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連載:隠れ家的名店の行き方を細かく書いてみた

【新宿】都会に自分だけの空間を。隠れ家的名店の行き方をまたまた細かく書いてみた

オフィス・繁華街・公園、そして東京経済の中心地、新宿。まさにThis is TOKYO.
日本中、世界中の人々がこの街に足を運び、その甘美でカオスな魅力に飲み込まれていく。

「世界有数の大都会に、自分だけのとっておきの秘密基地を見つけたい!」

そんな欲ばりな皆さまに、こっそりオススメしたい新宿の隠れ家的名店を、3店舗厳選。その行き方から紹介します!

北欧のぬくもりを感じる穴ぐらカフェ「SCOPP CAFE(スコップカフェ)」

新宿駅から少し離れた、新宿2丁目交差点。新宿御苑にほど近く、ひらけた通りにはオフィスやコーヒーショップ、大きな画材店などが軒を連ねています。

交差点を更にまっすぐ進み、この辺りだそうですが…。どうにもカフェらしき入口が見当たらない!

と思ったらこんなところに…!周りが大きなオフィスビルや、大型コーヒーショップに囲まれているせいか、神隠しのようにこの入口が目に入らないのです。ビルの小さな入口を奥に進むと、地下へ行く階段を発見します。

地下へ降りると、これまたオープンマインドの欠片もない重々しい扉が。意を決して開いてみると……

扉の奥には、北欧の山小屋のようなぬくもりを感じさせるカフェが!季節も時間も超越した、時を忘れさせる空間が広がります。そうか、あの青い扉はど○でもドアだったのか……

スコップ風キーマカレー〜目玉焼きのせ〜(サラダ・スープ・ドリンク付き) 900円

スコップ風キーマカレー〜目玉焼きのせ〜(サラダ・スープ・ドリンク付き) 900円

1000円以内で食べられるランチでは、特にこちらの特製キーマカレーがオススメ。カフェカレーと侮るなかれ。玉ねぎの甘味とスパイスがたっぷり詰まった本格派です。マイルドなのにスパイスがすっと鼻に抜ける、あとを引く美味しさ。ごろっとした筍のシャキシャキ食感も楽しい!

セットドリンクはコーヒー、紅茶の他、カフェオレ、ジュース、自家製レモネードなど種類豊富です!これはお得!

自家製ジンジャーグレープフルーツソーダ 800円

自家製ジンジャーグレープフルーツソーダ 800円

手作りのジュースシロップは、ジンジャーとスパイスを煮詰め手間暇かけた、スペシャルシロップ。見た目の爽やかさとは裏腹に、喉元から体を温めてくれる、これからの季節に嬉しいコールドドリンク。スパイシーながら、フレッシュなグレープフルーツは軽やかで、すーっと飲めてしまいます。お好みで炭酸とガムシロップを足しながら、自分だけのソーダを楽しんでくださいね。

オレンジ風味のティラミス 680円

オレンジ風味のティラミス 680円

トロトロで今にも形を失いそうな儚い美しさ。ほのかなオレンジの香りが、ショコラとの相性抜群です。スポンジにジュワッと染み込んだコーヒーがたまらない!シックで上品な大人のティラミスです。

季節のサングリア(赤・白) 830円

季節のサングリア(赤・白) 830円

バータイムに楽しめる、アルコールメニューも充実しています。果実の美味しいこれからの季節にはこの自家製サングリアを。秋ということで、この日は、梨と葡萄の白で。お酒に酔わされたフルーツの優しい甘さが、口いっぱいに広がります!

これからの季節、コーヒーだけでなく、華やかなフルーツの表情を多彩に楽しめるくつろぎの穴ぐら。昼に夜に、北欧へワープしたような、ぬくもりの時間をお過ごしください。

もしこちらが混んでいる場合は、6月に新宿御苑駅近くにオープンした姉妹店「cafe haifu(カフェ ハイフ)」も秘密基地度が高くておすすめです!

アメリカンなイザカヤでジャンクな夜を!「居酒屋キャリフォルニア」

ビックロ裏手にひろがる新宿東口居酒屋街。人の流れに乗っていたら、たどり着くのが難しいこの茶色いビルの入口。迷ったら、有名な「天ぷらつな八総本店」ののれんを背にすると、目の前がビル入口です(笑)

エレベーターで4Fへあがると、出迎えてくれた熊のお面。「IZAKAYA」ということですが……

入った瞬間テンションMAXになる、ダイナーのような店内!まさか東口居酒屋街にこんなオシャレな隠れ家があったとは!

ランチタイムには、6種類のオープンサンドが選べます。中でも人気なのは、このゴルフボールのように大きなミートボールが4つも乗ったこちら。

THE アメリカンミートボール・オープンサンド スープ・ドリンク付き980円

THE アメリカンミートボール・オープンサンド スープ・ドリンク付き980円

スモーキーな甘辛ソースとチェダーチーズは「ズルい」の一言。

シラチャーソース(タバスコよりもマイルドな辛さのチリソース)をお好みで。このソースにより、さらなる甘辛が加わってどハマリすること間違い無し!

