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卵とジャガイモだけでこんなに旨いとは!本場の味にこだわり抜く男の”トルティージャ”

スペイン料理と言えば、パエリア・生ハム・アヒージョなどが挙げられ、今はスペインに行かなくても気軽に食べられるお店が日本全国、豊富に点在しています。

「本場の味」はどこまで「本場」なのか。そんな疑問を解決するがごとく、「本場の味」を求めて実際にスペインに行き、その味を日本に上陸させたお店があります。

それが祐天寺のトルティージャ専門店『bocata(ボカタ)』。

「トルティージャ」とは、じゃがいもと卵で作られるオムレツのこと。スペイン風オムレツ、あるいはスパニッシュオムレツと呼ばれ、現地では街を歩くといたるところに「トルティージャ」が食べられるお店があります。

自宅でも簡単に作れることから、各家庭によってその味はさまざまなのだとか。

今回は、スペインの国民食でもある本格派「トルティージャ」が味わえるお店『bocata(ボカタ)』をご紹介します。

『ボカタ』の最寄駅は、住みたい街ランキングにも上位に挙げられる東急東横線の沿線「祐天寺」。今年の秋には新たな駅ビルを開業予定と、今後の発展がますます楽しみな祐天寺は、中目黒まで徒歩圏内とアクセスも便利な街。

お店の場所は、駅からすぐの場所にある祐天寺みよし通り商店街の一角にあります。飲食店やアパレルショップ・美容院などが連ね、ゆったりとした時間が流れながらも活気に満ち溢れています。

お店の入口を入ると、木を基調とした温かみのある雰囲気。道行く人が時折珍しそうにお店をのぞく光景もみられ、聞くところによると今年2月19日オープンしたばかりの新しいお店だとか。

スペイン料理店といえば、ビビットでカラフルな店内のイメージが強いのですが、このお店は商店街と同じ雰囲気を感じます。

そうかと思えば、レジカウンターの下には、日本では珍しいスペインの小物や雑誌の設置があり、店内の各場所でちょっとしたスペインのこだわりが見受けられます。

ボカタのオーナー勝村隆浩さん

ボカタのオーナー勝村隆浩さん

「いらっしゃいませ」。

店内を珍しそうにみていたら、キッチンから男性が。この方こそ『ボカタ』のオーナー勝村隆浩さんです。

勝村さんは、海外を旅行する中で訪れたスペインの「トルティージャ」の味にハマり、この味を日本で再現して全国の方に食べていただきたい!そんな想いから「トルティージャ」に特化したお店を立ち上げたのだそう。

提供する「トルティージャ」は、スペインで食べ歩いた時においしいと思ったお店のシェフに尋ねたり、日本でもスペイン人の友人に聞いたりして、オープンするまで何度も試作を繰り返し、限りなく現地に近い「トルティージャ」を完成させたのだとか。

そんな勝村さんに、早速スペインのトルティージャを作っていただきました。

家庭でも手軽に作れるトルティージャを公開!

まず材料は、じゃがいも・卵・塩・油。これだけです!シンプルすぎるのではないかと思われますが、大丈夫です!本当にこれだけで作ることができます。

中には玉ねぎを入りのトルティージャもあるのだそう。現地では、玉ねぎ入りも同じくらいスタンダードですが、『ボカタ』では玉ねぎなしを作っています。

次に、じゃがいもは皮をむいて小さめの一口大にカットします。

そして、カットしたじゃがいもを油で揚げます。レシピによってはフライパンで炒めたりしますが、本場スペインではじゃがいもをたっぷりの油で揚げ煮するのが一般的。

ボールに溶きほぐした卵の中に、揚げ煮したじゃがいもを入れ、塩を軽く振り混ぜ合わせます。卵は濃厚なコクがあり、旨味が詰まった茨城の奥久慈卵を使用。トルティージャの象徴ともいえる卵の産地にもこだわっています。

フライパンにじゃがいも入りの卵液を一気に流し込み、ふつふつしてまわりが固まってきたら、フライパンの直径よりひとまわり大きい皿を用意。

かぶせたお皿を押さえながら、フライパンごとひっくり返します。

そして再び、お皿からフライパンにトルティージャを戻し、しばらくじっくりと焼きます。トルティージャは、半熟または固焼きなどお店によって作り方は様々ですが、固さはお好みで焼き時間によって変えることが可能。『ボカタ』では、半熟のトルティージャを提供しています。

いかがですか?材料もシンプルですし、家でも作れそうですよね!

