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21種類の肉まんオールスターズ!本気の中華料理を手づくり皮で包んだ最強肉まん

今年は、10月まで尾を引いていた暑さが急に息を潜めて、例年以上に寒く感じます! こうも寒いと、白くて丸くてホカホカしたアレが無性に食べたくなりますね。湯気の立つフカフカの皮にガブッとかじりつくと中からはジューシーで肉々しい具が……なんて、想像しただけで自然とニヤけてきちゃいます。

そんなはやる気持ちを抑えられず、やってきたのはこちら。目黒駅から徒歩で約15分、大きな肉まん・中華まんの元祖といわれる目黒五十番です!

バリエーション豊富な肉まんオールスターズ

目黒五十番の肉まんは期間限定のものや点心類などを含め、なんと21種類! 今回はその中から特に気になった6種類をご紹介します。

肉まん

最初にいただいたのはお店の看板商品、オーソドックスな肉まんです。ハグッと一口大きく頬張ると、ジューシーな豚肉の旨味と野菜の自然な甘みが渾然一体となって口の中にブワァッと広がります。ふっくらとして甘みのある皮は、具の味をしっかりと引き立てつつ、具からあふれ出た肉汁を受け止めて旨味をさらに増幅させています。この皮があってこそ具がいかんなく輝けるという、まるで『踊る大捜査線』の青島と室井さんばりの最強タッグです。

五目肉まん

続いてはお店の方がイチオシだという五目肉まんです。半分に割ってみると、どっさりと具が出てきました。豚肩ロース・筍・椎茸・マッシュルーム・海老・ウズラ卵・銀杏……。五目という名前ですが、一つの肉まんの中に七種類もの具が入っています。食べるところによって違う味が楽しめ、筍のサクサクとした歯切れのよい食感も面白くて癖になります!

海老肉まん

プリプリの海老が赤く輝くチリソースに包まれた海老肉まん。辛すぎず、ほのかに甘酸っぱさのあるエビチリに、甘みのある皮がより一層マッチします。中華料理屋さんで出てくるような本格的なエビチリがギュギュッと包み込まれているよう!

角煮まん

プルプルとふるえる角煮がこれでもかと詰め込まれた角煮まん。口の中でとろけながら暴力的な旨味を放出する角煮は絶品で、肉汁やスープが染み込んだ皮まで全部がまるっとおいしいです。なんというか、これが角煮のあるべき姿なのかもしれない、と思い込んでしまいます。

チーズ肉まん

チーズ肉まん? ただ肉まんにチーズが入っただけじゃないの? と思った方。その通りなのですが、そうではないのです。肉の直接的な旨味にチーズの深くマイルドなコクが足されることで、より重層的で濃密な美味しさに生まれ変わる……。ストレートな肉の刺激よりも、もっとマイルドな旨味を味わえます。

あんまん

北海道産の小豆をお店で炊いたという、手作りの粒あんがたっぷりと詰まったあんまん。小豆のしっかりとした粒感と雑味のない優しい甘さに思わずにっこりしちゃいます。寒い日にこれを食べたら、こわばる体がホッとほぐれそうです。

当たり前へと昇華したこだわり

「こだわりというこだわりはないんです」と、創業から30年間肉まんを作り続けている堀越雅弘さんは朗らかに笑います。

「うちは特別なことをせず、いい素材を使ってシンプルに肉まんを作っています」

多くを語らない堀越さんに、食材や調理法について質問をさせてもらうと、「え、これはこだわりでは?」というものがたくさん出てきました。

肉まんにおいて一番重要になる豚肉は国産の上質な銘柄肉のみを使用し、毎日ブロック肉を挽いてひき肉にしているのだそう。最初からひき肉の状態で売られているものに比べ、味も食感も格段によくなるのだとか。野菜も国産の新鮮なものをお店で加工し、なるべく味が落ちないようにしているそうです。

「ずっとそうやって作ってきたので、それはもう特別なこだわりではなく当たり前のことなんです」

ちゃんと肉まんを作れるようになるのに1年くらいはかかるという

ちゃんと肉まんを作れるようになるのに1年くらいはかかるという

普通の肉まんから逸脱することなく、味に磨きをかけたという肉まん。

では、変わり種の五目肉まんや海老肉まんはどういう経緯で生まれたのでしょうか。オーナーの今井幸夫さんが教えてくれました。

「中華料理を入れる」という発想

「元々は先代の社長の『肉まんの中に中華料理を入れたい』というところから五目肉まんができて、それがヒットしたのが始まりなんです」

五目肉まんの具

五目肉まんの具

「そこからテレビなどでご紹介いただけるようになり、今では1日に平均1000個くらい、冬場になると平均2000個くらい売れるようになりました」

肉まんションと名付けたくなるくらい綺麗に整列した肉まんたち

肉まんションと名付けたくなるくらい綺麗に整列した肉まんたち

お店の隣には「おこし」というイートインスペースもあります。お酒なども置いてあり、肉まんや点心を頬張りながら一杯引っ掛けるという方もいるのだそう。

手土産に温かいものが喜ばれそうなこれからの季節。事前にファックスかメールで連絡しておけば郵送もしてくれるそうです。

どんどん寒くなってくるかと思いますが、ホカホカの肉まんを頬張って元気に冬を迎えましょう!

肉まん 目黒五十番
住 所
東京都目黒区目黒4-13-5
電 話
03-3794-0050
営業時間
[全日] 11:00~21:00
定休日
無休
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