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日本一のホタテが食べられるって本当!? 天然ホタテ専門店・ホタテん家の容赦なき”ホタテロ”

浜焼き、お刺身、お寿司などなど、調理してもそのままでもおいしいホタテ。

でも、普通のお店で食べるホタテだと、大きさといい食感といい「ちょっと物足りないな」と感じたことはありませんか?

もしかしたら、あなたはまだ本当においしいホタテに出逢っていないのかもしれません……!

4月1日、従来のホタテのイメージをがらりと変える!? と期待されている、東京初の“ホタテ専門店”が中野にオープンします。貝料理全般の専門店は都内でも見かけますが、貝の中でもホタテのみにフォーカスしたという全国的にも珍しいお店。果たしてどんな料理を味わえるのでしょうか?

北海道最北端・枝幸のホタテを思いっきり味わえる専門店

JR中野駅北口から徒歩10分、中野通りに面した一角にあるのが、ホタテ専門店、その名も「ホタテん家(ほたてんち)」です。カウンター席12席、テーブル4席というコンパクトな造りですが、一人でもふらりと入れそうな明るい店内になっています。

お店こだわりのホタテは、すべて北海道宗谷地方南東部に位置する枝幸(えさし)の海岸で獲れた天然もの。

北海道自体、ホタテの漁獲量・養殖量ともに全国一位という名産地ですが、その中でもなぜ最北端である枝幸産のホタテにこだわっているのでしょうか? 「ホタテん家」代表の大須賀さんにお話を伺いました。

爽やかな笑顔で迎えてくれた、代表の大須賀健太さん。

爽やかな笑顔で迎えてくれた、代表の大須賀健太さん。

枝幸のホタテは、漁師の評価会で何度も日本一に選ばれているほど質が良いのが特徴。大須賀さんによると、それには下記の3つの理由が挙げられるのだとか。

・オホーツク海に、ホタテの餌となるプランクトンが多い
・漁場が岩場ではなく砂場 → 身に栄養が届きやすい
・枝幸町が西側の山間部と東側の海岸部でなりたっている → 海にいる動物性プランクトンだけでなく、植物性プランクトンもホタテの餌として摂取できる

おいしいホタテが育つ環境が整っている枝幸。漁師さんたちは「枝幸のホタテが一番!」とプライドを持って漁をしているといいます。

「グリコーゲンがたっぷりで、甘みが強いのが特徴です。2年前、北海道で働いていたときに枝幸の漁師さんと出逢って、そのとき食べた天然ホタテのおいしさに感動したんです。この感動をぜひ東京の皆さんにも知ってもらいたいと思って、枝幸のホタテを専門に扱う店をオープンすることにしました」(大須賀さん。以下同)

大須賀さんが飲食業に携わったのは26歳のときのこと。単身アメリカに渡り、そこで出逢った日本食レストランのオーナーのもとで働くことになりました。

そのときに日本食のポテンシャルの高さを感じ、「日本食を通して日本を元気にしたい」と思うようになったといいます。帰国後、さまざまなレストランの立ち上げなどを手伝う中で出逢ったのが、枝幸のホタテだったのです。

「学生時代はラグビーしかやってなくて、料理に携わるなんて思っていなかった」と話す大須賀さん。

「学生時代はラグビーしかやってなくて、料理に携わるなんて思っていなかった」と話す大須賀さん。

「日本の食材はもちろんおいしいですが、調理法次第でもっとおいしくなりますよね。逆をいえば、せっかく良い素材を使っても調理によってそのおいしさを活かせないこともあります。ホタテのおいしさを引き出すということを意識しながら、“新しいホタテ”をお客さまに提供していきたいなと考えて、メニューを作成しました」

“ホタテロ”注意! 日本酒と楽しむホタテの宴がスタート

ホタテへのこだわりと情熱を語ってくれた大須賀さん。お話がひと段落したところで、自慢のホタテ料理を続々と振る舞っていただきました。

※※ 注意! ここから絶品ホタテ料理が次々と登場します! ホタテが食べたくて仕方がなくなりますが、自己責任でお願いします!! ※※

「まずはシンプルにホタテのおいしさを楽しんでほしい」と大須賀さんが用意してくれたのは、「ホタテ刺し」(680円)。早速いただいてみましょう!

箸先から伝わるボリューム感!

箸先から伝わるボリューム感!

食感はプリップリ、味は甘みたっぷり! それでいて後味はサッパリしていて、一切れ食べたらすぐに二切れ目に箸を伸ばしたくなります。たしかに、これは今まで食べていたホタテとはひと味違うかも……!

