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カレー人気店「みのりんご」のチーズキーマを完全再現? 噂のレトルトを検証してみた

昨今の、おしゃれ系キーマカレーブームには目を見張るものがある。

渋谷の「ケニックカレー」や神宮前の「MOKUBAZA」などでは、俗に言うところのSNS映え的する見た目のカレーが食べられるということもあり、若い女性たちが店の前に長い行列を作ることも多い。

そして、もうひとつ忘れてはならないフォトジェニックなキーマカレーは、原宿の「みのりんご」である。

初めて「みのりんご」のキーマカレーを食べたときの感動は、今も忘れられない。

スノードームのような、真っ白なチーズで美しくコーティングされたキーマカレーは、供されたあともしばらく見とれてしまい、スプーンを入れるのがためらわれるほどだった。

雪のようにとろけるチーズ、そしてパセリとピンクペッパーが美しく、心弾む冬の夜を連想させる。

勇気を出してスプーンを差し入れると、キーマカレーとチーズの間に隠された温泉玉子がとろけだし、その美しさとシズル感に、さらに心が奪われるのであった。

口に運ぶと、キーマカレーのガツンとインパクのあるドライな味わいと、チーズと温玉が滑らかにマッチし、刺激がありながらも濃厚で柔らかい味わいが口いっぱいに広がる……まさしく口内パラダイス。夢のようなカレー。幸せとはこのことである……。

と、長々と「みのりんご」の魅力を語ってしまったが、このたびエスビー食品の展開する人気レトルトカレーシリーズ「噂の名店」より、「みのりんご」監修の「噂の名店 至福の重ね技 チーズキーマカレー お店の中辛」(450円税別)が期間限定で発売されたという情報を入手。

つまりは、自宅であの味が食べられるということだ。ぜひとも食べてみたい! 

そう思うと同時に、疑問が浮かんだ。果たして、あの刺激的なキーマカレーと美しいチーズのスノードームをレトルトで再現できるのか?

そのことを確かめるためにも、実際に購入し、作ってみることにした。

「チーズキーマと謳ってみたところで『みのりんご』のチーズを再現できるわけがない。ドライカレーに申し訳程度にチーズの風味があるくらいだろう」と高をくくっていた。

ところが、それは大きな勘違いであった。全力で謝罪する必要がある。

私は、このレトルトカレーを完全に見くびっていたということに、パッケージの裏面を見て気がついたのだった。

チーズもパセリもついている…だと…?

半信半疑でパッケージを開けてみる。

マ ジ だ っ た !

パウチに入ったキーマカレーとチーズソース、そしてパセリのトッピングが姿を現した。

ほう…これで450円…!

手順に則って、調理する。

最初は沸騰させたお湯で、レトルトパウチを温める。

先にケトルで沸騰させたお湯を鍋に移して温めると、かなりの時短になる。伊達にブレーカーを落としちゃいない。

本来ならばレトルトカレーの場合、パウチを開けてカレーを別皿に移し、ラップをしてレンチン…というパターンが多いのだが、今回はそんな粗雑な真似はしない(するなと書いてあった)

パウチを温めてる間に、ごはんも準備する。

「みのりんご」のキーマカレーの特徴のひとつである、丸いフォルムにできるだけ近づけるために、お椀にご飯をよそい…

ひっくり返し、

お椀を外す。

ジャン!

ここに、まずはキーマカレーをかける。

レトルトとは思えないほどの豊かな香りが漂う!

これだけでも食べたい……! が、そこはグッと我慢し、チーズソースをかける。

ファーーーーー!

このトロ〜リな背徳感…!

どっからどう見ても美味on美味! なんて罰が当たりな組み合わせなのだろうか…

そして彩り豊かなパセリを振りかけて、完成!

えーっと、マジでここ家ですか? 私の家であってます? 原宿じゃないですよね?

さっそく実食!

キーマカレーは、トマトのジューシーさと、ソテーされた玉ねぎの香りやコク深さをしっかりと味わうことができる。

チーズソースは、まるで溶かしたホワイトチョコのように光沢がある。このチーズが、キーマカレーの味の深みやスパイスの香りを引き立たせている。

素材の存在もしっかりと感じられるキーマカレーと、あっさりとしつつも味わい深いチーズソース&パセリで、お店の味に限りなく近づいている。

いや、「みのりんご」で食べるキーマカレーと変わらないのではないか。

強いて言えば、お店のほうがチーズソースの粘度が高く濃厚であるが、好みや気分で選んでいただくのがいいかと思う。

このようにほぼ完ぺきな本商品だが、1点のみ、重要なものが欠けている。お分かりだろうか。

なので私は、このカレーを完成形にしてしまうことにした。もっとも暴力的な方法で。



覚悟はできているか…?

はい、温泉玉子~~~~!

ああ~こ、これは…クセになるまろやかさ!

こればっかりは、ちょい足し以外に手段がない…

ここ、原宿っすわ! 紛うことなき原宿っすわ! 

とか言いながら、一瞬で食べ終わってしまった。

そうして気づいたときには、エスビー食品の通販サイトより、5箱も注文してしまっていたのであった……。

一句詠みたくなるレベルで美しく、そして味わい深い「噂の名店 至福の重ね技 チーズキーマカレー お店の中辛」。

ぜひ一度、おためしあれ。

ライター紹介

手条萌
手条萌
ギリギリ平成生まれ。カラオケ好きなカレーヲタ社会人。初著書『カレーの愛し方、殺し方』絶賛発売中!
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