先日のRettyグルメニュースで、川崎フロンターレの森本貴幸選手が川崎市民のソウルフード「元祖ニュータンタンメン本舗」を愛しすぎており、その愛する「タンタンメン」が川崎フロンターレのホームスタジアムである等々力陸上競技場で食べることができるとご紹介しました。
しかし!実はニュータンタンメン以外にも、川崎フロンターレのホームスタジアムでの試合の日に食べられる「スタジアムグルメ」が話題になっているんです。
そこで、川崎フロンターレのスタジオグルメの実態を早速ルポしてきました!
川崎フロンターレのホームスタジアム「等々力陸上競技場」
さて、川崎フロンターレは、1955年に富士通サッカー部としてスタートし、1997年より川崎市にある等々力陸上競技場をホームスタジアムとし、チームの名称を「川崎フロンターレ」に改称。その後1999年にJ2リーグへ加盟。加盟した年にJ2リーグで優勝を果たし、翌2000年にJ1リーグに昇格。今シーズンのJ1リーグでは2位(10月16日現在)の強豪チームです。
そして、川崎フロンターレのホームスタジアムである等々力陸上競技場の最寄駅は、東急東横線・目黒線、JR南武線・横須賀線・湘南新宿ラインと多くの路線が乗り入れ、高層マンションが数多くある街、武蔵小杉。武蔵小杉駅からだと徒歩で20分。試合の日は、バスの利用が便利です。
スタジアムに向かうに連れて、みなぎるサポーターたちの熱気!しかし、今日の取材はあくまで「グルメ」です!
試合が始まる前に「フロンパーク」でまずは腹ごしらえ!
取材をした9月30日はセレッソ大阪との試合。現在2位の川崎フロンターレにとって、絶対に勝ちたい大切な試合。サポーターもさぞかし気合が入っていることでしょう!
しっかり応援するには、エネルギーをチャージしなくちゃというわけで、キックオフの19時までに楽しめる川崎フロンターレのスタジアムグルメをどどーんとご紹介しましょう!
等々力陸上競技場の周りにある公園では、川崎フロンターレの試合のある日には「フロンパーク」
というグルメやオリジナルグッズを販売するブースが立ち並びます。
訪れた時間は15時。キックオフは19時だというのに、既にサポーターの姿が。
16時頃には、フロンパークの飲食店が開店し始めます。サポーターもどんどん集まり始め、盛り上がっていきます。さあ、どんなお店があるでしょう?
ブラジル料理に韓国料理、ちゃんこまで !?川崎ゆかりのグルメが勢ぞろい!
試合の行われる等々力陸上競技場に向かうまでの広場の両側には、飲食店やグッズ販売のお店がずらっと立ち並んでいます。
試合ごとに出店しているお店が異なりますが、試合の日には10店舗ほどの飲食店が出店しているのだそう。
日系ブラジル人の方が作るシュラスコの店、「ブラジルキッチン」。
焼いているいい香りに誘われて、フラ〜っと引き寄せられそう。
川崎駅の近くにあるコリアンタウンから。
これとビールがあれば、もうそれだけでご機嫌ですね。
昨年まで川崎市にあった「春日山部屋」のちゃんこ鍋を提供しているお店です。部屋がなくなってしまった今、春日山部屋のちゃんこの味を食べられるのは、ここだけ!
ちゃんこの中にうどんが入っていてボリューム満点!あっさり塩味で野菜の甘みが感じられる、優しい味わいです。
関東の三大師、川崎大師の名物「とんとこ飴」の松屋総本店。
実際職人さんが来て、とんとこ音を立てて実演しています。
とんとこ飴も、なんとフロンターレカラーの特別バージョン!
「とんとこ舐めて、大きい声で応援してねー」と店員さんが盛り上げていました。
全国展開、さらに中国やタイにも進出しているとんかつチェーン「とんかつ和幸」。創業は昭和33年で来年で60年になるとんかつの名店です。
このとんかつ和幸、実は川崎市発祥なんですって!知っていました?
パッケージも川崎フロンターレオリジナルバージョン!
このフロンパークは、試合のチケットがなくても入れるエリアにあるため、試合のある日にグルメを楽しむために来ることも可能なんです!
両チームのサポーターに声をかけてみました!
まずは川崎フロンターレのサポーターに声をかけてみると、「試合に勝った日に食べたグルメは、ゲン担ぎに食べ続ける」という熱狂ぶり。「今日もまぜタンを食べて勝ちます!」とのこと。
一方、ピンクのユニフォームを着たセレッソ大阪のサポーターはと言うと、「川崎グルメを食べて、川崎を倒します!」と堂々宣言!
