ライター紹介
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小林孝充
- TVチャンピオンラーメン王選手権第8回優勝。ラーメンWalker百麺人。 歴代ラーメン王によるラーメン大王決定戦で優勝し"初代ラーメン大王”に。累計13000杯のラーメンを食べたラーメン界のトップランナー。
2018年のラーメン界に最初のビッグニュースが届いた。
——なんとあの札幌の「175°DENO担担麺」が東京の銀座にオープン!
175°DENOは2013年に札幌にオープンするやいなや、そのこだわりの担々麺を武器にあっという間に有名となった人気店。いまや札幌市内に4店舗を構え、行列もできている。
東京では近年担担麺のブームが来ているのだが、その東京に満を持して殴り込みをかけてきたのだ。
元々店主の出野光浩さんは、東京の数多くの有名店で修業。オープン前のレセプションでは数多くの有名店から花が届いていただけでなく、かつて修行をした有名店の方々がお手伝いに来ていた。
お客もたくさんの人がお祝いに訪れ、店主の人望の厚さをうかがわせる。
基本のメニューは担担麺のみ。
しかし汁なし、汁ありがあり、さらにそれぞれに白ゴマ、黒ゴマが用意され、さらには「シビれない」「シビれる」「すごくシビれる」と三段階に分かれている。
それぞれの好みで、好きなの味わいを選ぶことができるのだ。
物足りない場合は「シビれ増し」「辛さ増し」もチョイスできる。
そして面白いのが「青山椒」「花椒三種盛」と違う山椒のバリエーションまであること。
通常の担担麺に使用している山椒以外に4種類もの山椒を用意していることからも、山椒への強いこだわりが感じられる。
この店の一番基本の味を食べたければ、「汁なし担担麺」の白ゴマ、シビれるになるだろう。
最近の東京では汁なし担担麺はゴマを控えめにする傾向があるが、175°DENOでは継ぎ足しながら使用しているというゴマのタレの香りが強い。
干し海老やカシューナッツにより、さらに香ばしさが増している。
そして辛さとともに山椒の鮮烈なシビれがあるが、ゴマの旨みとともに口に入ってくるためか、そのシビれさえ心地よく感じる。
辛さが足りないようであれば、卓上に置いてあるラー油をお好みで。これがまた香り高い濃厚なラー油になっている。
何を隠そう店名の「175°」とは、店主が研究に研究を重ねて探し当てた、ラー油を作るうえでのベストな温度のことなのだ。
そして麺は、東京でも本店と同じく札幌のさがみ屋製麺の平麺を使用。はじめて札幌で食べたときにその美味しさに驚いたが、その札幌の味を見事に再現していた。
この銀座店ではしばらくオーナー自ら厨房に立つというから、この東京進出にかける意気込みは並々ではないのであろう。
そしてこの勢いのまま2月には新宿にも都内2店舗目をオープンすることが決まったそうだ。
この175°DENOの担担麺が東京に旋風を巻き起こすのは間違いない。
- 175°DENO担担麺 GINZa
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東京都 中央区 銀座
担々麺