「立ち飲み」。それは新橋や神田のガード下で一日の疲れを癒すサラリーマンの聖地、というのはもはやひと昔前の光景。最近では女性もどんどん「立ち飲み」ジャンルに進出するようになり、おしゃれな雰囲気の立ち飲みも増えています。
そんな風にじわじわと盛り上がっている「立ち飲み」。とはいうものの、住宅街の立ち飲みはまだ珍しいのも事実。
しかも、今スタイリッシュでセレブな街として話題の代々木上原に立ち飲みなんて!
ということで訪れたのが、こちらの「LANTERNE BAR by AELU(ランタンバー バイ アエル)」です。
ギャラリーのようにスタイリッシュな立ち飲みスペース
代々木上原駅から徒歩2分。ここが立ち飲みとは想像がつかないほど、入り口から洒落ています。
店内に一歩踏み入れると、そこには陶器が展示されているギャラリーが。
パリの工房のような雰囲気が素敵すぎます。
天井からは店名の「ランタン」が。夜になると優しい灯を照らします。
10脚ほど用意されているハイチェアは先着順。
店内は「立ち飲み」のイメージとはかけ離れた、シンプルでスタイリッシュな設え。こちらもさながらアートギャラリーのような趣。さすが代々木上原の「立ち飲み」はどこまでもおしゃれで、一味違います。
旬の肴を使った居酒屋料理を、こだわりの酒類とともに
北嶋竜樹シェフ
「お客様はやはり近所に住んでいる方が多いですね。女性のお客様も多いですよ。仕事帰りや、2軒目、3軒目にはしごで来られる方も」(北嶋シェフ)
メニューには、その時期に収穫される旬の素材を使った料理が並びます。
旬の素材は、出回っている時期も短く、実際に食べる機会は少ないもの。こうしてお手頃価格で楽しめるのが、本当に嬉しいですね。旬の食材をさりげなく使ったメニューの数々にも代々木上原らしい上品さを感じます。
「うちで作っているのは基本的には居酒屋料理。でも、ありきたりにならないよう気をつけています。『立ち飲みなのにこんなに美味しいと思わなかった』と、ギャップを楽しんでいただけたらいいですね」(北嶋シェフ)
「ホワイトアスパラガスのお浸し」620円 と長野の「NIWARINGO 生酒」950円。
旬のホワイトアスパラガスが、塩ポン酢とアスパラの皮でとったダシに浸されており、柑橘系の酸味が爽やかな一品に変身。リンゴ酸を多く含む「NIWARINGO」はにごり酒で、そのまろやかな酸味が、おひたしのポン酢風味にぴったりと合っています。
スペシャリテの「フィッシュアンドチップス」700円と「角ハイボール」400円。
魚はその日の仕入れで変わり、この日は北海道産の真鱈。付け合わせのポテトは、ポルチーニ茸と粉鰹で味付けし、旨味をたっぷりきかせています。
衣のサクッとしたフライには、イタリアンパセリ入りタルタルソースをたっぷりとつけて。
ちなみにこのイタリアンパセリは、東京の西東京市にあるハーブ園「ニイクラファーム」産のもの。「ニイクラファームのハーブがフレッシュで素晴らしいのでぜひ使いたかった」(北嶋シェフ)。まろやかなタルタルがハーブを加えることで、爽やかに楽しめます。
「オイスターイカ墨焼きそば」630円
紅生姜を乾燥させてパウダー状にしたものをふりかけてあり、居酒屋メニューの定番、焼きそばも代々木上原ではこんなにもアーティスティックに!
イカ墨の磯の香りと香ばしいオイスターソースの風味が絶妙な味わい。しっかりとした味付けは、〆でも酒のアテとしてもぴったり。
「ジントニック」1000円
ジンはフィンランドの「NAPUE(ナプエ)」をはじめ様々なクラフトジンを用意。「NAPUE(ナプエ)」のジントニックはハーブのような爽やかな香りのジンと、ライムの香りがなんとも春らしく心地よい飲み口です。
磯の香りの焼きそばとジントニックを飲んでいると、なんだか浜辺のカフェにいるような気分に。都会の喧騒を忘れさせる、心地よい時間が流れています。
都会にいながらも、別世界へと誘う「LANTERNE BAR by AELU」。
女性数人でも、一人でも。もちろんデートで訪れるのも盛り上がるはず。
代々木上原の大人の立ち飲みをぜひ体感してみてください!
- アエル
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東京都 渋谷区 西原
ビストロ