数々の老舗洋食店が軒を連ねる浅草。先日、新たに王道クラシックな洋食メニューが楽しめる「木村洋食店」がオープンしました。
田原町と合羽橋のちょうど真ん中辺り、東本願寺裏の住宅街に佇むのが「木村洋食店」。
オーナーシェフの木村賢一さんと、サービスを担当する奥様の美紀さん。仲良し夫婦が営むアットホームなお店です。
受け継がれる料理だからこそ、手仕事を大事にしていきたい
「店を探すのに1年半かかりました」と木村シェフ。奥様の美紀さんと二人で切り盛りするのにちょうどいい広さの物件がなかなか見つからず、その間は、美紀さんが働いて支えてくれたのだそう。「もう貯金も尽き、これがギリギリというタイミングの時に、この店が見つかったんです」
木村シェフは、「いつの時代でも流行りすたりのない洋食をやりたかった」と、代々木八幡のせきぐち亭や、西麻布の麻布食堂などで修業、この道一筋で腕を磨いてきました。
「住宅街なので、ほとんどのお客様が近くに住んでいる方。浅草界隈は昔から洋食に親しんでいる方が多く、洋食に対する思い入れも強い。舌の肥えたお客様が多いので、その分、気は抜けません」
木村シェフは王道のクラシックな洋食にこだわります。
「デミグラスソース作りも、ハンバーグの手ごねも、やらなきゃならないことは山ほどあり、仕込みに時間がかかります。当たり前のことを当たり前にやる。自分の作るのは昔から受け継がれているクラシックな王道の洋食です。一つずつ丁寧な手仕事を大事にしていきたいですね」
お手頃価格がうれしい、絶品洋食メニューを堪能!
じっくり煮込んだデミグラスソース、ふんわりバターの風味が香る卵、具だくさんのチキンライスと、どれも突出することなく絶妙なバランスが、たまらなく美味しいです!深みのあるデミグラスソースはコクがあり、赤ワインの風味が大人な味わい。
大ぶりのエビが三尾も並ぶエビフライ。他の一品料理もボリュームがあるので、家族やグループで来て、色々な料理をとりわけて楽しむのもいいですね。
サクサクとした衣とプリッとしたエビの食感、とろっとクリーミーな自家製タルタルソースを付けて食べるエビフライは、
まさに洋食屋さんならではのごちそう!
「店を持てたのは、妻のおかげですね」
開店まで支え続けてくれた美紀さんに、木村シェフはとても励まされたと語り、感謝の念を隠しません。
美紀さん、実はレストランでのサービスは今回が初めてなのだとか。「主人と一緒だからできたんでしょうね」「妻だから任せられるんです」夫婦の絆は深く、キッチンからホールへ息の合ったプレーで、店を切り盛りしています。
シチューにグラタン、カニクリームコロッケ。定番の洋食メニューの他にも、キッシュや豚バラのコンフィ、スペアリブと手の込んだ一品料理やおつまみがそろい、どれもお手頃価格で楽しめます。お客さんの要望で、日本酒を置いているのも、気取らない下町の洋食屋さんらしいですね。
浅草の路地裏に佇む、仲良し夫婦が営む洋食店。美味しいクラシックな王道の洋食を食べにぜひ訪れてみて下さい!
- 木村洋食店
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東京都 台東区 西浅草
洋食