みの「トースト+ゆでたまご」なモーニングもあります。
しかもコメダではトーストに添えるものは「ゆでたまご」「小倉あん」「たまごペースト」の中から一つ選ぶシステムですが、おかげ庵のトーストセットは「ゆでたまご」と「小倉あん」が初めからセットになっているのです……!
おかげ庵が近所に無いことを激しく悔やみます。
*モーニングは午前11時までに飲み物を頼めば無料でついてきます
お団子(醤油)もいただきました
お団子は小さな七輪で自分で焼いて食べます
お餅やお団子を焼くコンパクト七輪が電動なため、おかげ庵あざみ野店では全席にコンセントがついていました。パソコン作業したい人にとっても嬉しいおまけですね。
網の上でお団子を焼いていると、祖父母がストーブの上に網を敷いて餅を膨らませていたことを思い出します。
「餅っちゅうんはレンジでチンするもんやない。網の上で焼くんがホンマの餅や」と若い世代に文化を伝えることも出来ます。
上の写真のような焼き方は少し焦がし過ぎています。
付属のお醤油につけて食べます。おもち自体にほんのり甘味がついているので、醤油と合わせると甘じょっぱくてクセになります。弾力があって歯切れのよいモチ加減です。少し焦げ目があるくらいだと香ばしく「焼きたて」感を堪能できます。
「あんこ」「きなこ」「醤油」の3つの味を一度に楽しめる“だんご三昧”というメニューもありますよ奥さん
コメダ珈琲の定番“シロノワール”の和風バージョン“抹茶シロノワール”です
まずは上のソフトクリームだけ食べてみると、お茶屋さんで売っているような、しっかりと茶葉の味を感じられる抹茶ソフトでした。
添付の黒蜜をかけると深みが増して、スプーンを進める手が止まりません。
ただ、抹茶シロノワールにつけるのはサクランボじゃなくて、白玉もしくは栗なんかのほうが合ってるんじゃないかな……とも思いました。
おかげ庵ではシロノワールのソフトを「抹茶とバニラのミックス」にもできます。
「暇女さん、楽しんでますか~?」
あ、広報の清水さんだ。
清水「どうも、コメダ珈琲の広報、清水です」
暇女「最近までずっと一人きりで広報を任されていた清水さんだ」
清水「最近やっと広報が2人になったんです」
暇女「企業の規模に人数が見合ってない気がするゥ……。清水さん、どうして関東1号店を『あざみ野』にしたんですか?」
清水「そもそもコメダ珈琲の関東1号店が青葉区の『江田』というところで、ここからすぐ近くなんです。そういうわけでこの辺の土地はコメダ珈琲に対する認知度が高いし、喫茶店文化も根付いているので、同じところからまたスタートしてみました」
「関東初だからといって安易に新宿辺りから攻めるんじゃなく、そういう『義理』みたいなのを大切にする感じ、好きです……」
「ありがとうございます(笑)。暇女さんが『コメダ検定』で勝ち取った『コメカ(プリペイドカード)』もおかげ庵で使えるので、たくさん遊びに来てください」
暇女「都心にも『おかげ庵』作ってくれますよね?早く作ってください」
清水「(笑) どうでしょうね~」
おかげ庵が都心に出来るかどうかのところは濁されてしまいましたが、ずっと謎の存在でしかなかった「おかげ庵」のポテンシャルがここまで高いとは驚きでした。
本家のコメダ珈琲とは全く違った良さがあり、もしかすると本家より流行る可能性もある……ということを考えると、ちょうどAKB48と乃木坂46のような関係だなと感じました(どんなまとめなんだ…)
コメダ珈琲オンリーで見ても飛ぶ鳥を落とす勢いなのに、更にこんな強烈な隠し玉を(別に隠してない)出してくるなんて、本当に愛知県って恐ろしい所ですね(世界のTOYOTA然り…後は分かんないけど)
これからもコメダ珈琲・おかげ庵を分け隔てることなく、「株式会社コメダ」を全力で箱推ししていこうと心に決めました。
「おかげ庵 あざみ野店」は1月24日(今日)からオープンしています ここに書き切れなかったメニューもまだ一杯あるので、是非お店まで足を運んで、ご自分の五感で確かめてみてください……!
- コメダ和喫茶 おかげ庵 あざみ野ガーデンズ店
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神奈川県 横浜市青葉区 大場町
喫茶店