港町として異国の文化を早い時期から取り入れながら発展してきた神戸。明治初期には数多くの欧米人が訪れ、その影響から洋食文化が急速に広まったと言われています。
そんな洋食の中でも神戸といえば「ビフカツ」!
ちなみに関西では、当時農耕用の牛を飼っていたために、牛肉が手に入りやすかった・・・という背景から、牛肉文化が根強いという説が。そして、その流れを受け「神戸=ビフカツ」が発展したと予想されます(諸説あり)。
ちなみにこのビフカツ。近年流行している牛カツとは違い、じっくりと油で揚げたカツに、デミグラスソースをかけていただく洋食メニュー。(ちなみに牛カツは、人気牛カツ店の「もと村」や「勝牛」をみると、ミディアムレアに揚げた牛かつを石盤で炙り、わさび醤油で食べるスタイルが基本のよう)
そんなビフカツに魅了され、巡り巡ってビフカツ店を50軒制覇した方をRettyで発見!そこで、その方にお話を伺い、魅了されたきっかけや一押しのお店トップ5を教えてもらうことにしました。
「ビフカツ王子」現る!
編集部:はじめまして、Tomomatsuさん。Rettyグルメニュース編集部です!まずは、ビフカツにハマったきっかけを教えていただけないでしょうか?
お話を伺った人
-
Keigo Tomomatsu
- 都内の学生 日本酒とワインと泡が好き(^^) 美味しいものを味わいながら ゆっくりと楽しむのが好きです タグで特定のジャンルまとめてます #日本酒巡り #神戸ビフカツ巡り
Tomomatsuさん:はい、もちろんです。いまは東京に住んでいるのですが、仕事で神戸に住んでいた時、せっかくなので何か神戸らしい思い出を残したいと思ったことが始まりです。
ビフカツとの出会いは、Rettyを始めた年に、ビフカツの人気店である神戸の「洋食の朝日」さんへ訪問した時のこと。びっくりするほどお肉が柔らかくて美味しかったことを覚えています。
そのお店をRettyへ投稿した際に、神戸のトップユーザーの白花さんがビフカツのお店に関する情報を色々教えてくださいました。そこで、牛カツとは一味違う…デミグラスソースでいただく柔らかく味わいのビフカツにのめり込んでしまいました。
それから神戸の象徴ともいえる「ビフカツ」の洋食屋さん巡りをスタートし、気付けば50軒を超えていました。今ではいい思い出です(笑)
編集部:気がつけば50軒!!!ビフカツ王子と密かに呼ばれる理由はそこですね。Tomomatsuさんを魅了したビフカツがますます気になります。早速おすすめのお店を教えてください。
Tomomatsuさん:はい、ではランキング形式で5位からお伝えします!
「ビフカツ王子」が厳選した神戸のビフカツ店トップ5
5位「クアトロ」
Tomomatsuさん:元町にある神戸らしいオシャレな雰囲気の中でいただくビフカツ。こちらは、神戸では名の知れた洋食屋さんですが、もちろんビフカツもいただけます。
衣が割としっかりとしていますが、程よいボリュームで食べ応えのあるビフカツです。濃厚なソースの深い味わいにも注目です。
使い勝手が良く、デートにもぴったりなお店です。
- 洋食クアトロ 元町店
-
兵庫県 神戸市中央区 元町通
洋食
4位「グリル一平」
Tomomatsuさん:1952年創業の神戸の超有名老舗の洋食屋さんです。
こちらにはビーフカツレツとワンランク上のヘレビーフカツレツがありますが、ヘレビーフカツレツのほうをお勧めします。お肉は厚みがある割に衣が薄いので、かなり食べ応えあり!ヘレの柔らかさと旨味が絶妙です。
神戸にいくつかある超老舗系の洋食屋さんの中でも、こちらのヘレビーフカツレツは私のお勧めです。
- グリル一平 新開地本店
-
兵庫県 神戸市兵庫区 新開地
洋食
3位「プリモぐりる」
Tomomatsuさん:ここは個人的に穴場です。
一口サイズにカットされた和牛のビフカツは、途中まで火の通った綺麗なお肉。ビフカツの柔らかさはとても素晴らしいです。ビフカツは、衣の薄さとソースとお肉のバランスが重要なのですが、こちらのお店は神戸の中でもとてもいい状態に出来上がっています。もちろん和牛なので旨いですよ。
小さなお店なので1人でも気軽に入りやすいです。遅い時間に行くと売り切れの場合があるため注意してください。
- プリモぐりる
-
兵庫県 神戸市中央区 元町通
ステーキ
2位「洋食の朝日」
Tomomatsuさん:ランチタイムの行列は神戸No.1。もちろんビフカツもめちゃ旨。
こちらのビフカツは、見た目も素晴らしく、中心に少し残ったレアな赤みがとても綺麗です。関係者の話によると、使っているお肉はAussie beefのヘレだそうですがものすごく丁寧に仕込みをされているそうで、とても美味しい状態に仕上がっています。
少し酸味の効いたソースとの相性は抜群で、おかわり自由のご飯…そして箸が止まりません(笑)
お昼頃に訪問すると1時間以上並ぶので、並びたくない方は、開店時間の30分前くらいに行くのがベターですよ。
- 洋食の朝日
-
兵庫県 神戸市中央区 下山手通
洋食
1位「ゲンジ」
Tomomatsuさん:モヒカンがトレードマークの店主が"揚げ放つ"神戸No.1のビフカツ。お肉の柔らかと旨味はピカイチ。自分の中では神戸で圧倒的No.1ですね。
激薄のベール(衣)を被ったお肉を口に運んでみてください。お肉の柔らかさと旨味に本当に驚かれるはずです。ビフカツ定食は普通サイズよりも「上」を強くお勧めします。
昼間は混みあいますが、そこまで並ぶほどではないです。なお、店主の髪型は変わる可能性あり(笑)
- ゲンジ
-
兵庫県 神戸市中央区 元町通
洋食
編集部:Tomomatsuさん、ありがとうございました。お話を伺っているだけでこんなにも胃袋が刺激されたのは初めてかもしれません。そしてどのお店も、どこか懐かしさを感じるノスタルジックなお店の雰囲気が、より一層気分を盛り上げてくれますね。
Tomomatsuさん:そうですね、港町として栄えた神戸だからこその空気が、ビフカツとともにあるのだと思います。
いかがでしたか?美味しさと懐かしさ、そして神戸の文化を感じる「ビフカツ」の世界。みなさんもぜひ、ご紹介の店舗を参考にその美味しさを味わってみてくださいね。