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パプリカって何語か知ってる?異国情緒を舌で味わう世界各国のランチツアー!〜1万円で10カ国〜

学生はすでに夏休みに突入し、大人たちもお盆休みなど、連休を取る人も多いはず。でも、いそがしくて休みが取りづらく、お財布事情が厳しくて遠出もできない、このままじゃなんとなく冴えない夏になってしまいそう……。

と、お嘆きのアナタにオススメしたいのが、世界十カ国の旅! 実際に行くのはむずかしくっても、ランチで楽しめば、異文化交流を思いっきり体験できるんです。

そこで提案したいのが、世界各国の料理店の訪問。1回1000円以内で楽しめば、10カ国でも1万円!! 今まで知らなかった味わいに絶対感動できるはず。それでは、世界旅行へ出発しましょう!

ライター紹介

八幡啓司
八幡啓司
ライター、編集者。国内や韓国、タイなど、地元の料理を探索する旅がマイブーム。メイン料理に添えられる「漬け物」も大好物。座右の銘は、「いざとなったら、まず寝る」。

【訪問1:ハンガリー】パプリカってハンガリー語だってしってた?

ハンガリー/Hungary/Magyarország
人口:約980万人(世界88位) 面積:約9.3万㎢(世界110位)
首都:ブダペスト
公用語:ハンガリー語 (マジャール語)

まずはハンガリー料理を味わうべく、神宮前『AZ Finom(アズフィノム)』に訪れました。

ハンガリーは、は中央ヨーロッパに位置する国ですが、勤勉な国民性で四季があり、温泉もあります。実は、日本人とはルーツが同じ民族なのだそうです。

▲ハンガリーのパプリカ

▲ハンガリーのパプリカ

ハンガリーのパプリカを試食させていただいたのですが、とてもみずみずしい!

「実はパプリカって、ハンガリー語なんですよ。この国が発祥の地なのですが、南米から入ってきた唐辛子を品種改良し、辛くなくみずみずしく仕上げたものです。ビタミンCも豊富なので美容にも健康にもいいんです」と教えてくださったのは、オーナーの東孝江さん。

というわけで今回は、「ハンガリー風ロールキャベツ(1,000円税込)」をいただくことに。

なるほど、パプリカの形をしたロールキャベツと、赤いパプリカパウダーを使ったザワークラウトとのソースが、ハンガリーの食文化を彩っていますね。では、試食してみます。

おおっ、初めて食べるのですが、優しくて温かくなる味わい!サワークリームが添えてあり、まろやかさに爽やかさも感じます。豚肉のほかにお米も入っているので、食べごたえもありますね。

ハンガリーで親しまれている味に包まれると、異国にいるような気分に……。

▲ハンガリー人のシェフ、ジュリナ・ジョルジュさん 

▲ハンガリー人のシェフ、ジュリナ・ジョルジュさん 

▲美しい調度品に包まれるインテリア

▲美しい調度品に包まれるインテリア

「ハンガリーではロールキャベツを、クリスマスや結婚式などでいただく習慣があるんですよ」とのこと。

ちなみに店名の「フィノム」とは「おいしい」という意味。ランチを一口食べたら、「フィノム」!!思わず口走ってしまうはずです。

【訪問2:西アフリカ】遠い地域と思っていたら味わいはとても近かった

ナイジェリア/Nigeria・マリ/Mali・セネガル/Sénégal など
人口:ナイジェリア1億8,200万人、マリ1,709万人、セネガル1,513万人
面積:ナイジェリア923,773㎢、マリ124万㎢、セネガル197,161㎢
首都:ナイジェリア・アブジャ、マリ・パマコ、セネガル・ダカール
公用語:ナイジェリア・英語 マリ・フランス語 セネガル・フランス語

続いては、西アフリカです。ナイジェリアやマリ共和国、セネガルなどの国がある、サハラ砂漠の南側に位置する地域の料理が、浜松町『アフリカンレストラン・カラバッシュ』で楽しめるんです。

入店した瞬間から、アフリカの楽器やイスなど、自然の材料で作られた民芸品がいっぱい。それらに包まれて、心がすっとときほぐれます。

今回はセネガルやマリなど、フランス語圏で親しまれているシチュー「ヤッサ・プレ+サラダ+ドリンク(900円税込)」を注文しました。

では、いただきます!

……わぁ、日本食のような懐かしい味わいが口の中に広がります。よく煮込まれている玉ねぎスープ(ヤッサ)が、日本人の舌の記憶にも刻まれているせいかもしれません。鶏肉(プレ)をディジョンマスタードで煮込んでいるのですが、けっして辛くなく、まろやかでご飯に合います。ここまで日本に近い味わいだなんてビックリ!

▲ランチ担当の宮本真理さん

▲ランチ担当の宮本真理さん

▲ゆったりとした空間の店内

▲ゆったりとした空間の店内

夜のうちにブルキナファソ国籍のシェフが、現地の味わいに仕込んだものを、ランチ担当の宮本真理さんが提供してくれます。彼女もアフリカに数年住んでいたことがあるのだそう。フランス語で「セボン!」、ポルトガル語で「ゴストーゾ!」な、おいしい家庭料理にホっと一息できました。

【訪問3・パレスチナ】揚げているのにヘルシーなパレスチナ料理!

パレスチナ/Palestinian
人口:約495万人(世界127位) 面積:6,020㎢(世界165位)
首都:東エルサレム
公用語:アラビア語

最後はパレスチナ料理の「アルディワン」です。地中海東岸の周辺で好まれている家庭料理とは、いったいどのような味わいなのでしょうか。

まったく想像がつかないまま、オススメという「ファラフェルセット(1,000円税込)」をいただきます。

おおっ、非常に新しい味わいです。ひよこ豆とパセリ、コリアンダーなどを混ぜたものを揚げているのですが、とってもヘルシー。まったく油っこくないため、添えられているサラダのみずみずしさと相まって、よりおいしく楽しめます。

▲オーナーのシャディ・バシイさん。このあと寄り目でおどけてくれました

▲オーナーのシャディ・バシイさん。このあと寄り目でおどけてくれました

「家庭では朝食で食べる料理なんですよ。ファラフェルのソースやフムスにも、ごまが入っているので、軽やかな味わいの中にも、豊かなごまの風味を感じられるんです」と、オーナーのシャディ・バシイさん。

パレスチナ人シェフが厨房でいそがしそうに調理をしていたのですが、とても人懐っこい笑顔を時折向けてくれました。至福のおいしい料理とステキな笑顔が、強く心に刻まれました。

さあ、こうしてランチで手軽に楽しめる、10,000円で10カ国の旅がスタートしました!

今回は3カ国回って、合計2,900円(税込)!

舌で各国の味わいを感じることで、行ったことのないはずなのに、現地の温かい家庭の様子が思い浮かぶのが、とっても不思議な体験でした。

やはり、世界中どこでも、家庭料理は優しい気持ちにさせてくれるのでしょう。

日本にいながらにして異国情緒を楽しめるランチ旅行に、あなたも出発してみませんか?

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