東京、木場に担々麺の専門店「香噴噴 (シャンペンペン)東京木場」がオープンしました。
店主の九鬼(くき)修一さんは、ホテルや街場の中華料理店で修業を積んだ後、担々麺の名店に勤務。ここで担々麺の奥深さに開眼したと言います。そして「香噴噴」オープンで独立を果たすことになった時、「よりいいものを出せるよう、力を分散せず担々麺一本で勝負しよう」と決意したそうです。
店主の九鬼修一さん
手間暇を惜しまず、一切の妥協のない一杯を
中華料理で培った技を余すところなく駆使し、スープ、麺、具材ととことんこだわり抜いた渾身の一杯を創り出します。
スープは丸鶏と干し椎茸、昆布をじっくり8時間かけて煮込み、ダシをとったもの。鶏は丸のまま入れることで、より味わいがまろやかになるのだとか。
黄金に輝く澄んだスープは、見た目はさらっとしていますが、ダシの旨味がとことんまで染み出ています。
自家製ダレのベースはゴマとカシューナッツ。カシューナッツはなんと1時間(!)かけて揚げることで、甘みを最大限に引き出しているそうです。
肉は牛と豚の合挽き肉を使用。肉の存在感が楽しめるよう敢えて大きさを揃えず、大きめに挽いています。
汁なし担々麺は、具の肉とタレを、熱した鍋や蒸し器の蓋の上に置き、直前まで温めます。「タレや具が冷めていると、出来上がりもぬるい麺になってしまいます。やっぱり熱々の担々麺を食べてほしいですから」と九鬼さん。
完璧な一杯を供すため、細部にまで神経を張り巡らして担々麺作りに挑んでいるのです!
深いコクと辛さが、クセになる極上の味を醸し出す
担々麺 830円
コクのあるゴマの風味と上品なスープが醸し出す深い旨味は、まさにごまかしのない美味しさ。辛さが全面に出るのでなく、辛味はあくまでも引き立て役。辛いものが苦手な人でも楽しめるまろやかな辛さです。
また黒酢の柔らかな酸味が濃厚な味にすっきり感をもたらし、アクセントになっています。
麺は細麺と太麺が選べ、今回は太麺をオーダー。もっちりとした太麺は、スープによくからみます。スープ、ゴマだれ、甜麵醬で炒めたゴロッとしたひき肉、干しエビと様々な旨味が重なり合う複雑な味わいは、最後まで食べ飽きさせません。
すすっても、すすってもまた食べたくなる、クセになる美味しさ。
「担々麺って、こんなにも美味しかったのか」と、改めて気づかさせてくれる極上の一杯です!
「香噴噴」のもう一つの看板メニューがこちらの汁なし担々麺。
汁なし担々麺 830円 麺は太麺飲み
タレと麺は汁あり担々麺と同じ。スープのない分、麺のいい匂いがよく香り、食欲をそそります。
太麺とタレが良くからみ、生パスタのようにもっちりとした食感。コクと辛味のバランスが絶妙で、こちらも期待以上の美味しさです!
余ったタレの中へ、タイの香り米「ジャスミンライス」を入れて、〆めのご飯も楽しめます。
水分の多い日本のお米だとべたっとなってしまうところ、このジャスミンライスはパラパラとほぐれ、タレやひき肉にちょうどよく混ざるのだそう。追加注文可能なパクチーを入ればさらにエスニック風な味わいも楽しめ、一杯で様々な味わいを堪能できます。
そして、店主の九鬼さん一番のお気に入りだという「麻辣麺」。
麻辣麺 830円 汁あり、細麺のみ
山椒と生姜を効かせた、辛さの中にも薬味の豊かな風味が広がる、今まで食べたことのないタイプの麻辣麺です。
上に盛られた具材が特に美味しく、きくらげのコリッとした食感やニラのシャキシャキとした食感が、ゴロッとした肉にアクセントをプラス。この具材をソースにして野菜や肉にかけて食べたら、それだけで立派な一品料理になりそう!
この他、時間をかけて炒め旨味を凝縮したキノコの入った「成都(チャンドゥ)担々麺」(汁なし太麺のみ880円)があり、麺は全4種。
いずれも手間を惜しまず作られた、店主の思いの伝わる渾身の一杯。ぜひ足を運んで、香り豊かな担々麺を堪能してみてください。クセになる美味しさは、やみつきになること間違いなしです!
- 香噴噴 東京木場
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東京都 江東区 東陽
担々麺