みなさん、「燕三条ラーメン」をご存知でしょうか?
新潟県民に愛され、新潟5大ラーメンのひとつにも数えられる「燕三条ラーメン」は、煮干しスープと表面の背脂が特徴です。
所説あるのでしょうが、寒い地域で出前などをする際に、表面に脂の層があることでスープの温度が冷めにくいという工夫がされて育ったもののようです。
以前から都内で燕三条ラーメンを食べたことはあったのですが、新潟で燕三条ラーメンの元祖ともいうべき「杭州飯店(コウシュウハンテン)」に行ってから、さらに好きになり、都内のお店を巡るように。
(新潟で食べた「杭州飯店」の情報は上記リンクからどぞー。)
【参照】新潟・燕の「杭州飯店」で背脂たっぷりの燕三条ラーメンを堪能してきた
そうして都内で出会ったのが、「ラーメン潤」の蒲田店なのです。
〇得ラーメンを鬼脂で注文
もろにお店の外観を撮り忘れましたが、まあいいでしょう。
この日は朝から生野菜+ノンオイルドレッシングだけの食事で夜のラーメンに備えました。
▼店内の券売機の一部です。上にあるデカボタンがお勧めなわけですが、〇得ラーメン1000円を注文しました。
チャーシュー数枚、卵、岩ノリがトッピングされています。
そして脂を少しでも消化するため(?)に玉ねぎ5倍盛り100円をチョイス(上の画像左下)。トータル1100円です。
▼脂の量が選べます。標準でも一面に背脂が浮きますが、ここにわざわざ来たわけですから最大の「鬼脂」をチョイス。僕にとっては「神脂」ですけれど。
脂の苦手な人は小脂にすれば、良質の煮干しラーメンが食べられることでしょう。僕は頼まないけど。
▼テーブルにある薬味系は、白黒こしょう、柚子こしょう、にんにく、一味
▼薬味の上手な使い方も説明があります
さて、こんな写真を撮りつつ水を飲んで待ちます。太麺なので、注文後ゆでるのに5分くらいは待つ仕様です。焦らずね。
神々しい鬼脂よ
鬼って、悪い言葉じゃないんですよね。そもそも鬼神って敵対するものを討ち果たす強大な力を持つけれども、ほとんどは軍神としてあがめられているわけですから。悪い鬼を「悪鬼」と呼ぶってことは、悪がついてなければ悪くないわけじゃないですか。
まあいいや。そんなこんなで来た鬼脂・玉ねぎ5倍のラーメンがこちら。
▼脂を見て「罰ゲーム」と思った人はアッサリスト。「うらやましい」と思った人は脂まみれ。
以下、店内照明とスマホ左手持ちポジションの都合で影が多いのはご勘弁ください。
▼麺リフトしてみました。太麺です。
▼チャーシューも脂まみれ。目視で枚数がわからないという。たぶん4枚くらい。
▼黒いのは岩ノリです。煮干し出汁のスープと良く合います。この店に来たならお勧めのトッピング。
▼卵の黄身はゲル状でした。
脂はもちろんしっかりかかっているのですが、それ以上に5倍の玉ねぎの効果が大きいです。スープを口に含むと玉ねぎの歯触りが煮干しスープと相まってこれがおいしい。
で、脂って甘味があるから・・・。玉ねぎで脂っぽさが少し中和され、深みのある煮干しスープが脂の甘味で柔らかくなり、口の中が至福なことに。いや、煮干しスープって脂と相性抜群ですね。
麺を食べる、スープ飲む
半分くらい(と思われる。脂で下が見えない)麺を食べたところで、お勧め薬味のニンニクと黒こしょうを。
まあニンニクよりも5倍玉ねぎの方が強かったのは良いとして、黒こしょうは味が引き締まりました。
▼そして終盤になってあらためてスープをすくってみると…
これは微妙。脂半分、玉ねぎ半分です。玉ねぎスープを僕は飲んでいます。ただ前述のとおり、煮干しスープの海のしょっぱさと脂の甘味のコラボはたまらない組み合わせ。桜木と流川くらい素晴らしい。
▼さすがに全部の汁は飲まず「潤」の文字が全部見えたところでお開きにしました。
▼トレードマーク(?)の銀の皿。
日本酒とかもそうですが、こういう受け皿があってそこに滴る様というのは、シズルですよね。
脂きらいな人には拷問でしょうが。
東京で燕三条ラーメンを食べたかったら、まずは潤に!
ほとんど選択肢がないというのもありますが、まずはここで本場の燕三条ラーメンに対する想いを募らせるのが良いのではないかと思います。潤は、亀戸にも店舗があります。近い方で。
- らーめん潤 亀戸店
-
東京都 江東区 亀戸
ラーメン
まあおそらく、鬼脂は毎日食べるものじゃないとは思いますが、たまーにいってこの脂を味わってくるのはとっても幸せ。背脂好きな皆様は一度は訪れたらよろしかろうと思った次第です。
- らーめん 潤 蒲田店
-
東京都 大田区 蒲田
ラーメン