日本庭園のような瀟洒な枡に、パリっ! とスプーンを入れる瞬間。抹茶色に染まった、とろっとろのムースをすくいあげる仕草。
InstagramやTwitterで、そんな動画を見た覚えがある人も多いのではないでしょうか?
いま、SNSを中心に大旋風を起こしているのがSALON GINZA SABOUさんの「茶房パフェ- 日本庭園風-」。
週末には1時間半待ち(!)にもなるという超人気店にお邪魔して、”茶房パフェ”人気の秘密を探ってきました。
人気ブランドが手がける「和と洋のハイブリッド」カフェ
昨年3月にオープンした東急プラザ銀座の地下2階に入っている「SALON GINZA SABOU」。
東京メトロ銀座駅からの直結通路からも見える、スタイリッシュなのれんが目印です。
新宿や吉祥寺でも展開している「SALON adam et ropé(サロン アダム エ ロペ)」は、ファッション×フードカルチャーのコンセプトショップ。
ファッションだけでなく「和」をテーマに全国各地から厳選した食材や食器、国産ワインまで取り揃えているのは東急プラザ銀座店のみです。
そして、このショップに併設されたカフェこそが今回お邪魔した「SALON GINZA SABOU」。
スタイリッシュなインテリアや照明が印象的。内装だけでもインスタジェニックです。
おしゃれな店内に、入った瞬間からワクワクが止まらなくなりそう…。
一番人気の「茶房パフェ」。あの快感はやっぱり格別!
お客さんの約半数がオーダーし、週に1500個から2000個ほども売れているという看板スイーツです。
見た目の印象は、「ふんわり」「はんなり」といった感じ。
日本庭園の一様式である“石庭”をイメージした枡が、チョコレートシートと抹茶のムースで覆われているのがわかります。
現在はInstagramを中心に口コミが広がってここまでの人気になったそうですが、どうやら理由はこのフォトジェニックさだけではないようで…。
なんでも、みんなが病みつきになる「快感」があるみたいです。
早速試してみると…?
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そう! この「パリっっ!」と豪快に突き破る瞬間
ムース仕立てのふわっふわな見た目とは裏腹に、スプーンを入れると蓋代わりのチョコレートシートが綺麗に割れるのがもうたまりません。
この自分で突き刺す気持ち良さはやっぱり格別。SNSにポストしたくなる気持ちもよくわかります…。
うまく割るコツは、枡の中心をめがけて思い切りよくいくこと。この快感、ぜひぜひ足を運んで自分の手で試してみて!
ただ「撮りたいから」じゃない。本当に愛される理由はやっぱり…
大興奮の一瞬を終えて、その直後はこんな感じ。
いま割ったばかりのチョコレートシートの下には、抹茶が香る濃厚なマスカルポーネチーズ。
なめらかでありながら、ひんやりとしていて夏にもぴったりです。パリッとした表面との食感の違いを楽しむのもまた一興。
そして、驚きはそれだけではありません。
マスカルポーネを食べすすめていくと、その中に栗の渋皮煮や本わらび餅など、色々なアクセントが入っているのが発見できます。
”今度は何が入っているんだろう?”と思わずワクワクしながらスプーンを枡から引き上げる瞬間は、まさに宝探しのよう。
シェフがこだわって独自のルートで仕入れているという8種類もの具材は、一すくい口にするたび新たな味や食感に出会う楽しみを体感させてくれます。
マスカルポーネの中に隠された「宝」を一つ一つ探り当てて口に運ぶときの、この不思議なドキドキは他のお店では味わえません。
和と洋の食材の絶妙なかけ合わせだけでなく、食べることそのものに”サプライズ”があり、今まで画面越しに見ていた以上の感動がありました。
お話を伺った店長の高橋さんは、「”体験すること”による快感や臨場感を味わうのって、レストランが最上の場所だと思うんです」と口にしていました。
見た目がフォトジェニックなだけではなく、食を通じたひとつの”体感”を味わえることが「茶房パフェ」大ヒットの秘訣の様子。
SNSの時代だからこそ、「インターネットじゃ味わえない発見」が「誰かに教えたくなる仕組み」につながっていくのかもしれませんね。
これからも、ウェブ発信の”体験型”トレンドが増えていくのは必須。次はどんなメニューが出てくるのか、これからも目が離せません!
SALON GINZA SABOU
住所:東京都中央区銀座五丁目2番1号
営業時間:11:00 - 22:00 (L.O.21:00)(テイクアウト 7:30 ~)
TEL : 03-6264-5320
座席 40席