ビア缶チキン 1880円

ビア缶チキン 1880円

丸鶏にビール缶を突っ込んで焼き上げ、見た目インパクトは抜群!パーティーにも最適な一品。首の部分から煙突のように湯気が出ているところを、店員さんに切り分けてもらいましょう。

このモモのシズル感に思わず歓声をあげてしまう!一日以上マリネし、ビールで蒸し焼きにしたチキンはどの部位も柔らかく、冷めても美味しい。1羽から6ピースとれるので、2〜3人でシェアがいいかもしれません。

1ポンド!サーロインステーキ 1980円

1ポンド!サーロインステーキ 1980円

他にも豪快な肉料理がいっぱい!こちらの1ポンドサーロインステーキは、コスパ◎のメニュー。中はレアで肉食の心を揺さぶります。しっかり香ばしい表面に醤油ベースのソースをかけて、柔らかいサーロインを一気に頬張りたい!

クラフトビール 980円〜

クラフトビール 980円〜

可愛い缶やオシャレなボトルのクラフトビールを。ワインリストのようにビアリストがあるので、どれにしようか迷ったら、料理にぴったりのビールをスタッフに聞いてもOK!リスト全部制覇したくなってしまう!

その他カリフォルニアワインなども充実。入りづらい入口かもしれないけれど、その分、ゆっくり静かに大人ジャンクな「イザカヤ」を、新宿の真ん中で楽しんでください!

冷蔵庫を開けると鮮度抜群のホルモン料理!「盛岡五郎(もりおかごろう)」

新宿三丁目交差点。このルイ・ヴィトンのビルの裏手には沢山の飲食店さんで溢れています。テラス席があったり、スポーツ観戦ができたり、それぞれの店舗があらゆるアピールでしのぎを削る、新宿三丁目エリアですが、ここにも忍ぶように営業をしている名店があるとのこと。

正直まず、ここまで来るのに苦労しました…。 何度も通り過ぎては引き返しの繰り返し。新宿三丁目は磁場が狂っているのか……

そうそう、このビルの2Fのホルモン鍋屋さんに行きたいんです。ということで、階段をのぼって2Fへ。

あれ…?2Fには大きな冷蔵庫が。もしかして裏手へ来てしまったのだろうか。しかし他にビルの入口も見当たらず、ここで観念してお店に電話をすることに。

「その冷蔵庫をあけてください」

困惑しながら、冷蔵庫に手を伸ばしレバーを引いてみます。

「ガチャ」
開いた!!!!

冷蔵庫の奥には、昭和レトロな空間が突如出現。起きた現実に、頭がついていかないとはまさにこのこと。そのまま浮世離れした気持ちに任せて、料理を待ちます。

馬刺し盛り合わせ3種(赤身・たてがみ・ふたえご)2580円

馬刺し盛り合わせ3種(赤身・たてがみ・ふたえご)2580円

注文後に出荷し、最先端の瞬間冷凍を施して熊本より空輸しているという、こだわりの馬刺し。馬刺し専用の甘いお醤油で頂きます。

色鮮やかな赤身が、その鮮度を物語っています!コラーゲンたっぷりのたてがみと一緒に、贅沢に噛み締めます。

特にこの「ふたえご」という希少部位!歯ごたえのあるワイルドな旨味の赤身部分に、とろけるような脂がついてベストバランス!ぜひ食べてもらいたい一品です。

ガツのガーリック炒め780円

ガツのガーリック炒め780円

ガーリックだけど、見た目以上にさらりと食べれる!ザクザクコリコリのあっさりのガツに、しいたけの香り。ほのかな酸味が食欲をくすぐる。ああ、このソース、ご飯にかけたい!バケットを浸したい。和のようでいて和でない絶品の炒めメニュー!

店主の関さんにに伺うと、「その酸味はワインですね。元々フランス料理出身なので、フレンチの技法も調理に使っています。ガツはソースを吸わないので、しいたけを入れてスープを吸わせているんです」(関さん)

ホルモン鍋(味噌)1人前980円(2人前〜注文可)

ホルモン鍋(味噌)1人前980円(2人前〜注文可)

夏場の人気は塩味。秋冬シーズンは味噌が人気だそう。その他にも、カレー鍋や辛鍋などバリエーションも豊富です。

ホルモンの出汁をいっぱい含んだ味噌スープは、香りが格別!ピリリと唐辛子がきいていて、体が芯から温まっていきます。柔らかいのにシャキシャキとしたホルモンが、口の中でぷつりと切れる食感をもっと楽しみたくて、競うように取り合ってしまいます。〆めには、乾燥米で作るお雑炊をどうぞ。

焼酎 480円〜

焼酎 480円〜

馬刺し・ホルモン鍋はやはり焼酎を合わせて頂きたい! 焼酎は芋・麦・黒糖・泡盛まで多種用意されています。もちろん焼酎だけでなく、サワー・カクテル・マッコリなど、ジャンルも様々なお飲み物があるので、自分好みのマリアージュを見つけてみるのもいいかもしれません。

ひとつひとつのお料理に、「より新鮮なお肉を、より美味しく」という店主・関さんの想いを感じた「盛岡五郎」。私たちにまっすぐに向き合ってくれる、温かい店主の真心に触れて、また今日もあの魔法の扉を開いてしまうのでしょう。

夢と、甘美な誘惑が詰まった街、新宿。

美しいビル街やきらびやかなネオンを見ながら、今一度自分の心と向き合って、自分らしいTOKYOの過ごし方を、この大都会・新宿で見つけてみませんか?

ライター紹介

蛯原天
蛯原天
タレント・フリーアナウンサー / 八丈島うまれ、伊豆大島出身。グラビアやバラエティで活動の傍ら、2010年よりインターネットライブメディアの世界へ。出演だけでなく企業のライブ配信の企画構成から技術、広告、執筆まで一手に請け負うマルチプレイヤー。好きな食べ物は赤身肉とチョコレート。
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