完成しました!これぞ本場スペイン風オムレツです!

クラシック 1,600円(税込)

クラシック 1,600円(税込)

完成しました!あれ?これがトルティージャ?形がまんまるですね。

「トルティージャ」は、一般のオムレツのようにフライパンの上で巻くことはせず、丸い形のまま焼き上げるのが特徴なのだとか。お店では、このトルティージャは「クラシック」というメニュー名で販売をしています。

「トルティージャ」は、4分の1・2分の1・1ホールの3サイズをイートイン、テイクアウトをすることができます。訪問客はテイクアウトし、自宅でトルティージャを堪能される方も多いのだそう。

勝村さんに作っていただいた「クラシック」を早速いただいてみると、表面はふわっふわ、中はとろっとろ。口の中で半熟卵がとろけて、ほどよいじゃがいもの新食感も楽しめ、シンプルながら贅沢感を味わえます。

具材はお好みで入れてアレンジ「トルティージャ」を

「トルティージャ」は、じゃがいも入りのシンプルなもの以外に、ハムとチーズを入れて焼いた「ハムとチーズ」と、アルゼンチンの粗びきソーセージを入れた「チョリソー」も見逃せません。

ハム&チーズ 950円(税込)

ハム&チーズ 950円(税込)

「ハムチーズ」(写真上)は、本場スペインでも人気の組み合わせ。熱でとろけたチーズと卵の相性が抜群。

「チョリソー」は、代々木上原のアルゼンチンフードの名店「ミ・チョリパン」の自家製「チョリソー」を使用。本場スペインとアルゼンチンのコラボの味も楽しめます。

その日によって売り切れている「トルティージャ」もあるので、気になるメニューがあれば早めの来店がオススメです。

「トルティージャ」をサンドイッチにして味わうランチセット

ランチセット・クラシック  850円(税込)

ランチセット・クラシック 850円(税込)

「トルティージャ」は、単品でも楽しめますが11:30〜15:00まで、ランチセットを楽しむことができます。セットにはトルティージャ・パンコントマテ・オニオンリング・ピクルス・コーヒーまたはオレンジジュースが付きます。

「トルティージャ」はそのまま食べても十分おいしいのですが、ここでランチセットのオススメの食べ方をご紹介します。

パンコントマテの上に「トルティージャ」をのせ、もうひとつのパンコントマテと挟んで「ボカタ」を楽しむことができます。

店名は、このスペイン風サンドイッチから付けたもので、この「ボカタ」は、片手で持って食べられることから、スペインでは街を歩きながら食べている人も多いのだとか。

ちなみにパンコントマテとは、トマトをすり潰してバゲットに塗ったスペイン・カタルーニャ地方の定番料理。

パンコントマテにしているバゲットは、「トルティージャ」の味が引き立つように、甘さや塩気が主張してくるタイプではなく、合わせる料理によってパンがおいしくなるバゲットを使用するこだわり。

外側はぱりぱり!内側はしっとり。とろりとやわらかい「トルティージャ」の食感とのギャップがたまりません。

『ボカタ』では、味だけではなく、スペインのスタイルも楽しめますよ。

そのままで、パンに挟んで楽しめる「トルティージャ」

「トルティージャ」は、家庭でも手軽に作ることができる家庭料理。じゃがいもの他に自宅で好きな具を入れてオリジナルトルティージャを作ることもできるので、味の幅が広がります。

一度食べるとハマること間違いなし!まずは一度祐天寺で本場スペインの「トルティージャ」の味を試してみてはいかがでしょうか。

ライター紹介

南森エレナ
南森エレナ
名古屋出身、東京在住。普段はカフェやレストラン等食を中心に、 時には旅ライターとして各地域を訪問した記事などを執筆しています。食べることが好きで常においしいもののアンテナを張っています。
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