本州の東岸、東京の北に位置する、東北地方の宮城県。その中でも東北一の大都市である仙台市は、広瀬川が流れる街中には緑があふれ「杜の都」とも称されています。
そんな仙台は、牛たんや、美味しい海鮮、お土産の笹かまなど、おいしい食べ物もいっぱい!
これはもっと、仙台を堪能するためにオススメを知りたい・・・
そこで、Retty TOP USERである山形や仙台グルメに詳しいHitoshi Sutoさんにご協力いただき、仙台グルメについても教えていただきました!
お話を伺った人
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Hitoshi Suto
- ジャンルを問わず旨いものと旨い酒のためならどこへでも食べ歩き続ける日々。 おもに山形と隣県、そしてたま~に東京におじゃましております。 コンサート、落語、芝居を見に行くのが好きで、そのついでに全国をまわり(どっちがついでかわかりませんが)、その土地土地の旨いもんをRettyで探しております)^o^(
魅力ありすぎ!東北一の大都市「仙台」
編集部:Sutoさんにとって仙台とはどんな街でしょうか?
Sutoさん:現在は山形に住んでいますが、幼少の頃から親戚のほとんどが仙台市や石巻市に住んでおり、私にとって仙台は、馴染み深い街なんです。
仙台の魅力を一言でいうならば、農産物や海産物が多い自然豊かな一面と、人口100万人を超える、大都市としての活気ある一面がうまく融合された街だなと思います。
東北の中心部にありながら東京へのアクセスも新幹線で1時間半という便利さ。
それ故に官公庁や大手企業の支局、支店が集中し、更には大学や病院など、多種多様な分野の施設も多く、夜は国分町という東北最大の歓楽街を持つ仙台。
他の都道府県からの様々なお店の出店も多く、わざわざ他所に行かなくても事が足りてしまう街なんですよね。
そして、東西南北の近郊の市から、多くの農産物や海産物が入ってくるのも仙台ならでは!仙台はまさに、宮城県をギュッと一つに凝縮した素晴らしい街ですね。
編集部:なるほど〜!まだ私たちの知らない仙台の魅力がたくさんありそうですね!早速おすすめグルメを教えてください!
Sutoさん:おまかせください!
老舗店でうな丼とうなぎ酒を味わう「明ぼ乃」
創業明治元年の老舗うなぎ屋さんと聞くと、どうしても敷居が高く感じ、腰が引いてしまいがちですが・・・
「ちょっと鰻が食べたいな~」と思った時に、気軽に暖簾をくぐることのできるお店が「明ぼ乃」です。
こちらは、”壱弐参(いろは)横丁”という 古くからあるレトロな飲食街に位置しており、老舗でありながらこの気軽さが鰻好きにはありがたいお店なのです。
店の裏の井戸水を利用して、生簀で育てた朝〆の鰻を、煙を立ちのぼらせながら黙々と団扇を仰いで焼いてる親父さん。
そしてお店に入ると、焼いた鰻の香ばしいにおいが漂う、なんとも情緒あふれる雰囲気です。
オススメは、うな丼(上)と、鰻がひと切れ熱燗に入った”うなぎ酒”。
熱々のうなぎ酒を一杯やりながら、ただ焼きあがるのボ~ッと待つこの時間も、私にとってはささやかなる至福の時間です。
- 明ぼ乃
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宮城県 仙台市青葉区 一番町
うなぎ
牛たんの概念が変わるほどの美味しさ!「牛たん料理 閣」
「仙台といえば牛たん!」と言ったら、ありきたりな話になりますが・・・
しかし、こちらのお店「牛たん料理 閣」と、一番町の「都留野」で出す料理は、仙台の数ある牛たん料理店の中でも別格だと思います。
私自身、4年前に初めて口にした時に、牛たん料理に対しての概念がガラッとひっくり返ったことを今でも覚えています。
まず1番のおすすめがこちら!「牛たんだけを思う存分満喫したい!」という時にうってつけなのが「たん焼き」。牛たんの旨味と香ばしさが、噛んだ瞬間に口の中で弾けます。
「たんたたき」は、炙っての香ばしさを出したレアの牛たんに、ネギがたっぷりとのせられ、旨味とさっぱり感を同時に味わえます。
そして新鮮でなければ出せない、独特の甘味と食感の「たん刺身」は超絶な旨さ!
