ライター紹介
初めまして、トイアンナです。学生時代にグルメに目覚めてからというもの、できるかぎりを外食へ割いてまいりました。
続けていると仲間もできるもので「こんどはあのお店へ行こうよ」と話しては、新規開拓へいそしみます。ところがグルメ界隈、深刻な女性不足に悩んでいます。
それもそのはず。おいしいご飯を好きな女性はいるけれど、自腹でお金を出したい女性はまだ少ないからです。
きっかけは、おごりでもいいけれど
婚活では「若い女が高級レストランの情報を知っていたら警戒しろ」と釘を刺されることがあります。ご飯をおごられるのに慣れ、身分不相応に贅沢な方かもしれないからです。
実際「やたら有名店へ行ったことがあるらしいのに、お店を選んでいる基準がわからないな……」と思わされる方は、男性が選んだお店へ、おごり前提で通っているに過ぎなかったりします。
お店を知るきっかけが「年上男性におごってもらった」からでもいいでしょう。けれどその後もおごりに甘んじると、ご飯が労働の対価であることを忘れてしまいます。そして代わりに若さや媚びを売り渡してしまいます。
女性もそのときは「同年代と比べて知的だから」「特別だから」選ばれたと考えます。けれど男性は若さにシビアです。彼らはアラサーになった女性を前触れなく捨てます。知的な子も、特別な子も「もっと若い子で」腐るほどいるからです。
おごってもらったことを自慢する熟女になってもいいの?
「おごられ慣れ」は、一種の病気です。いつのまにかディナー前に財布の残高を確認しなくなり、出さない男性を格下に感じるからです。
重症になると、同年代の友達とのご飯は「割り勘だから損した気分」になってしまいます。そしてどんな職業かもわからない年上男性とのご飯を、無意識で優先します。
そして、年上男性はふいにあなたを捨てます。そこで多くは慌てて結婚へ走ります。けれどおごられ慣れた女性を満足させられるパートナーは少ないもの。いつしか彼の財力不足に、怒りを抱き、軽蔑します。「あれだけおごってもらう価値のあった私を、こんな風に扱うなんて」と。自分自身はその食費をまかなえないというのに。
「初回のデートは男が全額出すものでしょう」
「おごってもらえたレストランで、女の格が決まる」
本当にそうでしょうか。それは貢がれた額を自慢する、貧困熟女の始まりじゃないでしょうか。それより、自分が稼いだお金で一生おいしいものを食べませんか。
子供がいる間は専業主婦をしたい気持ち、私もあります。介護で働けない時期もあるでしょう。けれど、働けるときは至福の一杯を求めてもいいんじゃないかと思います。将来、子供が学校に通い始めてから、また「稼いだご飯」を楽しむ基盤を作りませんか。
自分の目で探すと、シビアになる
そんなわけで、私はよくひとり酒をします。基本的に怠惰なので、会社から近いエリアで通います。現在は渋谷の取引先へ常駐しており、同エリアで飲むことが増えました。特に『ル・コネスール 渋谷マークシティ店』が心の避難所です。
がっつり仕事をした。さあ1杯飲もう。そう思っても18時から開いているバーは少ないもの。とはいえ気分は居酒屋じゃない……そんなときのオアシスがこちら。
大きな窓の光さすカウンターは、中が見えるので女性も入りやすい。ノンアルコールメニューも充実しているので、お酒に弱い方も一息つけます。
オーセンティックバーは入るときこそ緊張するものの、ゆっくりバーテンダーさんにお酒を教えてもらえるので初心者向きです。誰だって、初めてのバーは何を頼めばいいか悩むものです。
「どれを頼めばいいか分からないんですが」と相談してもにこやかに教えていただけるのは、きちんと修業したバーテンダーさんがいらっしゃる店舗ならではでしょう。
まずは今夜、稼いだお金で自分へ一杯おごってあげませんか。
- ル・コネスール 渋谷マークシティ店
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東京都 渋谷区 道玄坂
カフェ