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スクランブルエッグと焼きそばの一体感!新しく誕生した専門店「亀戸やきそば」

ライター紹介

塩崎省吾
塩崎省吾
焼きそばブロガー、ライター、編集者。本業はRettyのエンジニア。 2011年から、ブログ「焼きそば名店探訪録」を開設。日本全国の焼きそば名店を探しては食べ歩き、47都道府県を制覇。「焼きそば」達人として、TV・雑誌をはじめいま注目を集めている。

亀戸に新しい焼きそば専門店が誕生した。その名も「亀戸やきそば」。3/12にオープンして、その3日後くらいに知り合いから情報が寄せられた。

亀戸の辺りは意外と焼きそば専門店が無いエリアなので興味津々。

場所はJR亀戸駅の東口を出て、そのまま道沿いに東へ150mくらい歩いた右側だ。看板の亀のキャラクターが愛らしい。

外に券売機があるのだが、たまたま故障しているタイミングで、店内で直接注文してくださいとのこと。

店内は淡いピンクを基調とした若干ファンシーな内装だ。奥に長く、客席はカウンターが7席のみで、半分が埋まっていた。厨房は男女で切り盛りしている。

注文したのは亀戸やきそば(並・680円)と本日のスープ、甘海老のビスク(100円)。合計金額を直接支払う。

こちらでは生麺を使っている。茹で上げた麺を鉄板ではなく、フライパンで混ぜ炒めている。やがて「おまたせしましたー」の声。注文から配膳まで5分あまり。生麺を使っている店にしては早い方だと思う。早速、いただきます。

まずカラフルな盛り付けが楽しい。やはりSNSでシェアされることを前提にしているんだろうなあ。

麺は中太の生麺。茹で時間を短めに抑えているのか、

ホギ、モチっとした歯応えあるコシはなかなかのインパクト。店頭に「丸山製麺・謹製」という看板が掲げられており、そこと共同開発しているようだ。

味付けのソースは予想以上にスパイシー。短冊切りのキャベツもちらほら混じっている。

焼きそば自体は生麺とキャベツを使ったオーソドックスとも思えるソース焼きそばだ。しかし、こちらではトッピング類がそれを進化させている。

最も特徴的なのは味の染みた豚焼肉。甘めに味付けされていて、ソースのスパイシーさとのコントラストが面白い。絶妙な火加減のスクランブルエッグも実に良い。

神保町みかさはわざと黄身を崩した目玉焼きで麺と玉子の一体感を作り上げているが、このスクランブルエッグも発想が面白い。調理の様子を見逃したが、あらかじめある程度の量を作ってあるのだろうか。

その他のトッピング、青海苔・揚げ玉・紅生姜も文字通り、彩りを添えている。

それにしてもカリカリの揚げ玉トッピングはすっかり定番だなあ。以前は、揚げ玉は一緒に炒めるのが当たり前だったのだが隔世の感がある。

全体のボリュームはほどほど。オリジナリティあふれて完成度の高い美味しい焼きそばだった。

郡上八幡の「まるみつ」に彩りや構成要素がちょっと似ているのが興味深い。甘海老のビスクもコクがあって良い箸休めになった。

食べている最中に持ち帰りも含め、地元のお客さんが次々やってきて、カウンターは満席に。年配のお客さんも複数いらっしゃっていたのが印象に残った。「ごちそうさまでしたー」と外へ出たら券売機は既に直っていた。

こちらの店主がどういう経歴で、どうしてこの焼きそばに至ったのか気になる。スクランブルエッグやビスクなどから推測するに、西洋料理に携わっておられたのではと思うのだが……。

手が空いたタイミングを計って一言ご挨拶をさせていただくつもりだったが、お忙しそうなのでまた再訪の折にでも訊ねてみようっと。
 

【追記】

後日、再訪。お店の女性店主に話を伺ったところ、余所でフレンチのシェフをやっておられる旦那さんが、焼きそばのレシピを考案したそうだ。

開業当初に比べて麺のコシはやや抑えられ、モチモチ感が増していた。味付けもややマイルドになり、より完成度が高まっていた。この日も地元のお客さんが次々と訪れていた。

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