おおっ!どちらのサポーターも試合前から盛り上がってます。
スタジアム内のグルメを一挙公開!
さて、ここからはスタジアム内のグルメを紹介していきます。
等々力陸上競技場は、2015年にメインスタンドをリニューアル。新メインスタンドだけでも、およそ7,000人を収容できる大きさ。
そんな広いスタジアム内に、定番のホットドックやお弁当、サンドイッチ、その他ここでしか味わえないスタジアムグルメを提供する店など、常時10〜14店舗が出店しているんです。
今回スタジアム内を案内してくれたのは、株式会社 川崎フロンターレの金城雄貴さんです。
金城さんは川崎市の出身で、小学生の頃からJリーグが大好き。好きが高じて、地元に本拠地のある株式会社 川崎フロンターレに就職。
現在はスタジアム内のグルメ全般を担当しています。チームの応援をしながら楽しく美味しい時間を過ごしてほしい、何度も訪れるスタジアムに育てたい…そんな熱い想いを胸に、出店店舗とサポーターに楽しんでもらえる企画にどんどんチャレンジしているのだそう。
山田うどんの看板商品「もつ煮パンチ」がコクうま!
「山田うどん」は埼玉県を拠点に関東7都道府県で展開しているうどんのチェーン店。うどんはさることながら、もう一つの看板商品があるのだそう。その商品とは
もつ煮(パンチ)! なんともインパクトのあるネーミング!注文してみました。
しっかり煮込まれているのか、味が染み込んでいて、これはビールが飲みたくなる!
ちなみに「パンチ」の由来はもつを食べると力が出ることからついたのだとか(諸説あり)。
山田うどんにはデザートメニューもありました。
フロンターレカラーのソフトクリーム。中にはラムネが入っていてコリコリした食感がアクセントに。甘さ控えめでさっぱり爽やか。もつ煮のあとの一品としてたまりません!
スタジアム内のおしゃれカフェ「エ プロンターレ」でのんびり♪
カフェチェーン「E PRONT(エプロント)」と「フロンターレ」がコラボした店。カフェメニュー、ホットドック、カレーなどの軽食、ビールやハイボールといったお酒を楽しむことができます。
10月末までの限定商品ですが、ライチのフローズンドリンクとコーラでフロンターレのブルーと黒を表現。試合前に奥にあるテラス席で、こちらを飲みながら、ゆったり過ごすのもオススメです。
話題沸騰中!ここに来たら「フロンチーノ」は必食!
「F sweets」では、等々力陸上競技場でしか味わえない、川崎フロンターレとのコラボ商品「フロンチーノ」が大人気。
かき混ぜて飲むと、まさに「飲むティラミス」。濃厚なフラペチーノとエスプレッソの苦味です。
思わず金城さんに「失礼ながら、スタジアムグルメってこんなにクオリティが高いと思っていませんでした。これ、おしゃれなシアトル系カフェで出るようなレベルじゃないですか!」と叫んでしまうほど。
すると、金城さんは「昔はスポーツ観戦=おじさんばっかり。ビールと枝豆片手にってイメージでしたよね。ですが、近年年齢層も下がり、女性のサポーターも増えているんです。ですからグルメにも力を入れて、また来たくなる、いつ来ても楽しいスタジアム作りをと考えて店舗さんにご協力いただきながら、色々メニューも企画しているんです」と教えてくれました。
実はこのフロンチーノ、対戦相手の本拠地グルメを取り入れた企画もしているのだそう。
過去、対戦相手がジュビロ磐田の時には、磐田市の名産品「いわた茶」を使った緑茶味の「いわた茶チーノ」を販売。
ヴァンフォーレ甲府戦の時には、山梨の銘菓でヴァンフォーレ甲府のスポンサーでもある金精軒の「信玄餅」をのせた「信玄モチ~ノ」を販売。
どちらも限定品だったため、大行列ができる盛況ぶりだったのだそう。
対戦相手のサポーターも、応援するチームの本拠地を知ってもらうきっかけにもなり、お互いが楽しめるという素敵な企画ですよね。
さて、セレッソ大阪に勝つにはまずは大阪グルメを食うべし!
「大阪食うて大阪を倒しなはれ!」と書いたインパクトのある看板を発見!等々力陸上競技場に常設店舗を構えるかしわやです。
かしわやでは、F sweets同様、その日の対戦相手の本拠地にまつわるグルメを提供しているのだそう。この日の対戦相手は「セレッソ大阪」なので、焼きそばとたこ焼き!
