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水たき一筋80余年。新宿3丁目の老舗「玄海」の絶品・乳白色スープは一食の価値がありすぎる

立春を過ぎたというのに、まだまだ寒い日々が続く昨今。そんな時にはほっこり温まる鍋が食べたくなりますよね。

気心の知れた友人との食事や女子会、会社の飲み会など大勢で楽しく囲んで食べる鍋は楽しいもの。

今回みなさまにオススメする鍋料理は、鶏肉のうまみを存分に味わえる「水たき」

「水たき」は福岡県の郷土料理。主に九州と関西で食べられてきた鍋料理ですが、現在は日本全国で「水たき」を食べることができるようになりましたね。

水たきは食べたいけどちょっと敷居が高いイメージがあるな...と、二の足を踏んでいる方に朗報!

スープを全部飲み干したい!と思うほど絶品の「水たきコース」をなんとランチで提供するお店があります。

その店の名は『玄海』。一年中「水たき」を提供する老舗水たき専門店です。

鍋料理ということもあり、冬のイメージが強い「水たき」ですが、元々は夏のスタミナ料理として親しまれていた鶏料理なのだそう。

スープで体をあたためて、鶏肉で体力をつけ、暑い夏も元気に過ごすためのスタミナがつく!そう聞くとますます食べたくなりますよね!

そんな『玄海』とは一体どんなお店なのか...早速訪れてみましょう!

新宿御苑前駅から靖国通りへ

『玄海』は、春の桜や秋の紅葉も有名な公園、 新宿御苑の近くにあります。

最寄駅は、東京メトロ副都心線・丸ノ内線・都営新宿線の通る「新宿3丁目駅」と、東京メトロ丸の内線の「新宿御苑前駅」の2通りがあります。

今回はお店から近い、東京メトロ丸の内線「新宿御苑前駅」からの行き方をご紹介します。

『玄海』は、「新宿御苑前」駅から徒歩5分。電車から降りたら、まずは3番出口を目指します。

改札を出たら、エレベーター、または階段で地上に上がりましょう。

地上に出たら、目の前には新宿通り。人通りが多いのでぶつからないように気をつけながら、右に曲がります。

右に曲がって、少し先にある交差点をもう一度右に曲がります。

右手に見えるコーヒー屋さんを目印に、そのままひたすらまっすぐ歩きます。

花園通りに差し掛かる交差点を、さらにまっすぐ進みます。

大通りに出ました。こちらが靖国通りです。斜め左前には『玄海』が見えます。

水たき一筋80余年!水たき専門店

『玄海』に到着しました。『玄海』は昭和3年創業の老舗「水たき専門店」。風格のある外観は大通りからも目を引きます。

緊張しますが、まずは店内に入ってみましょう。

入口の扉を開けると、巨大な和太鼓が目に飛び込んできました。こちらは「呼び太鼓」といい、昔は太鼓を叩いてお客様をお出迎えしていたそうです。

現在は、その呼び太鼓を大きくして「観せる太鼓」として入口に設置しています。店員さんにお願いすれば太鼓を叩かせていただけるそうですので、お願いしてみてはいかがでしょうか。

案内された部屋は、純和風な高級感がある個室。『玄海』は完全個室。接待や記念日、家族のお祝いに利用される方が多いそうです。

掘りごたつ個室、座敷個室と様々なスタイルの個室があり、2名から最大200名までの個室があります。

『玄海』の伝統を守り続ける料理人、佐藤 智彦さんに、こだわりの「水たき」のお話をおうかがいしました!

水たきコースをランチで贅沢にいただく!

それでは早速、「水たき」をいただきましょう!

ランチ限定コース「花御膳」5400円(税込)は、『玄海』のとり会席、水たきを手軽に食べられる、特別ランチ会席です。

内容は、メインの「水たき」と料理5品。14:30までに入店した方が注文することができます。見た目も豪華なコース料理を、個室でゆっくりと味わえるなんて、贅沢ですよね。

