10月半ばになって、グッと気温が下がり、慌ててコートを出した人も多いかもしれませんね。こうやって肌寒くなると、途端に食べたくなるのが「鍋」ではないでしょうか?
日本人の風物詩とも、注目のメニューは世相を表すとも言われる、鍋料理。さて、2017年から2018年にかけては一体どんな鍋料理が話題になるのか、Retty株式会社はアンケートや投稿データから鍋料理トレンドを分析しました。(参考:外食の鍋料理」に関するアンケート 対象2028名)
圧倒的人気の「もつ鍋」。炙り、明太子、トマト、カレー…とただいま進化中!
「好きな鍋料理は?」の質問で第1位に輝いたのは「もつ鍋」!なんと7割近くの方が回答するほどの圧倒的支持を獲得しました。
ご存知の通り「もつ鍋」とは、牛または豚のもつ(小腸や大腸などの内臓)をメイン材料とする鍋料理で、元は福岡県の郷土料理。それが今や全国区に広がりました。
美味しさはもちろん、リーズナブルであること、こってりしているため野菜との相性も良くたくさん食べられること、コラーゲンたっぷりで肌にも嬉しいことなど、支持される理由が多数あることも、絶大的な人気の秘密といえそうです。
さらに、Rettyでは、前回の冬(2016年10月〜2017年3月)の「鍋料理」関する投稿データを分析。そこでも、「もつ鍋」に関する投稿がもっとも多く、なんと2位の「火鍋」の5倍以上! そしてその投稿から見えてきたのは、進化したもつ鍋のバリエーションでした。
もはや定番?「明太子」×「もつ鍋」
もつ鍋は福岡。福岡といえば明太子。ということで同郷の人気メニューがコラボした「明太もつ鍋。九州ではもちろん、最近では東京のお店にもどんどん登場しています。
- 築地ふく竹 本店
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東京都 中央区 築地
もつ鍋
美味しさが2倍、3倍に!もつを炙った「炙りもつ鍋」
鍋に入れる前に、もつを炙って香ばしさとコクをプラスしたのが「炙りもつ鍋」。昨今、新鮮なお刺身を炙って味わうのが大人気ですが、こちらも新鮮なもつを炙ってさらに美味しくしてしまう一品です。
- 博多もつ鍋一慶八丁堀店
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東京都 中央区 八丁堀
もつ鍋
- もつ鍋 一慶
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福岡県 福岡市中央区 春吉
もつ鍋
この他にも、カレーもつ鍋、トマトもつ鍋など、従来の塩、みそ、しょうゆ味にプラスして様々なバリエーションが誕生している様子。これは見逃せませんね。
火鍋は女子ウケ? この冬は女子会火鍋ブームがやってくる!?
四川料理のカリスマ・菰田欣也シェフが今年専門店を出したことでも注目を浴びている、「火鍋」。
火鍋とは、辛みの強い中国の鍋料理。中央を「陰陽」に見立てて仕切った鍋の中に、マイルドな白湯系のスープと辛みの強い麻辣系のスープを2種類別々に入れて食す形式も多く見られます。
辛い×旨いの「辛うま」ブームもあいまって、この火鍋の人気も急上昇中。中でも、好きな鍋料理として回答したのが、男性よりも女性が多かった点が見逃せません。
「辛い〜」と言いながら盛り上がれたり、赤と白の美しいビジュアルが美しいなど女性にとって嬉しいポイントがたくさん。
それ以上に野菜もしっかり食べられる、クコの実や棗などの漢方系食材も入っている、カプサイシンの効能で体の芯から温まる、など中華料理ならではの医食同源の考えが生きており、美容的な効果を期待できる点も支持されている理由といえそうです。
- 火鍋三田
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東京都 港区 三田
火鍋
- ファイヤーホール4000
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東京都 品川区 東五反田
火鍋
仙台の郷土料理の「せり鍋」にも注目。パクチー人気に続くか?日本の香味野菜・せり
さらに投稿データの分析を進めていると、前々回の冬(2015年10月〜2016年3月)と前回の冬の比較で「せり鍋」の投稿数は1.8倍と大きく伸びていることが判明したのです!
・・・「せり鍋」?初めてその名を聞く人も多いかもしれませんね。
春の七草の一つにも数えられる「せり」は、宮城県の名産でもある野菜(なんと生産量全国1位!)。そのせりを鍋に入れて根元部分までしっかりと食べるのが、せり鍋で、仙台・宮城の郷土料理なのです。
昨年、TV番組「ケンミンショー」で取り上げられたり、宮城出身の人気芸人・サンドイッチマンが美味しい紹介したりしたことから、宮城県に留まらず全国的にじわじわと注目を集め始めているんです。
- いな穂
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宮城県 仙台市青葉区 中央
割烹・小料理屋
- 侘び助
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宮城県 仙台市青葉区 立町
居酒屋
これは、一度食べてみたいですよね!
そもそもみんな、まだ鍋料理好きなの?
寒い季節がやってきたなと実感させてくれたり、野菜をしっかり食べられたり、体もしっかり温まったりといいことずくめの「鍋料理」。でも、イマドキの人気料理に比べるとどこかちょっと地味。
みんなは本当に鍋料理が好きなんでしょうか?と調べてみると…
外食の鍋料理について「すごく好き」が約3割、「まあ好き」を合わせると、8割超が「好き」と回答しました。意外に多いんだな、とちょっとびっくり!
また、外食の鍋料理が「好き」との回答者に、誰と食べたいかについて聞いたところ、「友人」「恋人または配偶者」との回答が上位にランクインしました。
一方、実際に食べるシーンは「友人など親しい人と集まる時」との回答が約7割、次いで「会社や地域の打ち上げや、忘年会などで集まる時」が6割とという回答が。
やはり、鍋は冬の季節にコミュニケーションを円滑にする料理として、公私の場で活躍しているのがわかりますね。体も心もあったまる鍋料理。あなたはこの冬、どんなメニューを楽しみますか?