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人気のグルメハンバーガーに新風!マニアが魅力を解説する、ミニサイズの「スライダーバーガー」とは?

近頃話題を集めているのが、コンパクトサイズのハンバーガー「スライダーバーガー」。

直径7~8センチ程度の小さなハンバーガーで、喉を滑り落ちる(Slider)ほど小さい、という意味から名付けられたもの。2017年にはロッテリアやモスバーガーでも期間・店舗限定でスライダーバーガーをメニューに取り入れ、見た目の可愛さからインスタ女子たちの間で話題になりました。

そんなスライダーバーガーを食べられるグルメバーガー店を、RettyのハンバーガーNo.1 TOP USERのShingo Inoueさんに紹介いただきました。

人気のスライダーバーガー事情がわかるだけでなく、スライダーバーガーならではの味わい方、バーガーが小さくなることによる新たな楽しみ方も一気に知ることができる保存版。必読です!

TOP USER紹介

Shingo Inoue
Shingo Inoue
2005年からハンバーガー専門のサイトを運営。 年間100~200種類のハンバーガーを食べ続け、2007年に日本初のハンバーガーガイドブックを出版。 ブログや雑誌、テレビなどでハンバーガーの魅力を発信し続けている。 2010年から東日本ハンバーガー協会会長に就任

バーガーをソースに豪快にダンク!「shake tree」

最初に訪れたのは両国の「shake tree(シェイクツリー)」。親子連れも多く、地元客に愛される人気店です。

2つのスライダーバーガーに選べるソースが付いた「ダンカーズ」 1000円

さながらバスケットボールをゴールに叩き込むダンクシュートのように、ソースにスライダーバーガーをたっぷり付けて食べるダンカーズ。オーナーがアメリカ旅行中に見つけて、メニューに取り入れたそうです。

こちらではトマトソースとクリームソースを選択できますが、今回はトマトソースを選択しました。

いざっ、ダンク!

「トルティーヤとサルサソースを食べているみたいですよね! 

浸けながら食べる、というディップ感覚が新しくて楽しいです。まさにおつまみ感覚。ソースは本格的なイタリアンのようなトマトソース。酸味と甘みのバランスがとても良いです。

ハンバーガーはパテのみとシンプルに仕上げているので、ソースとの相性もバッチリです」(Inoueさん、以下同)

創業17年のグルメバーガーの老舗にも登場「J.S.  BURGERS CAFE 渋谷店」

渋谷・公園通りからほど近い「J.S. BURGERS CAFE 渋谷店(ジェイエス バーガーズカフェ)」。創業17年目を迎える、ハンバーガーショップとしては老舗とも言えるお店です。

「J.S. BURGERS CAFEはおしゃれな女子が来るお店というイメージでしたが、最近はガッツリ系のボリュームがあるハンバーガーを揃えるメニューにリニューアルし、男性ウケもいいんです」

スライダーバーガーは、3種類のバーガーを一度に楽しめるこちらのセット。

「スライダーバーガー」1270円。写真右から、テリヤキ、ベーコンやチーズにスモーキーな香りを利かせたヒッコリースモーク、クリーミーなアボカドととろけるチェダーチーズが入ったJ.S.バーガー

「このテリヤキは、甘すぎず、スパイシー過ぎず、肉の旨さを活かしたシンプルな仕上がり。すごくスタンダードなバーガーだと思います」

とはいえ、スライダーバーガーはとても手の込んだ料理なのだそう。

「そもそもスライダーバーガーは、パティのサイズが小さいので、焼くのが難しいんです。外をしっかり焼きつつ、中に上手に火を通すのも大変です。このテリヤキは焼き具合がいいですよ」

シンプルに見えて奥が深いのですね。続いてJ.S.バーガーを。

「バンズが具をしっかり捕まえていますね。普通のハンバーガーって食べていると具が落ちたり、食べる角度を失敗すると、一番上のバンズだけになったりするので(笑)。スライダーバーガーはバンズ・パティとほかの具材も一口で食べられますし、口の中で味が混ざり合うのが早い気がします。このサイズのバーガーで、アボカドがしっかり食べられるのも魅力ですね!」

最後にヒッコリースモーク

「さすが色々な具をスモークしてるだけあって、風味にパンチが効いています。ベーコンとシーズニングの燻製の味が、ハーブの香りを際立てていて美味しいです。紫キャベツも色合いだけでなく、歯ざわりの良さを演出してくれています」

「例えば丼物やカレーライスのミニサイズといったものは、ごはんやお肉の量を減らすだけで済むことがありますよね。でも、ハンバーガーのミニサイズの場合はバンズ・パティ・その他の具材、すべての素材で小さなサイズを用意し、それ用の調理をしなければいけません。

卵一個を挟むバーガーを、うずらの卵で代用するわけにもいきません。スライダーはバーガーショップにとって手間がかかる商品なんです。

つまり、3個セットで出すということは3倍手間がかかるということです。お店としては大変ですけれど、これをレギュラーメニューで提供するのは素晴らしいことだなと思います。その手間をぜひ味わってほしい。インスタ映えもしますしね!」

アメリカ仕込みのうま味が炸裂!「UMAMI BURGER」

続いては、今年3月のオープン時には、Rettyグルメニュースでも取材し話題をさらったアメリカ発の「UMAMI BURGER」*。

関連記事:話題沸騰の「UMAMI BURGER」が日本初上陸! 椎茸になめこ、異色バーガーの最速レポ‼︎

*UMAMI BURGERは商標登録です。

日本語の「うま味」をそのまま店名に掲げている通り、シイタケやローストトマト、トリュフなど素材の持つ「うま味」を活かし、趣向を凝らしたバーガーが楽しめます。

「スライダー トリオ」 1680円、左からトリュフ、マンリー、カリの3種類がセットになっています。

では早速トリュフバーガーからスタート!

