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「勝浦タンタンメン」「竹岡式ラーメン」「アリランラーメン」超独特・千葉三大ラーメンの旨さの秘密

県土の多くが房総半島にある千葉県。その房総半島は外房・内房・内陸部に分かれ、それぞれのエリアにラーメン通が足を運ぶ「千葉三大ラーメン」があることをご存知でしょうか?

それぞれが45年以上の歴史をもち、独自の発展を遂げた「勝浦タンタンメン」「竹岡式ラーメン」「アリランラーメン」には、今なお熱狂的なファンがいるんだとか。

そこで、「千葉三大ラーメン」の魅力を知るべく、TVチャンピオンラーメン王選手権で優勝経験を持つTOP USER PRO・小林孝充さんにそれぞれのラーメンについて特徴やおすすめ店を紹介していただきました!

TOP USER紹介

小林孝充
小林孝充
TVチャンピオンラーメン王選手権第8回優勝。ラーメンWalker百麺人。 歴代ラーメン王によるラーメン大王決定戦で優勝し"初代ラーメン大王”に。累計13000杯のラーメンを食べたラーメン界のトップランナー。

ごま一切不使用!? ラー油が効いた「勝浦タンタンメン」

小林孝充さん(以下同):「日本で食べる一般的な担々麺には、芝麻醤(チーマージャン)が使われているのですが、勝浦タンタンメンはそれを使っていません。また、ごまも一切使っていないのです」

*芝麻醤とは・・・白ゴマから作られた中華料理で使われる調味料で、担々麺や棒々鶏(バンバンジー)、冷やし中華のタレなどに使われることが多い。

次いで、汁や具材についても説明してくれました。

田中雄介さんの投稿より

田中雄介さんの投稿より

画像引用元:https://retty.me/area/PRE12/ARE465/SUB4704/100000855714/25086985/

スープは醤油ベースで、ラー油の層が表面に出来ているのが一番の特徴です。担々麺であれだけラー油を使っているものは他にないでしょう。そこにざっくり切ったタマネギがたくさん入っています」

勝浦タンタンメンの発祥は「江ざわ」というお店で、こちらは昭和29年の創業だそう。
一説によると、漁師町の勝浦で、漁師や海女さんが寒い冬の仕事帰りに身体を温めるメニューとして人気に火がついたんだとか。

醤油ラーメンにラー油をたっぷり使用する勝浦タンタンメンは、近頃の辛いラーメンのブームも手伝って、都内にもお店が増えてきています。

都内でおすすめの「勝浦タンタンメン」の店

shintaro watanabeさんの投稿より

shintaro watanabeさんの投稿より

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE12/SUB1205/100000073752/27356396/

「荻窪にある『ビンギリ』でしょう。ラー油の効かせ方が良く、非常に勝浦タンタンメンらしい美味しさを出しています」

「また、秋葉原にある『九十九里煮干つけ麺 志奈田』が最近、金曜日限定で勝浦タンタンメンの提供を始めたそうです。ここはぜひ行ってみたいお店ですね」

チャーシューの煮汁がスープになる「竹岡式ラーメン」

「2つ目の竹岡式ラーメンは、チャーシューの煮汁をお湯で割った醤油ベースのスープに、タマネギのみじん切りを加えます。そして、乾麺を使っているのが特徴です。自分が知る限り、他の地域で乾麺を使用しているご当地ラーメンはなかなか思い出せません」

竹岡式ラーメンの発祥は「梅乃家」というお店。漁師の奥さんがお店を任された都合で、味に差の出にくい乾麺やチャーシューの煮汁を使ったという説も。

外房の勝浦タンタンメン、内房の竹岡式ラーメンと、ともに漁師のために作られた風情のラーメンです。港町だからこそ、誕生したラーメンと言えるでしょう。そんな竹岡式ラーメンを都内で食べられるお店はどこでしょうか?

都内でおすすめの「竹岡式ラーメン」の店

「以前は、梅乃家さんのフランチャイズ店が展開をしていたのですが撤退してしまったようなのです。なので、都内にはほとんどないんですよね」

ええっ、都内では食べられないんですか?

「実は、三軒茶屋に『竹岡式ラーメン ラブル』というお店が出来ました。麺は、梅乃家と同じものを使い、チャーシューやスープはオリジナルなもので提供しています」

OHTA_Manabuさんの投稿より

OHTA_Manabuさんの投稿より

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE20/SUB2003/100001350315/27590657/

都内で数少ない竹岡式ラーメン店、訪れてみたいものです。

タマネギとニンニクの味が絶品! 峠の八平・アリランラーメン

「房総の山の中にある秘境系ラーメンです」と小林さんが語るのが、3つ目のアリランラーメン。

ここはご当地ラーメンというよりは、お店独自のラーメンだそう。初めて小林さんがアリランラーメンに訪れたのは13~14年前。山奥にあるお店へカーナビの情報を頼りに迷いながら向かったそうです。

Ryo Yasukawaさんの投稿より

Ryo Yasukawaさんの投稿より

画像引用元:https://retty.me/area/PRE12/ARE464/SUB46404/100000450959/3769270/

「基本的な味のベースはタマネギ。ニンニクもスライスされたものが入っていて効いています。甘辛い醤油ラーメンでスタミナ系と言えるでしょう。ニンニクのジャンクさがいいですね」

そんなアリランラーメンを東京で食べるとしたら・・・

「都内にアリランラーメンのお店はないんですよ。山奥にある『らーめん八平』がやっぱりおすすめなんです。短期的にでも都内に進出したお店などの話は私は聞いたことがありません」

Sweets Manさんの投稿より

Sweets Manさんの投稿より

画像引用元:https://retty.me/area/PRE12/ARE464/SUB46404/100000450959/25589564/

小林さんから驚きの一言が。なんと、房総半島の山奥でも行列が出来るという人気店ですが、東京には一度も進出していなかったのですね。

Sweets Manさんの投稿より

Sweets Manさんの投稿より

画像引用元:https://retty.me/area/PRE12/ARE46/SUB4601/100000751851/4625458/

「交通の便で言えば、市原にある『味覚』でしょうね。でも、おすすめはやっぱり『らーめん八平』なのですよ」

お店の話を聞く限り、アリランラーメンは東京でも人気が出ると思うのですが…? と小林さんに尋ねてみました。

「ニンニクがっつり系のラーメンは東京でも人気ですからね。東京でもウケると思いますよ!」

アリランラーメンの東京進出を待ちたいですね。

三者三様に見える「千葉三大ラーメン」の特徴とは?

勝浦タンタンメンはラー油ベース、竹岡式ラーメンはチャーシューの煮汁を使った乾麺とのコンビ、アリランラーメンはニンニクベースのガッツリ系と、一見すると三者三様に見えます。
しかし、小林さんはこれらの共通点を語ってくれました。

「3つのラーメンの共通点は、すべて醤油ベースでタマネギをふんだんに活用している点です。醤油もタマネギといえば、どちらも千葉県の名産ですよね。もしかしたら、何かしらお互いに伝え聞いたりしたような関係があるのではないでしょうか?」

なるほど。地元食材を使用した、千葉県らしいラーメンだったんですね。

勝浦タンタンメンの老舗「江ざわ」と竹岡式ラーメン老舗「梅乃家」は昭和29年創業、アリランラーメンの「らーめん八平」は昭和47年創業。誕生して45年以上経っていますが、これらのラーメンがよく知られるようになったのはこの10年ほどのこと。

これからの展開が増々楽しみな「千葉三大ラーメン」です。

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