なるほど!敵を倒すには、まずその敵を知ることからですね。
ベガルタ仙台戦の時には「ベガルタ」の名前にちなんで「織彦(織姫、彦星)丼」。横浜F・マリノス戦の時には「横浜シュウマイ丼」、FC東京戦の時には「深川丼」などの販売をしたのだそう。試合観戦の度に「今日はどんなメニューかな?」と楽しみになりそうです!
伝説のタンタンメンがついに登場「元祖ニュータンタンメン本舗」
お待たせいたしました。森本貴幸選手の愛する「元祖ニュータンタンメン本舗」のタンタンメンです。
元祖ニュータンタンメン本舗のタンタンメンが味わえるのがこちら、FUNKY’S。
ん?ホットドックのお店みたい?
実はこのFUNKY`Sは横浜を拠点にスタジアムやイベント会場などでホットドックなどを販売する会社。
昨年等々力陸上競技場で「元祖ニュータンタンメン本舗」の味を販売するにあたり、FUNKY’Sのスタッフが、元祖ニュータンタンメン本舗に行って修行し、のれん分けを許されたのだそう。
メニューは汁なしの「まぜタン」の一種類のみ。こちらも数量限定の販売です。
ひき肉と麺、和えてあるタレも全て豪快に混ぜていただきます!
コクのあるタレとごま油の香り、後から追いかけてくる辛さがたまりません。これとビールがあったら、エンドレスに箸が進んでしまう…。
森本選手も実際ここでまぜタンを食べたことがあるそうで、「お店と変わらない味」と大絶賛していました。これは何としても味わってほしいです!
色々ありすぎて迷っちゃいそう!今日は何を食べて応援する?
フロンパーク内にも出店していた「とんかつ和幸」は「かつ=勝つ」にちなんでかつサンドやお弁当をスタジアム内でも販売。
こちらは阿部浩之選手のおすすめ、一口ヒレカツ、エビフライ、チーズメンチカツが入った盛り合わせ弁当。
スタジアムグルメの定番ホットドック。
カレーライスなども。
いかがですか? もうどれを選んだらいいか迷っちゃいますね!仲間とみんなでシェアするのもとっても楽しそうです。
川崎市ゆかりの品はお土産にも!
アツイ試合と美味しいスタジアムグルメを満喫したら、川崎市ゆかりのお土産はいかがですか?
フロンパークでとんとこ飴の実演販売をしていた「松屋総本店」では、選手の背番号をモチーフにしたキャンディーを販売。
とんとこ飴に並ぶ、川崎大師の名物といえば、住吉の「久寿餅」です。観戦中にも食べやすいサイズのものも用意されているのも嬉しい。
川崎市内の和菓子屋さんの「ふろん太どら焼き」はここでしか買えない!
ポップコーンが大人気の「HillValley(ヒルバレー)」 、実は川崎市に工場があるんだそう。今後、限定フレーバーを発売するなど企画をしているのだとか。楽しみですね。
フロンターレ直営ショップも見逃せない!
Fronstore(フロンストア)では、対戦相手にちなんだトッピングの唐揚げや飲み物を販売しています。
この日はセレッソ大阪戦なので、「セレッソ=桜」から桜海老の唐揚げ!
川崎フロンターレには、韓国のチョン ソンリョン選手が在籍しているので韓国のお酒、マッコリも販売中。
元祖ニュータンタンメン本舗×森本貴幸選手の横断幕が!
スタンド下にはサポーターの手作りの横断幕がぎっしり!
そんな中、目に飛び込んできたのは、森本貴幸選手と田坂裕介選手の横断幕。よく見ると、「元祖ニュータンタンメン本舗」と書かれているではないですか! これは、森本、田坂両選手のニュータン愛を知った元祖ニュータンタンメン本舗の社長から両選手に贈られたものなのだそう。
川崎フロンターレのホームスタジアム、等々力陸上競技場には今回ご紹介した以外のグルメもまだまだいっぱい。試合ごとに川崎市ゆかりのグルメが出店したり、ハロウィンなどイベント時には、限定のグルメを提供したりと、趣向を凝らした企画をしています。
それもこれもチームを応援してくれる地元川崎や、サポーターへの恩返しをしたいという想いからしていることなのだと金城さんはピッチと観客席を見つめながら熱く語ってくれました。
ちなみに、この日の試合は、5対1で川崎フロンターレの快勝!やったー!!
さあ、今シーズンは12月まで残り2ヶ月!川崎フロンターレでスタジアムグルメをお腹いっぱい食べて、チームを応援しに行ってみませんか?