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タイ料理店のテーブルに必ずある4つの調味料って何?タイ料理が10倍楽しくなる基本講座!

みなさんはタイ料理のお店へ行ったとき、何を注文しますか?私は、グリーンカレー・ガパオライス・カオマンガイ・トムヤンクンなど、頼むのはいつも同じメニューなってしまいがちです。

タイ料理についての正しい知識を持てば、もっとタイ料理の楽しみ方が広がるはず…!そんな思いから、タイ王国専門ジャーナリストでタイ専門情報誌「月刊ワイワイタイランド」発行人の遠藤誠さんにタイ料理の楽しみ方をお伺いしてきました。

紹介してくれる人

遠藤誠
遠藤誠
神奈川県小田原生まれ。1987年よりタイコミュニティに携わったことからタイ専門情報誌「月刊ワイワイタイランド」を創刊。タイ専門のトラベル・ジャーナリストとして、YouTube、雑誌・新聞・ウェブサイトなどへの寄稿、講演を通して、新たなタイの旅先の提案をしている。毎日YouTube「エンディタイランド」で最新のタイ料理情報を紹介中。

タイ料理はアジアの食文化のハブ

アジアマーケットのハブのひとつとして経済発展を遂げてきたタイ。食の観点でもタイ料理はアジアのハブになっており、中華料理の要素はもちろん、周辺国のラオス、マレーシア、ベトナムなどからも影響を受けていると、遠藤さんは語ります。

タイ料理と言えば辛さ、酸っぱさ、甘さに特徴がありますよね。遠藤さんによると、この辛さや酸っぱさ、甘さは暑い国タイにおいて、食料に保存性を持たせるための知恵なんだとか。タイ料理の複雑な味付けには、昔の人たちの知恵も詰まっているというわけなのです。

初心者でも安心!日本人向けのおすすめタイ料理

では、タイ料理初心者は何を注文したらいいか?遠藤さんに、つまみ系、メイン料理、飲み物にわけておすすめのタイ料理をお伺いしてみました。

Kae Sudaさんの投稿より

Kae Sudaさんの投稿より

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE9/SUB902/100000583778/14983825/

▲サイウア

まず、ビールに合うおつまみとして日本人におすすめなのが「サイウア」というチェンマイソーセージと「サイクロイサーン」というイサーンソーセージ。

「サイウア」は、コブミカンの葉やレモングラス、シャロットやニンニク、唐辛子などが入ったピリ辛ソーセージ。「サイクロイサーン」は、豚肉と麹発酵した米と香辛料を混ぜ合わせた独特の酸味が特徴的でいずれもお酒との相性が抜群なんだとか。

メイン料理としておすすめなのが、タイ北部の煮込みカレー「ゲーンハンレー」。豚肉とショウガが入っていて、濃厚で甘辛いとろとろなルーが日本人にもおすすめの味わい。カレーのためライスがついていることが多いですが、タイではおつまみとしても食べられているようです。

Midori Megaさんの投稿より画像引用

Midori Megaさんの投稿より画像引用

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE5/SUB501/100000004547/6082071/

もうひとつおすすめなのが、「ガイ・パッ・メッ・マムアン」と呼ばれる鶏肉とカシューナッツ炒め。タイの合わせ調味料ナムプリック・パオとオイスターソースが後を引くおいしさです。ナッツはへなるくらい炒めてある方が美味しいのだとか。

鎌田直樹さんの投稿より

鎌田直樹さんの投稿より

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE17/SUB1701/100000100497/6516904/

また、タイ料理に合わせるお酒としてはシンハービールなどのタイビールが一般的ですが、遠藤さんがおすすめするのは「タイ米焼酎の炭酸割り」。タイ米焼酎は、日本の焼酎や沖縄の泡盛のルーツとも言われている伝統ある飲み物のため、酒好きなら必ずトライしたいところです。

タイの食卓調味料「クルワンプルーン」を活用しよう!

遠藤さんいわく、タイ料理を食べる上で知っておきたいのが、タイの食卓調味料「クルワンプルーン」

「クルワンプルーン」はタイの食堂やレストランに行くと必ずおいてある調味料セットのことで、砂糖の「ナムターン」、魚醤の「ナンプラー」、唐辛子の「プリックボン」、お酢の「ナムソム」の4種類からなっています。

タイ料理は出てきたものをそのまま食べるのではなく、自分でオリジナルの味を作るのが醍醐味。クルワンプルーンを活用することで、タイ料理を今までの何倍も楽しむことができるのだとか。

基本的に砂糖の「ナムターン」は辛さを和らげて味にコクを出し、魚醤の「ナンプラー」は塩辛さをプラス、唐辛子の「プリックボン」は辛くしたいときに使用し、お酢の「ソムナム」は酸味を加えたいときに使用します。

具体的にご紹介すると、パッタイを食べるときにはナンプラーやプリックボンを、タイラーメンには4種全部入れるなどフル活用するのがタイ人流。自分の好みに合わせ、クルワンプルーンでいろいろなカスタマイズを楽しんでみましょう!

おすすめのタイ料理のお店3選

最後に、遠藤さんイチオシのタイ料理店を3店と、そのお店の名物料理をお伺いしてみました。

クルンサイアムの「タイスキラーメン」

1店目は、中目黒や六本木など都内に数店舗を構える人気タイ料理店「クルンサイアム」。こちらのおすすめは、「タイスキラーメン」。豊富なスパイスが配合されており、最後スープの底に沈んだスパイスまで飲み干すのが美味しいのだとか。

 ※クルン・サイアムは、他に中目黒店・自由が丘店・吉祥寺店・大井町店・渋谷文化村通り店があります。

ソイナナの「クンチェーナンプラー」

Junko.Nさんの投稿より

Junko.Nさんの投稿より

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE2/SUB201/100000921509/21017228/

2店目は、東銀座や西新宿に店を構える、リーズナブルに本格タイ料理が味わえる「ソイナナ」

こちらのおすすめは生海老のお刺身「クンチェーナンプラー」。築地から魚介類を安く仕入れているため、おいしいタイの魚介料理を味わえます。

バーンキラオの「リンヤーン」

Nao Nakaさんの投稿より画像引用

Nao Nakaさんの投稿より画像引用

画像引用元:https://retty.me/area/PRE13/ARE1/SUB104/100000004021/1328730/

3店目は、新宿や下北沢など都内に数店舗を構える「バーンキラオ」。こちらのおすすめは、醤油で味付けした豚タン焼きの「リンヤーン」。日本人になじみのある醤油味で、ついつい食べ過ぎてしまうおいしさなんだそう。

 ※バーン・キラオは、他に下北沢店・国立店があります。

タイ料理の基礎を押さえて、タイグルメを満喫しよう

日本ではまだまだ知られていないものの、おいしいグルメが盛り沢山なタイ料理。食べ物のチョイスや飲み物との組み合わせ、調味料のカスタマイズによって、さらにタイ料理の世界が広がりそうです。

タイ料理のお店やそこの料理のポイントを紹介する、遠藤さんのYouTubeチャンネル『エンディタイランド』もぜひチェックしてみてください。

タイ料理の基礎を押さえて、新たな美味しさの扉を開きましょう!

ライター紹介

中森りほ
中森りほ
【フリーライター/編集者】 早稲田大学文化構想学部を卒業後、デジタルガレージ、モデルプレス、ぐるなびを経てフリーライター/編集者に。現在、『Hanako.tokyo』や『OZmall』、『Dress』にて東京のトレンドグルメをメインに取材、執筆中。好きなものは旅と街歩き、カレーと酒場。・ブログはこちら ・Instagramはこちら ・Twitterはこちら
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