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カレー界に新時代の幕開け!?「間借りカレー」を営むファッションデザイナーに話を聞いてきた

こんにちは。Retty編集部の岡田です。よく顔がインド人みたいだと言われます。ヒゲのせいかな〜。ん?なんですか?カレー?はい、好きです。

今や「カレー」といえば、日本を代表する国民食として世界に認められるまでになりました。個人的にはキャンプ場で仲間達と一緒に和気あいあいと食べるカレーが、この世で一番おいしいと思っていますが皆さんはいかがでしょう?

そんなカレー業界で昨今、「間借りカレー」なる存在が流行っているのはご存知ですか?なに?えぇ、そうです。ちょっと前から話題になっていますので、流行ってるというと語弊があるかもしれませんが、とにかく今もその流行が続いていることだけは確かなんです。

今更いうまでもないかもしれないですが知らない人のために話すと、「間借りカレー」とはバーやスナックのような夜型の店を、昼間の営業時間外に借りて営むカレー屋さんのことで、関西ではヤドカリカレーとも呼ばれています。間借りカレーで「試験営業」した後、新たに実店舗を構えて成功した、人気カレー店も少なくないんだとか。

そんな「間借りカレー」を実際に切り盛りしている人がたまたま知人にいたので、「実際のとこ間借りカレーってどうなの?」ということを聞くために遊びに行ってきました。

昼間がバーというだけあって、店内の内装はシックで洒落ています。14時ごろには落ち着くと聞いていたのでそのくらいの時間に訪れたところ、店内にはお客さんが4人ほどいました。(残念ながら僕の到着とほぼ同時に2人は帰ってしまいました)

現在は毎週水曜のみの営業で、食べに行けるチャンスが限られていることも影響しているのか、その後も客足が途切れることなく店内は賑やかなムードでした。「やり始めてから一度も休んだことはない」そうで、その甲斐あってか今では常連客も数えきれないほどいらっしゃるとのこと。

ではここでオーナーの紹介をします。今回、お話を伺ったshingo curryのshingoさん。本業はファッションデザイナーですが、カメラマンやアパレルブランドのディレクターなども手がけ、マルチに活動をされているとのこと。確かに見た目は全くカレーを作りそうな感じではありませんね。ミュージシャンとかDJにいそう・・・。

テレビ番組にも取材されるなど、代官山エリアの間借りカレー界隈ではちょっとした有名店なんだとか。ちょっとお話を聞くには忙しそうだったので、まずはいただいてみてからにしましょう。

メニューはこちらです。

キーマとチキンの2種類がありますが、ほとんどの人が相がけを注文するらしいですね。辛さは0,2,4,8の4種類から選べます。軽いテンポで会話をしながら作ってくれるので、出来上がるまであっという間でした。

相がけカレー(1000円)

相がけカレー(1000円)

ちょっとオシャレすぎやしませんか?こちらはパクチー普通盛り、ご飯多めですが、パクチーやゴハンの量は要望に応じて調整してくれます。

付け合わせのポテトサラダとピクルス。なんとこれが結構おいしくておかわりしたいレベル!カレーと相性のいい味付けが最高でした。ではメインとなるカレーを早速いただいてみましょう。

温玉を割って混ぜてからいただきます。

キーマの方はスパイシーな印象が強め。赤ワインで煮込んだという牛と豚の合挽肉の旨味が凝縮されていてゴハンによく合います。

チキンの方は辛さ控えめで優しい味わい。二つのカレーをミックスさせて食べると絶妙なバランスが完成するので、お客さんの多くが相がけを選ぶ理由がよく理解できました。

常連になるとお望みのカレーを作ってくれることもあるんだとか?もちろん事前に打ち合わせは必要みたいですが、この日はベジタリアンの方が来店しており、特別に野菜カレーが提供されていました。

ちなみにこのベジタリアンの方はなんとおかわりもしていて、しかもそのおかわりメニューは余っている食材をその場でアレンジした即興カレー!

「おいしいかわからないけど」と言いながら提供していましたが、お客様は大満足のご様子。普段からカレーのことを考えて、試行錯誤しているからこそなせる技ですね!

このように「間借り」と言っても最近は専門店よりも本格的なカレーを出す店が多いんだとか。shingoさんも最近では間借りカレーのコミュニティに呼ばれていたり、彼のカレーが注目を浴びていることが伺えます。

完食ですっ!お店も少し落ち着いてきたので、ここからはお話を伺って行きましょうか。

ーーーよろしくお願いします。そもそも間借りカレーを始めようと思ったキッカケはなんだったんですか?

