福岡を食の観点から見ると、ラーメンの街でもありうどんの街でもあり、そしてモツやとり皮の街でもあります。
しかし、忘れてはいけません。港町福岡は魚の街でもあるのです。
ランチや夜に美味しい鯖を食べられる「真」は別途レポートしたとおりですが、実は天神といった中心街からほど近いところに港や市場があり、そこで食べられる魚定食は「え?こんなに食べられちゃうの?」というほど、魚のボリュームがたっぷりなのです。
ここに行ければホテルの朝食は不要かもしれません。そんな市場のお店に突撃し、魚がおいしすぎて白ご飯が足りない状況を楽しんで来ました。
魚がしは朝定食もやっている美味しい魚料理の店
天神の隣駅・赤坂から徒歩で行ける福岡の鮮魚市場・市場会館には朝どれの魚を使った朝定食が食べられるお店が何軒もあります。
ざっと見て回っているだけでも魅力あるメニューがずらり!
目移りして迷ったすえ、決めたのは「博多魚がし 市場会館店」。しっかり朝ごはんを食べたい旅行者にはピッタリのお店です。
これで1,000円!天然鯛の姿造り定食
その日のメニューにあったのはヤズ(関東でいう「イナダ」)の姿造りと鯛の姿造りの定食でした。共に1,080円です。
筆者は鯛の姿造り定食を、同行者はヤズの姿造り定食を選んで待つこと数分、出てきたのが次の写真です。
いやもう、出てきた瞬間にびっくりです!
鯛の姿造り定食は、1匹まるまる使った姿造りだけでなく、煮付けにもう1匹。
ヤズの姿造り定食も、姿造りの他にフライがついています。おかずのボリューム感に、感情は驚きから嬉しさに変わっていきました。
鯛の造りは切り身が分厚くなっています。口に含んだときのもちもち、しっかりとした歯ざわりがたまりません。
味・身の厚さともにバツグンの鯛の刺し身はとても美味しく、ご飯がどんどん減っていきます。
煮付けも、目玉の周りのゼラチン質の部分までしっかり甘辛く、これまたご飯が進みます。
味噌汁にも魚の身が入っている徹底振り。魚がしの魚定食1食分で、東京なら3食分の魚を食べられるでしょうね。
分厚い切り身が魅力の「ヤズの姿造り」
ヤズの姿造りもご覧の通り、分厚い切り身になっています。これが脂の乗った、身の締まった刺し身だというのだから贅沢な一品です。
箸で持っても、身の重さが伝わってくるかのようです。ちょんちょんと醤油につけて、ご飯の上にのせ、ご飯と一緒に口に運ぶ。
こんな幸せを朝一番から味わって良いものでしょうか?
博多駅周辺のホテルなら朝ごはんは要らないかも
市場会館での朝ごはんを全力でおすすめします。
もしホテルの朝食バイキングが別料金なら、それをやめて地下鉄の赤坂駅から市場をめざしてみるのも良いものです。
市場の中でいろいろなお店に入りたくなってしまい、悩む人もいるかもしれません。2食分食べられる胃袋があればもっと楽しめるのになぁということだけが残念でした。
魚が好きなら寄っておくべき朝ごはんの名所に間違いありません。
- 博多魚がし 市場会館店
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福岡県 福岡市中央区 長浜
寿司