「グローサラント」という言葉を知っていますか?
スーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)と、レストラン(restaurant)を組み合わせた造語。
お総菜など買った食べ物を店内で食べる「イートイン」と異なり、スーパーの店内で扱う食材を使い、オーダー後にその場で調理することでレストランさながらの本格的な味が楽しめる空間。
なるほど、スーパーの新たな仕組み、スーパー連携のフードコートといった感じでしょうか。
この「グローサラント」はアメリカで発祥し、現在日本でも注目を集めています。
そんなトレンドの最先端「グローサラント」が、品川駅にオープンしたということで、新しいもの大好き、品川駅大好きの筆者、小躍りして行ってまいりました!
駅直結!本格グローサラント「FOOD&TIME ISETAN」
さらっと流しましたが、私はなぜ品川駅が好きかと言うと「駅構内がどこよりも充実しているから」。
品川駅には駅構内にエキュート、改札外にアトレがあり、オシャレなお土産・飲食店・スーパー・雑貨・ファッションと、生活必需品の全てを網羅してるんですよ。
ここまで充実した山手線の駅は東京駅でも新宿駅でもなく、ダントツ品川駅がナンバーワンだと思っています。
改札を出て港南口近くにあるアトレには、3Fにクイーンズ伊勢丹が入っており、ホームパーティー用の気の利いた手土産をよく買いに来ます。
このクイーンズ伊勢丹が3月末に一部区画がリニューアルされて、グローサラントエリアができたのだそう。
その名も「FOOD&TIME ISETAN」
美しいニューヨークスタイルの店内を、ぐるりと囲むように配置された店舗たち。
うち4店舗を手がけるのは、大人気居酒屋「塚田農場」を運営するエー・ピーカンパニーの子会社。
実は居酒屋だけでなく、宅配のお弁当の販売などマルチに中食事業も展開しています。
株式会社塚田農場プラス、代表取締役の森尾太一さんにお話を伺いました。
ー FOOD&TIME ISETANは、どういった方が利用されていますか?
森尾さん「ランチタイムは近隣のオフィスワーカーの方がお弁当を買いに、夜はちょい飲みで利用される方、週末は旅行客など、品川駅という立地柄色々な方がいらっしゃいます。」
ー 確かに、ミーティングをする会社員の方や、ママ友会、観光客の方など様々な方がいらっしゃいますね。
森尾さん「新幹線利用客や、空港へも一本なので、外国人や出張の方がちょっと時間を潰したり、打合せの延長でサクッと利用するケースも多いですよね。
自分で好きなものをチョイスできるので、気兼ねなく自分の食べたいものを選ぶことが出来ますし、出張に慣れている方は駅弁とは違う味を求めてお越しになることもあるようです。
クイーンズ伊勢丹もありますので、お買い物ついでにここ、FOOD&TIME ISETANで一品テイクアウトなど、近隣の主婦の方もいらっしゃいます。」
個性的な4店舗をご紹介!
焼き立てステーキと量り売りワインを「T.N.MEAT WORKS(ティーエヌミートワークス)」
こちらは、肉バル風のお肉料理のお店。ローストビーフ丼をはじめ、注文後その場で焼き上げるステーキが好評です。
注文後に焼き上げるので、レストランさながらの熱々ステーキを食べることが出来ます。
早速ひとくち…柔らかい!脂が甘い!
通常のフードコートのように気軽なイメージで口に運んだら、本格的な味に驚愕。
森尾さん「A4・A5ランクの山形牛の雌牛のみを使用しています。和牛ということで外国人の方にも人気です。
山形牛の目利きのプロ、大沼さんという方が厳選したお肉を焼いているんですが、焼きたてはもちろん、テイクアウトで冷めても柔らかいステーキです。
オープン当初は、ステーキは店内でのみ召し上がっていただくメニューだったんですが、お客様からのご要望でテイクアウトも承るようになりました。
合わせていただくワインも結構珍しいものをセレクトしていると思いますよ。」
ボリューム満点のカスタムサラダ「Veggie(ベジー)」
女性から大人気のこちらのサラダ店。その場で材料を和える、出来立てサラダを提供してくれます。
サラダと思って油断していたら、これが結構なボリューム!