現在の営業場所である「Suppage(サッページ)さん」が新規オープンと共に、ランチの間借り営業を想定していることを友人伝いに聞き、コンタクトさせて頂いたことが主なキッカケです。いろんな偶然が重なって始まったのが正直なところで、気がつけばスタートしていました。

ーーーなるほど。しかしなぜ数ある料理の中から「カレー」を選ばれたんでしょう?もともとshingoさんご自身がカレー好きだったとか?

カレーに限らず料理をする事全般が好きでSNSにアップしていたところ、最も周囲に評判だったのがカレーだったんです。自分がしたいことよりも周りのために何かをした時の方がうまくいくケースがこれまで多かったので、次第に需要のあるカレーに重きを置くようになりました。

ーーー求められることに対して真摯に取り組んだわけですね。では間借りカレーを始めて良かったな〜と思うことって何かありますか?

趣味の一環としてラフにスタートしたのですが、カウンター越しに会話する中でありがたいことに、今では常連さんも増えてきました。ご来店されるお客様のほとんどがカレー好きの方ばかりなので、オススメのカレー屋さんを教えて頂いたりするのが楽しいです。

ーーー常連さんってつまりshingoさんのカレーファンってことですもんね、すごい!でも苦労したことも多いのでは?間借りカレーならではの難しさとかってあるんですか?

間借りカレーの営業はカレーを温める機材と、炊飯器を置ける場所さえあればどこでも可能なので、他の料理に比べるとコンパクトで身軽だと思います。また、全国には崇高なカレーマニアの方が多数いるため、遠方から来られるお客様も多いんです。そのため小さくスタートしても大きく広がるポテンシャルが存在すると言えるかもしれません。

ありがたいことにshingo curryも熱烈なカレーマニアの方々に支えられ、今のところ大きな困難は感じておりません。

ーーー困難は感じていないなんて・・・かっこいい!ということはお客さんの割合って元々の知人よりも新規の方がほとんどなんですか?

2017年の10月からスタートしたのですが、2ヶ月後あたりから口コミで知ったという新規のお客様が増えました。現在では元々の友人や知人の割合は全体のお客様の2割程です。

ーーーえ!なんか意外かも!ぶっちゃけ間借りカレーって内輪感があるのかな?って勝手に偏見を持ってました。カレーそのものが本格的だからこそ口コミが広がったんだと思うんですが、何かこだわっているポイントはありますか?

あえてスパイスは多く使いすぎず、肉と野菜の旨さが引き立つようにバランスを意識したカレー作りを心がけています。季節によって仕上がりの味が変わり過ぎないように注意しているところもこだわりの一つと言えるのではないでしょうか。

豚と牛を使用した合挽肉のキーマカレーは肉好きの方を意識してハード目に、野菜がたっぷり溶け込んだチキンカレーはさらっとヘルシーにというふうに、2種類のカレーが持つ役割づけをしっかりしています。

ーーー四季折々いつ訪れても変わらない味を追求しているんですね。そのほかに間借りカレーを営業していく上で大切にしていることはありますか?

スタート当初から変わらないメニューを提供しておりますが、日々の営業の中で感じるお客様の反応を受けて、調合や調理方法をマイナーチェンジしております。細かな変化なので気づかれない方が大半ですが、個人的にはどんどん美味しく変化してきていると思っております。

また、一度に2種類のカレーを食べたいというリクエストから、裏メニューとして相がけカレーをはじめたところ、それがネットで広まり今では7割の方が相がけを注文なさいます。飲食店としては未熟である分、お客様との身近な距離感を活かして、メニュー開発や接客面等で積極的に変化していければと思っております。

ーーーshingoさんの話を聞いていると随所に謙虚さが見られますね。では最後になりますがこれからの展望などはありますか?

現在は週1回のみの営業ですが、平日5日など営業時間を増やしていきたいです。

ーーーより多くの方にshingo curryが届くことを僕も願っています!今日はありがとうございました。

何がキッカケだったかはそこまで関係ない。周囲から求められることを真摯に受け止め、その声に耳を傾け続けたからこそ、shingo curryが人気店に上り詰めたんだろうなと感じました。

謙虚なshingoさんならではのshingoさんらしいカレー。何かを作る人はその創作物に魂を込めると言いますが、まさにshingoさんの人柄が伝わってくる一品でした。

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