まもなく始まるゴールデンウィーク。
レジャーや旅行など、すでに楽しい予定を立てている人も多いはず。各地でさまざまなイベントも開催されるが、やはり心躍るのはグルメ系イベントだ。
肉、ビール、スイーツなど、食欲を刺激するイベントの数々が、今年も全国各地に控えている。
5月5日(土・祝)に六本木で開催される「GO! CURRY! GONE! -wanna eat CURRY in Tokyo-」も、注目のグルメイベントの一つ。
タイトルのとおりカレーを食べられるイベントなのだが、その内容は全国の名店が集まっておいしいカレーを食べて……という一般的にイメージされるようなものとはまったく異なる。
一言で言ってかなり「ヤバイ」イベントらしい。果たして何がどうヤバイのか、ほんの一部でもこの記事から感じ取ってもらえれば幸いだ。
ヤバさその① 大阪の「カレー×音楽」イベントが東京初進出でヤバイ!
発端は、数年前から盛り上がりを見せている大阪のカレーシーン。
ブームの代名詞といえるのがスパイスカレーだ。小麦粉を使った日本らしいカレーと異なり、ホールスパイスを店の采配で独自にブレンドするスタイルが特徴。
大阪で火がついたスパイスカレー人気はじわじわと広まり、東京に進出する店が出てきたり、食品メーカーがスパイスカレー商品を発売したりと、その勢いはさらに加速度を増している。
そんなスパイスカレー、実はミュージシャンに愛される料理だというのをご存じだろうか。たとえば、大阪スパイスカレーのパイオニアと呼ばれる「カシミール」の店主は、バンド「EGO-WRAPPIN'」の元メンバーとして知られている。
▼カシミールのチキンカレー
自由な発想で作るスパイスカレーは、ジャンルにとらわれず新しい音楽を作ろうという挑戦的なミュージシャンたちのスタンスと通ずるものがあるらしい。
ファッションなども含め、広くサブカルチャーと呼ばれるものとカレーは非常に相性がよいらしいのだ。
そんな背景もあり、大阪ではカレーと音楽のイベントがたびたび開かれているのだが、その一つがカレー×音楽×カルチャーを融合したイベント「wanna eat CURRY」だ。
▲過去のイベントの様子
大阪の“個性的”という言葉では表しきれない“ぶっ飛んだ”店のカレーを食べながら、カレーを愛するミュージシャンたちが奏でる音楽に酔いしれる。
想像するだけで相当カオスなこのイベントなのだが、大阪人たちの熱い心をがっちり掴み、毎回大盛況。満を持して東京初進出となったのだ。
ヤバさその② 女性ハンターによるジビエカレー、妄想で作ったインドカレー……参加する店がヤバイ!
今回出店するのは大阪から2店、東京から4店の計6店。
その面々も非常に強烈なので、ぜひチェックしておきたい。
バガワーンカレー(大阪)
大阪アメリカ村で土日のみ営業している人気の激レアカレー店。
「南アフリカ×スリランカ」という独自のテーマで作られた、他にはないカレーが堪能できる。
- バガワーンカレー
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大阪府 大阪市中央区 西心斎橋
カレー
はらいそsparkle(大阪)
居酒屋で出してほしくなる「酒に合うカレー」を提供。
大阪の出汁文化を独自解釈した、出汁の効いた創作スパイスカレーが楽しめる。
- はらいそSparkle
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大阪府 大阪市西区 江戸堀
カレー
ガラムマサラ(東京)
いままでカレーイベントへの参加はすべて断っていたという経堂の有名店が初出店。
インド人の店主が作る、インドカレーにとらわれない一皿を体感しよう。
- インド・スパイス料理レストラン ガラムマサラ
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東京都 世田谷区 経堂
カレー
beet eat(東京)
シェフはジビエのおいしさに目覚めた女性ハンター!
自ら仕留めた獣の肉をカレーにするという唯一無二の注目店。
- beet eat
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東京都 世田谷区 喜多見
インドカレー
妄想インドカレー ネグラ(東京)
インドに行ったことがなく、これからも絶対に行かないと断言する店主が創り上げる、妄想の中のインドカレー。
本場と違う味でもいい。妄想なのだから。
- 妄想インドカレー ネグラ
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東京都 杉並区 高円寺南
カレー
エピタフカレー(東京)
新宿ゴールデン街の「間借りカレー」で人気の店。
ペッパーフライという南インドのブラックペッパーたっぷりのカレーを提供予定。
- エピタフカレー
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東京都 新宿区 歌舞伎町
カレー
大阪と東京から人気店や知る人ぞ知る注目店が集結!
どの店のカレーを食べても「こんなカレーがあるのか!」という驚きと感動に出逢えるはずだ。
ヤバさその③ カレーを愛しすぎるアーティストたちの饗宴がヤバイ!
音楽とカレーの相性の良さは先述の通り。イベントでは、カレーに魅了されたミュージシャンたちが、そのカレーなる……否、華麗なる音色を、六本木の一夜のために奏でる。
注目は、高橋保行(渋さ知らズ)・伴瀬朝彦(片想い)の二人がリーダーを務めるバンド「cooking songs」。
彼らは演奏しながら調理をするという独特のスタイルでライブを行っており、さらにライブで出した料理は終了後にレシピサイトに必ず公開するというユニークすぎる活動を続けている。
ニューアルバム『Curry Rice』の発売を6月に控え、今回のイベントへの参加が決定。どんなカレーソングが聴けるのか注目だ。
他にも、さまざまな業界の著名人から熱い視線を浴びている国際的怪電波ユニット「ザ・ぷー」や、数々のアーティストのプロデュースや楽曲提供で知られる「RAM RIDER」など、音楽好きもそうでない人も思わず興奮してしまうような、精鋭アーティストたちが演奏を予定している。
さらに、スパイスを愛するあまり、スパイスを閉じ込めたピアスやネックレスなどのアクセサリーを制作している「ANOMA accessory」も出店。
スパイスを味や香りだけでなく、ファッションの一部として捉えることができるのもこのイベントならではだ。
ヤバさその④ カレー屋訪問3000軒以上!主催者のカレー愛がヤバイ!
今回のカレーだらけのイベントを手掛ける人間も、もちろんカレー愛にあふれている。主催者の一人で、RettyのTOP USERカレー担当の「H.Matsu(カレー細胞)」さんは、カレーを求めて日本、そして海外を渡り歩き、これまで3000軒以上のカレーを食べてきたスペシャリスト。
イベント開催にあたりコメントをもらったところ、カレーとイベントへの並々ならぬ思いが伝わってきた。
「僕は、『カレーと音楽があればドラッグはいらない!』と公言しています。辛さや刺激は味覚ではなくて痛覚。カレーを食べて「辛さ=痛み」を感じると、脳から鎮痛作用が出たり、血管が広がって血流が良くなったり、興奮したりできる。
昔作られていた媚薬の原材料を調べると、カルダモンやクミンなどカレーに使われているスパイスばかり。つまり、カレーを食べればドラッグはいらないし彼女もできる(?)最高ですよね。
さらに音楽とカレーを掛け合わせると、五感すべてを刺激して高揚感が得られます。食事は栄養補給だけにとどまらない、一つのカルチャー。
カレーに音楽という武器を重ねることで、『“食”って楽しい!“音楽”って楽しい!』を最大限に感じられるので、どのライブよりも幸せになれます。カレーの裏歴史に必ず名を刻むこのイベント、行かなきゃ損ですよ!」
大阪で白熱するカレーシーンを東京で体感できるまたとない機会。ディープでドープなカレーだらけの時間は、忘れられない一夜になるに違いない。
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