立春を過ぎたというのに、まだまだ寒い日々が続く昨今。そんな時にはほっこり温まる鍋が食べたくなりますよね。
気心の知れた友人との食事や女子会、会社の飲み会など大勢で楽しく囲んで食べる鍋は楽しいもの。
今回みなさまにオススメする鍋料理は、鶏肉のうまみを存分に味わえる「水たき」。
「水たき」は福岡県の郷土料理。主に九州と関西で食べられてきた鍋料理ですが、現在は日本全国で「水たき」を食べることができるようになりましたね。
水たきは食べたいけどちょっと敷居が高いイメージがあるな...と、二の足を踏んでいる方に朗報!
スープを全部飲み干したい!と思うほど絶品の「水たきコース」をなんとランチで提供するお店があります。
その店の名は『玄海』。一年中「水たき」を提供する老舗水たき専門店です。
鍋料理ということもあり、冬のイメージが強い「水たき」ですが、元々は夏のスタミナ料理として親しまれていた鶏料理なのだそう。
スープで体をあたためて、鶏肉で体力をつけ、暑い夏も元気に過ごすためのスタミナがつく!そう聞くとますます食べたくなりますよね!
そんな『玄海』とは一体どんなお店なのか...早速訪れてみましょう!
新宿御苑前駅から靖国通りへ
『玄海』は、春の桜や秋の紅葉も有名な公園、 新宿御苑の近くにあります。
最寄駅は、東京メトロ副都心線・丸ノ内線・都営新宿線の通る「新宿3丁目駅」と、東京メトロ丸の内線の「新宿御苑前駅」の2通りがあります。
今回はお店から近い、東京メトロ丸の内線「新宿御苑前駅」からの行き方をご紹介します。
『玄海』は、「新宿御苑前」駅から徒歩5分。電車から降りたら、まずは3番出口を目指します。
改札を出たら、エレベーター、または階段で地上に上がりましょう。
地上に出たら、目の前には新宿通り。人通りが多いのでぶつからないように気をつけながら、右に曲がります。
右に曲がって、少し先にある交差点をもう一度右に曲がります。
右手に見えるコーヒー屋さんを目印に、そのままひたすらまっすぐ歩きます。
花園通りに差し掛かる交差点を、さらにまっすぐ進みます。
大通りに出ました。こちらが靖国通りです。斜め左前には『玄海』が見えます。
水たき一筋80余年!水たき専門店
『玄海』に到着しました。『玄海』は昭和3年創業の老舗「水たき専門店」。風格のある外観は大通りからも目を引きます。
緊張しますが、まずは店内に入ってみましょう。
入口の扉を開けると、巨大な和太鼓が目に飛び込んできました。こちらは「呼び太鼓」といい、昔は太鼓を叩いてお客様をお出迎えしていたそうです。
現在は、その呼び太鼓を大きくして「観せる太鼓」として入口に設置しています。店員さんにお願いすれば太鼓を叩かせていただけるそうですので、お願いしてみてはいかがでしょうか。
案内された部屋は、純和風な高級感がある個室。『玄海』は完全個室。接待や記念日、家族のお祝いに利用される方が多いそうです。
掘りごたつ個室、座敷個室と様々なスタイルの個室があり、2名から最大200名までの個室があります。
『玄海』の伝統を守り続ける料理人、佐藤 智彦さんに、こだわりの「水たき」のお話をおうかがいしました!
水たきコースをランチで贅沢にいただく!
それでは早速、「水たき」をいただきましょう!
