オーダーが入るごとに豆を挽く、挽きたての香り高いコーヒーをサッと飲める、そんな本格コーヒースタンドが巷でじわじわ人気を呼んでいます。
今回は、そんな挽きたて、淹れたてのおいしいコーヒーを楽しめる、都会の止まり木のようなコーヒースタンドを紹介します!
「Ambient Brew(アンビエント ブリュー)」in 祐天寺
場所は祐天寺の商店街の中ほど。
長髪に口髭、独特のスタイルに個性が光るマスターの小原瑠偉(おばらるい)さん。元来のコーヒー好きが高じて、2年前から開店を準備。ニューヨークに赴き、コーヒースタンド巡りをするなど独学でコーヒーの入れ方を学んだそう。
小原さんがセレクトし、イメージに合わせてブレンドした焙煎豆。焙煎は豆ごとに違う焙煎所に依頼しているこだわりぶり。左から、完熟リンゴのようなフレーバーから小原さんが名付けた「NEWTON(ニュートン)」は、浅煎りブレンド。「AMETHYST(アメジスト)」は、深煎りでボディが強く、ガツンとくる一杯が好きな人にオススメ。単一品種はその都度代わり、この日は「COLOMBIA(コロンビア)」。
ドリップは土手を崩さないよう、中央部にお湯を注ぎ入れるのがポイント。こうすることで、えぐみや渋みが出ないのだとか。
お湯を注いだらしばらく置いて、豆を十分に蒸らします。この蒸らし時間が大切で、コーヒーの成分が中で循環し、さらに風味が豊かになります。
「NEWTON 」ブレンドコーヒー 450円
ブレンドコーヒーは他に「AMETHYST」深煎りを用意。
浅煎りのNEWTONは透明度が高く、すっきりとした飲み心地ですが、香りや風味はしっかり。豆のおいしいところだけを抽出したようなコーヒーです。
こちらのコーヒーの色味を引き立てるカップ&ソーサーは、イギリスのアンティーク食器「HORNSEA」のもの。現在は生産されておらず、小原さんはどうしてもこのカップを揃えたく、アンティークショップを巡り買い集めたのだそう。
ラテ 480円
クリーミーなミルクが深みのあるエスプレッソに溶け込み、飲みやすいラテ。
ココア 450円
そしてコーヒー以外も注目。なめらかでフワフワのミルクがチョコレートの甘さを引き立て、まるでデザートのよう。夏場にはアイスで頼むのもオススメです。
以前から「夜、飲めるコーヒーショップがあれば」と思っていた小原さんは、深夜23時半まで店をオープン。仕事帰り、飲みの帰りに立ち寄り、ホっと一息を入れにコーヒーを買いに来るお客様が多いそうです。
「現在は、椅子席わずか7席ほどのコーヒースタンドですが、いつか自分が大好きな純喫茶を開くのが夢です」(小原さん)
1927年公開の映画「第7天国」の主人公をイメージしたネオンは、小原さんが特にこだわり特注でオーダーしたもの。「第7天国」(seventh heaven)は「これ以上ない幸福」という意味で、コーヒーを飲んで幸せになってほしいという思いをこめたかったのだとか。
バックミュージックは、店名の由来にもなっているダウンテンポが心地よいアンビアント音楽。
マスターの小原さんのこだわりが散りばめられたコーヒーショップ。
一日の疲れを癒したい、そんなとっておきの一杯に出会えるお店です。
- Ambient Brew
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東京都 目黒区 祐天寺
カフェ
「BERTH COFFEE(バースコーヒー)」in 日本橋大伝馬町
日本橋大伝馬町にあるホステルのエントランスに併設したコーヒースタンド「BERTH COFFEE(バースコーヒー)」。
フロントのカウンター横に、コーヒー豆が並んでいます。
ドリップコーヒーは6種類の豆の中から選べます。
こちらで選べる豆は、奥沢・中目黒にお店のある人気コーヒーショップ「オニバスコーヒー」のものを中心に、時期によって入れ替わるゲストビーンズ枠もあり、いろんな種類のコーヒーを楽しんでもらえます。
オーダーごとに、コーヒーの種類に合わせて豆を挽きます。
ハンドドリップで豆本来の味わいや香りを引き出します。雑味が出ないよう、ゆっくりとお湯を注ぎ入れるのがポイントだとか。
オニバスブレンド 450円
カフェラテ ICE 450円
エスプレッソ 350円
テイクアウト以外にも、ホステル地下のラウンジでゆったりとコーヒーを楽しむことができ、癒しの空間になっています。
- BERTH COFFEE
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東京都 中央区 日本橋大伝馬町
カフェ
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豆から挽いて、丁寧にお湯を注ぎ入れる、ちょっと贅沢なハンドドリップで淹れるコーヒー。
コーヒーの香りを嗅ぎながら待つ時間もまた癒されますね。
忙しい日々に、そんな安らぎの時間をもたらすコーヒーに出会えるコーヒースタンド。
ぜひ足を運んでみてください!