青空が眩しい、ここは都の西北。
そう、学生の街でおなじみ高田馬場にやってきました。
ライター紹介
なんとこの街に、【日本酒が1杯150円から楽しめる】という、日本酒好きにはたまらないそば居酒屋があるとの情報をゲットし、訪問することに。
そんなお値段で日本酒が楽しめるなんて、果たしてどんなところなんでしょう?
早稲田口から出て、右に新大久保方面へあるくこと5分。階段を登り、建物の一階を覗けばチラリと見える居酒屋「太閤」(たいこう)。ここが今日のお目当てのお店です。
すでにチラホラと、美味しそうな気配の文字が見え隠れ……!
1杯150円で飲めるイベント日のほかにも、誕生日イベントの日は「グループ内で一人でも誕生月の人がいればみんな100円で振舞う」という、大盤振る舞いも設定しているこちらのお店!いつ来てもお得にお酒が飲めちゃいそうです。
日本酒好きはもちろん、日本酒初心者でも知っているラインナップがちらほら。
実はこちら、RettyのTOP USERであるKoichi Nomuraさんがおすすめしてくれたお店。そこで今日は、蕎麦と日本酒好きのNomuraさんに指南役として一緒に訪問してもらうことに!
お店を紹介してくれたTOP USER
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Koichi Nomura
- 2000軒を食べ歩く、蕎麦とお酒の伝道師。蕎麦と酒を愛する江戸ソバリエ。 蕎麦前に日本酒をすすり、〆に蕎麦をすするひと時が至極の時間。 蕎麦屋酒を離れてもカジュアルに“酒と食”を楽しんでいる。結局、なんでも飲むが、“堅苦しくない、おいしく、楽しいお酒”が基本。 出没場所は在住の江古田と勤務地周りの豊洲・飯田橋あたり。
到着早々、お店の豊富な日本酒ラインナップがお出迎え。
Nomuraさんはついつい撮影モードに。
だってこのラインナップ。ここ、ただのそば居酒屋じゃないな、と唸っちゃうほど!(ちなみに常時70〜80種類の日本酒がお店にスタンバイ!)
お、冷蔵庫にもぎっしり。これはたまらない予感…。
席に座って、早速今日150円でいただけるお得な日本酒をチェック!果たして、どこまでお得に酔えちゃうんでしょう?
毎回変わる150円ラインナップは、なんとお店に来てみてからのお楽しみ。3種用意されており、その中からランダムで随時注がれるというシステムとなっています。
お酒に強い人は、グイグイっと瓶を空にして、次の銘柄を店長さんに出していただくのもアリ!
訪問した日は、この3種が150円で振舞われていました。ふむふむ。
ちなみに250円、330円で振舞われているお得なお酒もあるのでお見逃しなく。
ってことで、まずはNomuraさんは『高千代』、私は『鶴齢』、Rettyグルメニュース編集部安田さんは『紀土(きっど)』をチョイス!すべてお得な150円日本酒で乾杯です。
ぐいっと飲めば、やっぱり幸せ。くぅ〜っと一同から声が上がります。
飲ませていただいた『鶴齢』は、辛口のキレのあるお酒でしっとりと身にしみます。これで、150円とは驚きの価格。
もはやこの150円のお酒だけでも延々と飲めてしまいそう……。これは危険なお店!
しかしせっかくなので、他にもちょっと挑戦してみましょう。豊富すぎてもはや悩ましいほどの日本酒ラインナップです。
店長の國井さんにお話を伺ったところ、美味しいお酒がたくさんあることを、もっと多くの方に知ってもらいたいという思いで、常時70〜80種類のお酒をセレクトしているんだそう。
また、酒蔵にも訪問、お手伝いをしているからこそ、とっておきのお酒を仕入れることができるのも特徴。お客さんと一緒に酒蔵バスツアーなども随時開催しており、日本酒好きにはたまらない情報も随時発信しています。
いやはや店長さん、こんな酒好きにはたまらない天国を作ってくれてありがとうございます、頭が上がらない!
ここで日本酒初心者の私、どう飲み進めればいいのかすでに迷子。早速Nomuraさんに、アドバイスを求めました。
「次は甘いのがいいんですが…」
「だったらやさしい甘みのある、『智恵美人(ちえびじん)』はどうですか?香り高い『幻舞(げんぶ)』も女性にはオススメですね。僕はそうだなあ、ちょっぴりクセのある『村祐(むらゆう)』で!」
ということで、Nomuraさんのアドバイスでサクッと決定。甘みのあるお酒、ついつい進みます。
( ↑ 左が野村さん、右が私雨宮。すでに酔いがまわりはじめている私たち)
「ちなみに僕が今飲んでいる『村祐(むらゆう)』は、ひっくり返して『祐村』という正反対な辛口の銘柄もあるんですよ。これはなかなか出会えない逸品なので、皆さんも出会うチャンスがあれば絶対に飲んでみてくださいね」
その後も次々と、Nomuraさんのススメでお酒を飲み進めていきます…!