ふんだんなお野菜は勿論、厚くスライスされたベーコンやチキンまで入っていて、これだけで満腹に。
そしてこのベーコンが凄い!燻され爽やか香りの脂が、ジュースのように滲み出てくる!今までこんなベーコン食べたことない!
森尾さん「こちらの『農家のベーコン』は、表面が黒いと思うんですが、実はこれ、豚の血を表面に塗りスモークしているんです。
ドイツでは一般的な作り方だそうですが、日本でこの製法を出来る場所は限られ、より本格的な味を楽しんでいただけると思います。
サラダが美味しいのは勿論ですが、添えるお肉の量や味の良し悪しで、満足度って違いますよね。
また一部、お野菜はクイーンズ伊勢丹さんの新鮮なお野菜を使用させていただいたりと、グローサラントならではのメニューとなっています。」
チキン南蛮とハイボールのマリアージュ「CHICKEN NAN-BAR.(チキナンバー)」
チキン南蛮・からあげに、ハイボール!オフィスワーカーのちょい飲みにぴったりのお店。
早速、チキン南蛮4個とハイボールがセットになったメニューを注文。
めちゃくちゃ優しくてクリーミーなタルタルソースに、優しい酸味の甘酸っぱいチキン。無限に食べられます!
森尾さん「このタルタルソース、実は塚田農場のチキン南蛮でも使われているものと同じものなんです。
手間暇のかかったタルタルソースだけではなく、お持ち帰りとイートインのどちらでも楽しめるよう、絶妙な調整がされたチキナンバー用の甘酢タレを使うなどこだわっています。
お弁当も600円台で販売しています。テレビ業界ではこのチキン南蛮弁当が人気だそうですよ。」
おつまみ細巻きとグラス日本酒で小粋に「よいのいき」
「おつまき」と呼ばれる、おつまみ風の変わり種細巻きやお寿司などで、日本のみならず世界中の方を虜にする「よいのいき」。
森尾さん「ランチタイムの早い時間になくなってしまう限定メニューです。その日の朝、網代(静岡県熱海市)で獲れた魚の中から、漁師さんが厳選してすぐに輸送してくれます。」
この日は石鯛とイナダが。脂がキラキラ輝いてる!
磯の香りと引き締まった身の石鯛、さっぱり甘い脂を持つイナダは臭みもなく抜群の鮮度です!
そして元寿司屋バイト経験のある私が個人的に高かったポイントは、酢飯がめちゃくちゃおいしいこと!これってすごく大事ですよね!
炙りハラスは香ばしく脂がのっていて、お寿司に馴染みのない海外の方も楽しんで頂けそう!
宝石のようにどっさり乗ったいくらは写真映え間違いなし!
ランチに豪華でコスパ抜群の海鮮丼やお寿司。夜はワイングラスに注がれるセレクト日本酒と細巻きを合わせて楽しみたいお店です。
気軽さと本格さを併せ持つ場所「グローサラント」
森尾さん「一般的な飲食店は、滞在時間1時間〜2時間ほどかけて、食事する場所だと思います。
このFOOD&TIME ISETANは、駅へ向かう途中に立ち寄れる場所です。待ち合わせや約束を必要とせず、気軽に来れるんですよね。
同僚と打合せの延長で。急遽話したいことができた女友達と。時間帯によって利用シーンは変わると思いますが、手軽さや食べるものを幅広くチョイス出来ることによって、どんな場面でもお使いいただけると考えています。」
平日14:00〜19:00、土日も10:00〜16:00はハッピーアワーで各種お酒が割引になります。
お昼からスパークリングを飲んで好きなものを食べられるなんて、贅沢な気分!
そしてテイクアウトをし、おうちでも本格的な美味しいごはんが食べられるなんて、優雅な気分!!
スーパーに行くだけで、日常がちょっと特別になる。
それがグローサラント。
日本のネクストトレンドを、ぜひご体験ください。
ライター紹介
-
蛯原天
- タレント・フリーアナウンサー / 八丈島うまれ、伊豆大島出身。グラビアやバラエティで活動の傍ら、2010年よりインターネットライブメディアの世界へ。出演だけでなく企業のライブ配信の企画構成から技術、広告、執筆まで一手に請け負うマルチプレイヤー。好きな食べ物は赤身肉とチョコレート。