「うん!この大きさで、手軽にトリュフバーガーが食べられるのは幸せな気分。中にトリュフフォンデュとトリュフアイオリが入っていて、濃厚な味わいですね。これはすごくお得ですよ!」

次はマンリーバーガー

「チェダーチーズ、スモークベーコン、フライドオニオンが入っていて、小さくてもすごいボリュームです!男性にもオススメの満足感です」

最後は、カリバーガー

「サラダ菜、トマト、玉ねぎと野菜がふんだんに入っていてヘルシーで、これは女性にオススメですね。炒めた玉ねぎの甘さとローストしたトマトが美味しいです。他の2つが濃厚なので、ヘルシーなこのバーガーがあると、3つのバーガーのバランスが取れていいですね」

ジェネラルマネージャーの澁谷晃輔さん(右)も取材に参加してくれました!

ジェネラルマネージャーの澁谷晃輔さん(右)も取材に参加してくれました!

Inoueさん:「こちらのハンバーガーはアメリカ本国で出しているものと同じなんですか?」

澁谷さん:「当店のスライダーバーガーはアメリカ仕込みです。向こうではパーティー文化が盛んなので、手に持って食べやすいスライダーバーガーの需要があるんですね」

Inoueさん:「お酒を飲みながら食べるのにもちょうどいいですよね」

澁谷さん:「そうなんです。当店ではお酒も豊富で、ウイスキーは25種類、カクテル、ビールも豊富に揃っているので、夜はハンバーガーを食べながらお酒も楽しんでいただけます」

遂に登場!スライダーバーガー専門店「Skippers(スキッパーズ)」

そんな話題を集めているスライダーバーガーですが、何とスライダーバーガーの専門店までオープンしていました!
今年3月に江東区潮見にオープンした「Skippers(スキッパーズ)」

メニューにはスライダーバーガーがズラリ!

オリジナルのスライダーバーガー7種類、通常のバーガー9種類もスライダーサイズを用意し、なんと計16種類も楽しめます!

「豊田屋チャンプルー、星の王子さまと、まずネーミングがユニークですね。どんなバーガーなのか食べてみたくなります」

Inoueさんがオーダーしたのは、「バルサミコしいたけ」「豊田屋チャンプルー」(各500円)

まずは豊田屋チャンプルーから。

「こんなバーガーは、今まで食べたことがないですよ!実に複雑な味わいです。すごいです!具はスパムに揚げ豆腐、錦糸卵で、そこにザーサイとスイートチリのピリッとしたアクセントが絶妙ですね。バーガーというより、前菜の一品みたいで、ビールと食べたら最高でしょうね」

ちなみに、具の厚揚げを仕入れている豊田屋さんから、この名前を付けたのだとか。続いて、バルサミコしいたけ。

「うーん、しいたけは鉄板ですね!しいたけの旨味がパテにマッチして、美味しいです!スライスしたオニオンもアクセントになっていていいです。

スキッパーズは、ビーフだけでなくチキン、フィッシュ、スパムと色々なパテを、スライダーサイズで楽しめるのがいいですね。グループで来て、色々なバーガーをおつまみ感覚で食べ比べたら盛り上がりそうです」

料理責任者の橘知秀さん。これまでイタリアン、フレンチ、中華、和食と修業し、そこで培った様々なエッセンスを加えて、オリジナルのバーガーを考案しています。バンズは毎朝6時から焼き上げるこだわりぶり。

水辺を望む店内は、ゆったりとしたソファ席もあり居心地抜群!バーカウンターもあるので、サク飲みもOKです。

提案したいのは夜バーガー

4店舗を回った総合的な感想をInoueさんに尋ねました。

「思った以上にスライダーバーガーを出す店は増えていますね。

いろいろな種類を少しずつ食べられるというのも、これまでのハンバーガーには無かったメリットです。子供にも食べやすいですし、これらの特性を活かしてハンバーガーにストーリーを作ってあげたり、食事する人に新たな体験を提供できます。

また、提案したいのは夜バーガー。普通のハンバーガーはどうしてもボリュームがあるので、お酒を飲んで、ハンバーガーを食べたらお腹いっぱいになってしまうんですよ。それがスライダーバーガーなら問題なし。

スライダーバーガーのメニューを複数楽しんだり、ポテトやサラダのようなサイドメニューをつまみながら、お酒を楽しむことができるのも嬉しい点だと思います。

お酒を飲みながら、夜食べるメニューだからこそ、Barスタイルやダイナー系のお店に、スライダーバーガーがあるのは、理にかなっています。個人的には〆よりも前菜として、最初にビールと一緒にスライダーバーガーを食べたいですね」

奥深いメニューが続々と登場しているスライダーバーガー。可愛さだけではなく、お酒との相性も抜群で、老若男女問わず、ランチ、ディナーとシチュエーションも幅広く楽しめそうなのが大きなポイントといえそうです。

さあ、今大人気のグルメハンバーガーに新しい風を吹き込んだスライダーバーガーを、見逃さないわけにはいきませんね。

執筆:小野千春(Retty編集部)・奥野大児

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