ランチ限定コース「花御膳」5400円(税込)は、『玄海』のとり会席、水たきを手軽に食べられる、特別ランチ会席です。
内容は、メインの「水たき」と料理5品。14:30までに入店した方が注文することができます。見た目も豪華なコース料理を、個室でゆっくりと味わえるなんて、贅沢ですよね。
【先付:とりせんべい】
まずは、先付の 「とりせんべい」 をいただきます。鶏を叩いて伸ばし、ごま油であげたせんべいは、先付としてどのコースにも付きます。
パリパリ感と塩気がたまらない!先付から、一気に食欲を増進させられてしまいました。
【突き出し:今牧場のチーズ(2月限定)】
次に、突き出しの「今牧場のチーズ」をいただきます。
那須高原にある、今牧場の生乳で造られたチーズを、玄海が「ゆきやなぎ」というフレッシュチーズを使用し、奏龍味噌に漬けて豆乳と合わせて仕上げたものです。
やさしい甘さと、しつこくないチーズの香りがいいですね!こちらは2月限定のメニューですが、2月には全てのコースで食べることができます。
【とり造り:ささみ薄造り】
濃厚なチーズの次は、さっぱりとしたささみ薄造りをいただきます。
添えてある醤油黄味麹にはちょっとしたこだわりがあり、長野の麹味噌を入れられているので、とろっとした甘味が感じられます。
梅おろしを醤油黄味麹に溶かしても、風味が変化していいですね!
【蓋物:帆立真薯(しんじょ)の揚げ出し】
いよいよコースも佳境に入ってきました!小さいながらも帆立真薯の食感に弾力が感じられ、食べ応えあります。
魚の優しい甘さと上品な鶏出汁が、真薯の美味しさを引き立てますね。
白く、臭みがなく、それでいてコクがある玄海の水たき!
おまたせしました!メインの「水たき」の登場です!鍋は2人前です。
まずスープが真っ白で、鍋の中の鶏が見えません!この乳白色のスープはこそが、『玄海』がこだわるオリジナルのスープです。
鍋には煮込まれた鶏がごっそりと。
鍋に使う鶏肉には、放し飼いで、日光浴や運動に十分な時間をかけて育てられた、福島県の「伊達鶏」を使用。余分な脂肪やクセがないのが特徴です。
そして、実は『玄海』の「水たき」は、野菜を入れません。
鶏自体に臭みもクセもないのを使用しているため、敢えて野菜を入れておらず、鶏の旨味とスープの味だけを存分に味わえるようにしているのだとか!
これも『玄海』のこだわりです。
さぁ、いよいよ!鶏をいただきたいところですが...。まずは、自慢の乳白色のスープを堪能してみましょう。
クリーミーな口当たりで、コクがあるスープは、滑らかな口当たり。それでいて雑味がなく、旨味だけが感じられます!
大釜で5時間以上じっくりと炊いたスープは、コレステロールを減らし、血液の循環をよくする働きがあるのだそう。
ネギやにんにくなどの薬味で味を変えたりできるので、スープだけでも楽しめるのが嬉しいですね。
おいしすぎて止まらない!これは...全部飲み干せるかも!でも、今はまだまだ水たきの序章。
お楽しみはこれからなんです。
いよいよ、鶏肉をいただきます。鶏肉は箸を少し入れるとホロっと崩れるほど柔らかい。
濃いめのポン酢と合わせると、味が引き締まります!
つくねは、胸肉をさらにおいしく食べるために作られた、玄海のオリジナル。ぷりぷりとしておりジューシーなお肉は、スープと溶け合いいくらでも食べられます。
【お食事:雑炊 お新香】
十分、水たきを堪能した後には、シメの雑炊をいただきます。雑炊は別で作っていただけるので、水たきのスープは、全部飲んでも大丈夫です。
この時点で、お腹がいっぱいのはずなのに・・・。
もりもり食べられます!濃厚な水たきのスープで作っているから、美味しくないわけがないですよね。
お新香がついているのも嬉しいですね。
【食後のお楽しみ 抹茶アイス】
最後は、食後のお楽しみに抹茶アイスが出てきました。抹茶玄米茶が付いています。
この抹茶アイスは、京都の抹茶を使用した、『玄海』オリジナルの自家製アイス。創業以来ずっと〆に出されているアイスは、抹茶にこだわって提供されているそうです。
まさに『玄海』でしか味わえない「水たき」。
正直満足度も考えると、これで5400円(税込)はお得だと感じました!落ち着いた個室でいただく「水たき」コースは、記念日やデートにも使えそうです。
ライター紹介
- 玄海 本店
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- 住 所
- 東京都新宿区新宿5-5-1
- 電 話
- 03-3352-3101
- 玄海 本店
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東京都 新宿区 新宿
水炊き