貴重なお米に磨きをかけた『田酒(でんしゅ)』。青森のお酒らしく青りんごの様な香りを秘めてます。
店長さんに注いでいただいている、にごり酒は…その名も、『ど』!
ちょっぴりおすそ分けしていただいたところ、シュワシュワとした口当たりに濃厚な味わい。これは好み。
立春の日の朝に搾ったものだけを詰めた、その名も「立春朝搾り」の『新政(あらまさ)』は季節を感じられる日本酒。クイっと飲めば、ちょっぴり早い春の知らせを感じられます。
ここで、またもやNomuraさんセレクトでおつまみもチョイス。
なかなか見ない『まぐろのなめろう』は、ちょっと新鮮な驚きの一品。
居酒屋の定番『梅水晶』などもやっぱり日本酒に合う美味しさ。
ですが、実は店長さんオススメのおつまみはこちら!
油がジュワワ〜ッと浮いているこちらの焼き魚は、『ビントロの天日干し』。
スーパー干物クリエイターとして知られる藤間義孝氏の贅沢干物を、こちらでは味わえるんです!もはや干物の概念が変わっちゃう、口の中が幸せな旨味で満ちること間違いなしの注文必須メニューです。
すると店長さんが「こちらのお酒はチョコレートと合うんですよ、ぜひ口にチョコを含んで味わいを楽しんでみてください」と言って差し出した、バレンタイン限定ラベルの『たかちよ』。
チョコレートをイメージしたお酒を作ってください、という要望に対し、それは無理だけどチョコに合うお酒なら…というコンセプトで生まれたお酒なんだそう。まさにバレンタインにぴったり。口の中で経験のない、驚きのマッチングを披露してくれます。
(取材日当日はバレンタイン直前!店長さんの粋なセレクトに脱帽です)
そして……
選んでは飲んで、飲んでは選んで。だんだんと取材班もほろ酔いに。
ふくよかで華やかな味わいの『来福(らいふく)』。
今や人気銘柄の『而今(じこん)』も、Nomuraさんのお気に入り。
「フルーティーな『結(ゆい)』もかなりのお気に入りですねぇ」
ついついテンションもアップ!
その他、福島の『飛露喜(ひろき)』、静岡の老舗酒蔵『磯自慢(いそじまん)』などもNomuraさんのイチオシ。日本酒好きの方は是非チェックを!
さて、ここまで飲んだら、そろそろ〆の準備もいたしましょう。なんてったって、ここはそば居酒屋!そばをいただかずには、さすがに終われません。
実は江戸ソバリエの資格を持つ、Nomuraさん。食べ回ってレポートをする他、なんとそばにまつわる論文も書いたんだとか。また、全国各地のそば店情報も、ソバリエ仲間から集めることも多いんだそう。
「やっぱり、そばはいいね〜」とこの表情。
「そば好きが極まると、やはりそばの香りを最も楽しめる、"そば打ち"に挑戦するんだよね」とNomuraさん。
立ち食いそばなどでは、実はそば粉の割合は2割ほどというところも多い中、こちらのお店では、しっかり5割なんだと教えてくれました。
お昼のランチもやってる気軽なお店ですが、その美味しさに大満足。
期間限定のゆず味、桜味のおそばも風味豊か。夏は青じそ味も登場するとのことで、おそばから季節を感じられるのも、このお店の特徴です。
ここでほろ酔いのNomuraさんに、ふと日本酒を好きになったきっかけを聞いてみました。
「23歳ぐらいの頃かな、お金もまだあまりない頃。その頃はまだ、合成酒や1級酒などで分かれていた時代ですよ。当時としてはまだ少なかった、全国の地酒を取り揃えているお店でいろんなお酒を教えてもらい、こりゃ美味しいと思ってお酒にハマったんですよね。」
「その時大好きだった福井のお酒があるんですが、そこの小さな酒蔵がなくなってしまったことがあったんです…そんなことがもう起こらない様に、微力ながらいろいろな地酒を積極的に楽しんでいきたいと思ってます。」
「この太閤さんのような気軽なお店が、これからお酒を知りたいと思っている若い人などへの入り口にもなるといいですね。皆さんにもっと日本酒を飲んで欲しいと個人的に思っているので」
ほろ酔いながら、Nomuraさんの想いに耳を傾ける私たち。
さて、すっかり出来上がった頃には日も暮れ、夜風も涼しい時間帯。
「このお店、高田馬場駅から少しだけ歩きますが、通いたくなるコスパ最高のお店だと思いますよ!日本酒好きの方にはもちろん、初心者にも。とにかく豊富なラインナップが売りですから、一度足を運んでびっくりしてほしいです」とNomuraさん。
うんうんと頷く私たち!まさに、コスパ最高の名店なのを実感。
最後は一緒に記念撮影し、ほろ酔い気分でワイワイと高田馬場駅までご一緒させていただきました。Nomuraさん、ありがとうございました!
お得にばっちり、〆にそばまで楽しめる『太閤』。なんとお店の専用アプリもあるので、ダウンロードすれば一杯無料のクーポンもゲットできちゃいます!ぜひチェックしてみてくださいね。
- そば居酒屋 太閤
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東京都 新宿区 大久保
居酒屋