続いて、こちらも定番の「ホタテ浜焼き」(320円)。北海道産バターがコロンと乗った愛らしい見た目ですが、網焼きで火が通ると……

バターがトロリと溶けて、香ばしい香りが! ホタテは生で食べてもいいぐらい新鮮なので、軽く火が通ったらそのままパクリ。

プリップリの食感はそのままに、熱が入ったことで独特のむちむちとした弾力も生まれ、さらにおいしさアップ! ホタテの身から出たうまみたっぷりのエキスも残さずいただきます。

赤字覚悟という手ごろなお値段なので、おかわりもおすすめ。1つ目はこだわりのだし醤油で、2つ目はネギ味噌で、3つ目がコクのある特製味噌で……味に変化をつけながら楽しむことができます。

(これは、お酒が欲しくなる……)

そんな筆者の想いを察してくれたのか、大須賀さんが日本酒を勧めてくれました。ありがとうございます……!

こちらの「Te-hajime(テハジメ)」は、日本酒専門店のKURANDと兵庫県の富久錦のコラボレーションで作られた、やさしい甘口の日本酒。柑橘系を思わせる酸味と清涼感があり、まさに手始めの一杯として飲みたいお酒です。

さて、お酒も入ったことですし、どんどんいきましょう。お次はオリジナルメニュー「ホタテ磯部焼き」(680円)です。

お餅の磯辺焼きのように、醤油で焼いたホタテを海苔で巻いていただきます。海苔の塩気とパリパリとした食感が加わり、何個でも食べられそう! もちろん日本酒との相性もばっちり。

横から見ると、枝幸産ホタテ特有の繊細な繊維がびっしり。

横から見ると、枝幸産ホタテ特有の繊細な繊維がびっしり。

すでにファンが多いというのが「半熟ホタテフライ」(800円)。その名の通り、身の中央部分はレアで外側だけ火が通った状態という、ホタテのおいしいとこ取りな逸品。サクサクの衣にはピンクソルトをつけて、揚げ物でもさっぱりと味わえます。

トロっとした中央部分、サクッとした食感のある外側部分。どちらもおいしいのに、それをひと口で味わえるなんて、なんという大発明……。

〆のご飯ものとして、普通の握り寿司もありますが、今回は「ホタテん家」らしさが出た「ホタテロール」(1280円)をチョイス。

ホタテの身と極薄切りにしたアボカドがグラデーションになるように並べてカットした繊細なロール寿司。大須賀さんがアメリカの日本料理レストランで働いていたときのメニューからヒントを得たといいます。

中身は海苔、キュウリ、カニカマ、マヨネーズ。おいしいに決まってる……!

中身は海苔、キュウリ、カニカマ、マヨネーズ。おいしいに決まってる……!

やわらかいホタテの身と濃厚なアボカドは相性抜群。ホタテにはグリコーゲン、タウリン、鉄分などさまざまな栄養素が含まれていますが、さらにアボカドのオレイン酸やビタミンEといった栄養も加わり、おいしいだけでなく健康や美容面にもうれしい一品になっています。

最後は、ホタテと北海道産の昆布のうまみが染み出た「本日の出汁」(500円)をいただいてフィニッシュ! 

じんわりと体に染み入るようなおいしさで、この贅沢なホタテの宴を締めくくってくれました。

ご当地グルメやホタテ釣り体験で、気分はプチ北海道旅行

ホタテ尽くしの絶品料理で楽しませてくれた「ホタテん家」ですが、ほかにも「塩辛」「ざんぎ」といった北海道名物のメニューもラインナップ。ホタテ料理の合間の“ホタテ休め”としてもおすすめです。

ホタテ、イカ、ホヤ、タコなど、その日の仕入れによって提供される塩辛。

ホタテ、イカ、ホヤ、タコなど、その日の仕入れによって提供される塩辛。

さらに、オープン後は食べる以外の楽しみも体験できるとのこと。VIP会員・コース注文限定で、その日届いたばかりの新鮮な活ホタテを、枝幸名物「ホタテ釣り」で釣り上げることができます。釣ったホタテはそのまま料理に! 自分で釣ったホタテなら、よりおいしく感じられるかもしれません。

店内の水槽から釣り上げます。大物ゲットなるか?

店内の水槽から釣り上げます。大物ゲットなるか?

果たして、この記事の中で何回「ホタテ」と書いたのでしょうか……怒涛の”飯テロ”ならぬ”ホタテロ”に、読者の皆さんもきっとホタテが食べたくなったはず。

お店がオープンするのは4月1日、楽しみに待ちましょう。

▼Makuakeで「ホタテん家」のVIP会員も募集中!
https://www.makuake.com/project/hotate/

ホタテん家
住 所
東京都中野区新井2丁目7-12
電 話
03-3388-4740
営業時間
17:00~ 24:00 (L.O. 23:30)
定休日
日曜日

ライター紹介

芳賀直美
芳賀直美
フリーライター/編集者。神奈川県出身。WEB制作会社、編集プロダクションを経て2016年に独立。カルチャー、美容、グルメなど、ジャンル問わず執筆中。パンダとお酒が好きです。
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