【先付:とりせんべい】

まずは、先付の 「とりせんべい」 をいただきます。鶏を叩いて伸ばし、ごま油であげたせんべいは、先付としてどのコースにも付きます。

パリパリ感と塩気がたまらない!先付から、一気に食欲を増進させられてしまいました。

【突き出し:今牧場のチーズ(2月限定)】

次に、突き出しの「今牧場のチーズ」をいただきます。

那須高原にある、今牧場の生乳で造られたチーズを、玄海が「ゆきやなぎ」というフレッシュチーズを使用し、奏龍味噌に漬けて豆乳と合わせて仕上げたものです。

やさしい甘さと、しつこくないチーズの香りがいいですね!こちらは2月限定のメニューですが、2月には全てのコースで食べることができます。

【とり造り:ささみ薄造り】

濃厚なチーズの次は、さっぱりとしたささみ薄造りをいただきます。

添えてある醤油黄味麹にはちょっとしたこだわりがあり、長野の麹味噌を入れられているので、とろっとした甘味が感じられます。

梅おろしを醤油黄味麹に溶かしても、風味が変化していいですね!

【蓋物:帆立真薯(しんじょ)の揚げ出し】

いよいよコースも佳境に入ってきました!小さいながらも帆立真薯の食感に弾力が感じられ、食べ応えあります。

魚の優しい甘さと上品な鶏出汁が、真薯の美味しさを引き立てますね。

白く、臭みがなく、それでいてコクがある玄海の水たき!

おまたせしました!メインの「水たき」の登場です!鍋は2人前です。

まずスープが真っ白で、鍋の中の鶏が見えません!この乳白色のスープはこそが、『玄海』がこだわるオリジナルのスープです。

鍋には煮込まれた鶏がごっそりと。

鍋に使う鶏肉には、放し飼いで、日光浴や運動に十分な時間をかけて育てられた、福島県の「伊達鶏」を使用。余分な脂肪やクセがないのが特徴です。

そして、実は『玄海』の「水たき」は、野菜を入れません。

鶏自体に臭みもクセもないのを使用しているため、敢えて野菜を入れておらず、鶏の旨味とスープの味だけを存分に味わえるようにしているのだとか!

これも『玄海』のこだわりです。

さぁ、いよいよ!鶏をいただきたいところですが...。まずは、自慢の乳白色のスープを堪能してみましょう。

クリーミーな口当たりで、コクがあるスープは、滑らかな口当たり。それでいて雑味がなく、旨味だけが感じられます!

大釜で5時間以上じっくりと炊いたスープは、コレステロールを減らし、血液の循環をよくする働きがあるのだそう。

ネギやにんにくなどの薬味で味を変えたりできるので、スープだけでも楽しめるのが嬉しいですね。

おいしすぎて止まらない!これは...全部飲み干せるかも!でも、今はまだまだ水たきの序章。

お楽しみはこれからなんです。

いよいよ、鶏肉をいただきます。鶏肉は箸を少し入れるとホロっと崩れるほど柔らかい。

濃いめのポン酢と合わせると、味が引き締まります!

つくねは、胸肉をさらにおいしく食べるために作られた、玄海のオリジナル。ぷりぷりとしておりジューシーなお肉は、スープと溶け合いいくらでも食べられます。

【お食事:雑炊 お新香】

十分、水たきを堪能した後には、シメの雑炊をいただきます。雑炊は別で作っていただけるので、水たきのスープは、全部飲んでも大丈夫です。

この時点で、お腹がいっぱいのはずなのに・・・。

もりもり食べられます!濃厚な水たきのスープで作っているから、美味しくないわけがないですよね。

お新香がついているのも嬉しいですね。

【食後のお楽しみ 抹茶アイス】

最後は、食後のお楽しみに抹茶アイスが出てきました。抹茶玄米茶が付いています。

この抹茶アイスは、京都の抹茶を使用した、『玄海』オリジナルの自家製アイス。創業以来ずっと〆に出されているアイスは、抹茶にこだわって提供されているそうです。

まさに『玄海』でしか味わえない「水たき」。

正直満足度も考えると、これで5400円(税込)はお得だと感じました!落ち着いた個室でいただく「水たき」コースは、記念日やデートにも使えそうです。

ライター紹介

南森エレナ
南森エレナ
名古屋出身、東京在住。普段はカフェやレストラン等食を中心に、 時には旅ライターとして各地域を訪問した記事などを執筆しています。食べることが好きで常においしいもののアンテナを張っています。
玄海 本店
住 所
東京都新宿区新宿5-5-1
電 話
03-3352-3101

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