ちなみにこちらのお店は、他のお店がまだたん焼きしか出してなかった頃に、刺身とたたきをメニューに取り入れたパイオニアでもあるそうです。
- 牛たん料理 閣 本店
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宮城県 仙台市青葉区 一番町
牛タン
鶏の濃厚スープが旨い!仙台の人気ラーメン店「嘉一」
鶏だけで作った濃厚スープが旨い、仙台の人気ラーメン店「嘉一」。
横浜のラー博で、東北の「龍上海(山形)」と「千草(岩手)」という、全く違うタイプのお店で修行したという経歴を持つ店主さん。その二つのラーメン店の味が融合した一杯は、素晴らしいものに仕上がっています。
鶏飯や、鶏皮とご飯がついてくるランチセットも人気で、昼時はほとんどの人がこれを注文しています。
鶏だけで作るラーメンのベースは「千草(岩手)」ですが、今どき珍しくなった平ザルで湯切りするスタイルは「龍上海(山形)」仕込み。
平ざると両腕をテンポ良く、小刻みにチャッチャとさせるダンシング湯切りはつい笑みがこぼれてしまう、個人的に好きなポイント。
流行りに流されず自分の味とスタイルを、オープン当初から頑なに変えないこだわりもこの店の魅力ですね。
必食メニューは、中華そば、塩中華そば、Bセット(中華そば+鶏皮+ごはん)です。
- 中華そば 嘉一
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宮城県 仙台市青葉区 国分町
ラーメン
仙台には絶品とんかつ店が多かった!ブランド豚を味わえる「櫻家」
仙台は、南三陸方面や塩竈市でとれる海産物をはじめ、牛たんのイメージが強い街ですが、実は、トンカツの美味しいお店がとても多いことをご存知ですか?
こちらのお店「櫻家」は、仙台の市街地から少し離れた住宅街にあり、ゴールデンポークを使用した「極上ロースとんかつ定食」や「極上ジャンボロースとんかつ定食」が人気!
平日、週末関係なく、サラリーマンや家族連れで常に混んでいます。
ちなみにゴールデンポークとは、宮城県大崎市にあるサイボク東北牧場で飼育されたブランド豚で、適度なサシが入り、柔らかくて甘いお肉なんですよ。
お客のほとんどの人が注文するのは「極上ローストンカツ」なのですが・・・
それ以外にも、合わせニンニクバター(ニンニク・バター・マヨネーズ・パセリ)を挟んだ「フランス風とんかつ定食」や、納豆、マヨネーズ、しその葉を肉の間に挟んだ「納豆マヨネーズとんかつ定食」など、オリジナルメニューもご飯に凄くよく合うのでオススメです!
- とんかつ櫻家
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宮城県 仙台市青葉区 川平
とんかつ
こだわり抜かれた新鮮なネタが揃う「塩釜すし哲」
石巻、気仙沼、塩竈などの漁港がある宮城県は、当然のごとく美味しいお寿司屋さんや海鮮料理のお店が多いのが特徴です。
私がRettyを始めた頃、その中で最初に行ってみたいと思ったお寿司屋さんが、他県からのお客さんも多い塩竈の「塩釜すし哲 本店」。
“大間産のマグロ”や、塩竈の目利き人が厳選した”三陸塩竈ひがしもの”など、マグロ一つをとってもクオリティにこだわり、他にも多種のこだわり抜かれたネタが揃っているお寿司屋さんです。
必食メニューは、すし哲物語(にぎり、ちらし)、まぐろづくし(にぎり、丼)など。
仙台駅の地下飲食店街、仙台エスパル 地下1階には「塩釜すし哲 S-PAL仙台店」も。アクセスが良く、お店の暖簾もくぐりやすいのが嬉しいポイントです。
しかしながら、当然旅行客や仕事の出張で来られたかたも多く、昼時はかなり混むらしいので、美味しく、ゆっくりと食べたいなら、時間をずらして行くことをオススメします。
- 塩釜すし哲 S-PAL仙台店
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宮城県 仙台市青葉区 中央
寿司
- 塩釜すし哲 本店
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宮城県 塩竈市 海岸通
寿司
牛たんや海鮮だけでなく、豚肉にうなぎなど、とにかく美味しいものが凝縮された街だということがわかりました!
仙台や仙台近郊に住んでいる人はもちろん、関東ならば、ちょっと美味しいものを食べに仙台へ・・・なんてことも日帰りでできてしまいますね。
今回ご紹介したお店を参考に、仙台の…そして東北の美味しさの再発見に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。