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高知で食べた「みそかつラーメン」の味が忘れられない

みそ・かつ・ラーメン。

この言葉を聞いて多くのラーメンファンは、以下のように思うでしょう。

「甘辛いソースが絡んだ名古屋名物『みそかつ』がラーメンに乗っているのか!」

と。

たしかに、それはそれで食べてみたいものです。どんな味になっているのでしょうかねえ……。

しかし、先日の高知旅で食べた高知のソウルフード・みそかつラーメンは、予想とは違いました。

名前からの予想を覆すルックス、その味わい。これまで食べたことのなかったそのラーメンが、高知の地では何十年にも渡って人々の胃袋を満たしてきたのです。

どんなラーメンだったのかは、これからお届けする2店のラーメンをご覧になってください!

まさかのルックス!豚太郎のみそかつラーメン

豚太郎は高知周辺に店舗があるチェーン。基本を守っていれば店舗ごとにトッピングやセットメニューの自由が許されているそうで、店舗ごとのオリジナリティが高いのかもしれません。

店の前を通りがかって発見した上町店におじゃましました。

中は30席を超えるであろう広い店内。小上がりまでありました。筆者は1人で伺ったのでカウンターに着席します。メニューは当然、みそかつラーメンを所望。

到着してひと目、丼の半分を占める面積の豚カツが目に飛び込んできます。これは、みそかつがラーメンに乗っているのではなく、味噌ラーメンにトンカツが乗っているラーメンだ!

味噌ラーメンとしては、ゆで卵・茹でたもやし・メンマ・ネギなどおなじみの具材が入っています。もやしはちょっとした二郎系のようなボリューム感がありました。

・まず、出来るだけスープの染みていないカツを食べて、カツの具合を確かめ
・次にスープの染み渡ったカツを食べて、スープとの相性を把握し
・最後にカツとラーメンを一緒に食べることで、みそかつラーメンの意図を確かめよう!

そう心に決め、食べ始めることにしました。

まずカツ自体は、ザ・トンカツ。皿にこんもりの千切りキャベツと共に出てくる、まさにアレ。

スープの染み渡ったカツを食べると、これもトンカツにかけるソースに比べたら、ずいぶんあっさりした印象を受けます。しかしながら、味噌ラーメンとカツというペアリングとしては十分な味わいでした。

さて、ラーメンとともにカツを食べます。ここで初めて思ったのは、

「あ、和製パーコー麺だな」

ということ。

パーコー麺とは排骨麺とも書き、豚のあばら肉を衣であげたものが乗っているラーメン。

そう考えれば似ているのも納得です。モチモチとしたたまご麺とともにサクッとした衣の歯触り、チャーシューよりもしっかりしている豚肉の噛みごたえが口の中で美しい三重奏になっています。

そして、カツはそのままに味噌ラーメンとしていただくと、ここではスープが前面に押し出された形で挨拶をしてくるのです。

カツと組み合わせると優しく、麺と組み合わせると力強い。そんな気の利いた相棒のようなスープでした。

はあっ。スープを全て飲んでしまいました。これ、ビールを飲みながら食べても絶品ラーメンかもしれません。

がっつりスープがやみつき必至!自由軒のみそかつラーメン

はりまや橋駅から路面電車で東へ20分ほど。降車して徒歩10分弱。

少し街中から離れたところにあるのが「自由軒 大津店」。夜の部が始まる17時に訪れました。店内は70人、80人は入るであろう超大型店です。

こちらでも当然、みそかつラーメンを注文します。

注文後にカツを揚げるジュジュジュジュという音がよく聞こえました。程なくしてサクッ、サクッ、とカツを切る音も聞こえ、威風堂々としたみそかつラーメンが到着しました。

スープを一口。にんにくがよく効いていて、こちらはガッツリ系です。みそ的なしょっぱさも自由軒の方が強いように思いました。

自由軒のスープの味は主張が強いものの、カツの個性をより引き立てるように工夫されています。

ガッツリ濃厚なスープと、サクサクジューシーなカツの組み合わせは最強の和製パーコー麺とも言えるでしょう。

細くてストレートなたまご麺やシャキシャキしたもやしとの調和もよく、みそかつラーメンという1つの完成した料理であることを十分に感じられました。

この味が東京にあったら定期的に通ってしまいそうです。店員さん曰く、しおかつラーメン・しょうゆかつラーメンもあるとのこと。複数人で訪れて食べ比べたいです!

高知再訪の際には必ずまた食べたい!

パーコー麺でもそうかもしれませんが、豚カツは両端部分は衣の比重が大きく、より衣の歯ざわりを楽しみながら麺を楽しめます。

端の部分と中央の部分で異なる歯ざわりを楽しみながら食べるのも楽しいものですね。

自由軒を訪れたのは、高知を発って東京へ戻る2時間ほど前でした。空港へ向かうタクシーの中で運転手さんにみそかつラーメンの話をしてみると、ラーメンととんかつを出している店が試しに合わせてみたら美味しかったということらしいよ、と話してくれました。

札幌ラーメン・函館ラーメン・喜多方ラーメン・横浜家系ラーメン・福岡ラーメン。こういった地域を代表するラーメンのジャンルを高知では聞きません。

しかしこのみそかつラーメン、筆者にとってはまた高知を訪れる際の、強力なモチベーションとなりうる一品であることは間違いありません。

明治維新を実現させた土佐藩士のごとき、爆発力を魅せたラーメンでした。

高知再訪の際、今度はできれば暑い時期に汗だくになりながら麺をすすり、カツをかじりたいものです。

ライター紹介

奥野大児
奥野大児
ブロガー・フリーライター。250人ほどが集まる日本最大級のブロガーイベント「ブロガーズフェスティバル」の実行委員長。ライティングはIoTやクラウドサービスの関連記事から食レポ・階段まで様々。趣味は愛好歴35年にもなる将棋でアマ三段。特技は初めていった居酒屋さんで常連のような扱いを受けること。
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