「とりあえずビールと、餃子を一枚ください」と注文すれば、夏の疲れも吹き飛びますよね。キンキンのお酒と熱々の出来たてを一口味わえば、幸せ心地に包まれちゃいます。
今回取材した「中野餃子 やまよし」は、そんな願いを叶えてくる店でした。極上の肉が味わえる予約困難店「肉山」のオーナー光山英明さんが認めた餃子は、やっぱりすごかった…。
というわけで、中野餃子「やまよし」から、ビールがほしくなっちゃうリポートをお届けします!
店内の一階はカウンター席で、二階にはテーブル席があります。いたるところに餃子グッズがあることからも、店主の矢部淳さんの餃子愛が伝わってきます。
まずは、やさい餃子(430円税込)をいただきます。「しょう油やラー油をつけずに、そのままでもおいしく仕上げているんですよ」とのことなので、このままバクッ!
…うん、おいしい〜。キャベツやニラのほかに、セロリの香りがとっても爽やかです!
続いては、シソ水餃子(430円税込)です。なるほど、薄めの皮にかじりつくと、おいしい汁とともに、シソの香りが広がります。
「こちらは箸休めとしても楽しんでいただけるように仕上げています。薄い皮を使用することで、お腹にたまりすぎず、シソの香りで爽やかさを楽しめます」。
いよいよラムパクチ―餃子(480円税込)の登場です!鮮やかな赤い器に、大盛りのパクチーが映えますね。
口に近づけるだけで、スパイシーな香りがしますよ。なるほど、ラムの味わいとパクチーの香りが広がって、ビールが欲しくなる!
「臭みを取るために、ラム肉にスパイスをまぶして、刻んだパクチーも入れています」。
「また、クミンシードの上で焼くことで、香り付けもしているんです。ラム肉は9mmという大きめの挽き方にし、肉感もしっかり感じられるはずです」。
ビールに合う味わいですが、それぞれの香りは強すぎず、調和しています。ラム、パクチー、スパイスなどの香りが、口の中で何度も巡ってくるかのよう。す、すばらしい…。
「肉山」オーナーが開催した“餃子オーディション”に合格
店主の矢部淳さんは、ラーメン店や食肉卸しなどで働いている頃、餃子に魅了されたのだそう。自分でさまざまな餃子を作っては味見を繰り返し、ついには肉山の光山さんに認められたという経緯が。
「光山さんも大の餃子好きで、ある日餃子オーディションを開催されたんです。自分も参加してみたところ、合格しました。その後、光山さんとメニューを試行錯誤して、ふたりで店を出すことになりました」。
−−そんな矢部さんが目指すおいしい餃子とは?
「タレをつけなくてもおいしいものが、ベストだと思っています。お好みで酢コショウや酢ラー油をつけるのもオススメですね」。
「あと“良く焼き”にすることで、カリカリ部分は食感と焦げた香り、蒸し焼き部分はモチモチに仕上げます。それぞれの食感と香りがコントラストになるのもポイントです。そのために、うちでは皮にもち粉を混ぜています」。
焼き加減は耳で感じ取る
「餃子の最適な焼き加減は、音でわかるんです。水を入れて蒸し焼きにした後、フタをとって、高音が聴こえてきたら焼き上がったサインです。だから、焼き上がるまで、餃子の焼き色を確認することがないんですよね」という職人ワザも、餃子愛があるからこそですよね。
中野で飲み歩いた際には、二〜三軒目に立ち寄って欲しいのだそう。
「高知県で文化として根付いている“〆餃子”としても、ぜひご来店ください!」。
運が良ければたびたび提供しているという、限定メニューにも出会えるかも。さっそく今夜は、中野で飲み歩きしてみませんか?
中野餃子 やまよし
住所:東京都中野区中野5-55-9
電話番号:なし
営業時間:16:00〜24:00 (L.O23:30)
定休日:月曜
- 中野餃子 やまよし
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東京都 中野区 中野
餃子