目の前に出された揚げたてのとんかつは、一気に平らげてしまいたいですよね。
熱々の温度も、おいしさを構成する大切な要素です。
しかし、そんな常識を覆す「冷やしかつ丼」なるものが人気だとのこと。食べているうちにどんどん氷が溶け出して、0℃に近づいていくのだそう。
というわけで、さっそく「かつ吉 日比谷国際ビル店」で、初の冷やし体験を味わってきました。実にこだわりに満ちた一品だったのですが、それではリポートをご覧ください!
歴史あるとんかつ屋らしい、重厚な店構え!
日比谷公園からほど近いビルの地下へと降りると、和の雰囲気に包まれる「かつ吉」があります。昼はサラリーマンたちで賑わいそうな立地ですね。さっそく「冷やしかつ丼」を注文します!
おおっ、氷の浮かぶ出汁の中に、とんかつが浸っていて、一足早いプール開きかのよう! みょうがや大葉、とろろなども添えてありますね。
さあ、試食してみましょう!
うわぁ…、これは旨い…。サクサクの衣を噛むとヒンヤリとした出汁の味わいと、重量感のある肉の旨味を感じます。衣に染み込んでいる出汁が口の中に広がり、これだけでもとんかつを楽しめるんです。
添えられているみょうがや大葉など、アクセントを楽しめる薬味たちも、どこか誇らしげ。
さらに「冷やしかつ丼」ならではの特徴として、小さな氷もいっしょに食べていくのですが、このカリカリ食感も意外なほどとんかつに合うんです。
どんどん食べ進めていくうちに、暑気で火照っていた体がクールダウンされました。「熱々のとんかつこそが旨い」という固定概念を打ち壊され、「冷やしかつ丼」のファンになりました…。
「冷やしかつ丼」には、おいしさへのこだわりが随所に!
では、店長兼料理長の石原弘一さんに、お話を伺ってみましょう。
−−冷たいかつ丼がこんなにもおいしいとは驚きました…。
石原さん:当店の夏の人気メニューなんですよ。冷やしかつ丼の肉は岩手の岩中豚を使用し、1.5〜2cmほどの暑さに切ります。毎朝届くかつ吉特製生パン粉をしっかりとつけて、160℃の油で7〜8分かけて固めに揚げています。
石原さん:出汁を吸い込んでも柔らかくなりすぎず、とんかつらしい食感が楽しめるように仕上げます。揚げ油にごま油とサラダ油を混ぜることで、風味も出しています。
−−とんかつだけでなく、ご飯もおいしかったです。
石原さん:米は能登半島の特選コシヒカリを使っています。「かつ吉」では店舗ごとに異なる、こだわりの米を選んでいるんですよ。
石原さん:炊き上がったら冷水でよく洗い、氷水でしめます。こうすることで、昆布やカツオで作る出汁の味わいと、ご飯の旨味と甘味がとってもよく合うんです。ほかにも「冷やしトマトかつ丼」もご用意しているので、女性の方もぜひ試してみてください。
「冷やしかつ丼」についてくる漬け物やもやしの付け合せも、自家製というこだわりぶり。暑い夏でもとんかつを存分に楽しめる一品でした。
今年の夏は今から猛暑が予測されています。
2002年に誕生してから今年で16周年を迎え、多くの人に支持されているこの「冷やしかつ丼」で、なんとか猛暑を乗り切りましょう!
- かつ吉 日比谷国際ビル店
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- 住 所
- 東京都 千代田区 内幸町 2-2-3-B1F 日比谷国際ビルB1F
- 電 話
- 03-6205-4919
- 営業時間
- [月~金・土]ランチ:11:00〜15:30(L.O.14:30) [月~金]ディナー:17:00〜22:00(L.O.21:00)
- 定休日
- 毎週日曜日、祝日 土曜日はランチのみ(11:00~14:30LO)※ディナータイムの貸切対応可能
- かつ吉 日比谷国際ビル店
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東京都 千代田区 内幸町
とんかつ