今年の夏は猛暑の影響もあって激辛ブームになりましたが、ラーメンの世界では激辛から次のブームに移行しつつある……のかもしれません。
そのヒントになるのが「スパイスラーメン」。スパイスを十分に効かせたほどよい辛味がラーメンとメロディを奏でるのが魅力で、東京都内にはすでに数件、スパイスラーメンを提供する店が出てきています。
ところで、品川駅の高輪口から国道を横浜方面に進んだところに、ラーメン・つけ麺を中心としたフードテーマパーク「品達」があるのをご存じでしょうか?
そこで営業している、濃厚魚介つけめん・中華そば「玉(ぎょく)」。
この店では今年の夏からスパイスラーメンの提供を始めました。スパイス料理店とのコラボ製品ということで、どのような味わいか確かめに行ってきました!
品達限定メニュー「香麺」
メニューは「香麺(880円)」です。スパイス料理の人気店「SPiCE Cafe」とのコラボメニューだそうです。
待つこと数分、スパイスカラーの麺が到着しました。
薬膳カレーを思わせる豊かなスパイス使い
スープは茶色とオレンジの中間くらい。とってもスパイシーなのですが、スープカレーのそれよりも薬膳カレーの香りを感じられました。
香料の辛味はあるのですが激辛というジャンルの辛さではなく、口にした人に熱と代謝を届けてくれるような、優しさあふれる辛味です。
俗に言うラーメンに含まれる具材はありません。ノリもメンマもチャーシューも入っていませんでした。
スパイスで調味されたひき肉が中央で自己主張をしているほかは、ほとんど薬膳スープといった雰囲気。
と、食べ進めてみるとゴロリとしたものが箸に当たります。つまんでみるとこれはトマトです。
辛味の中にほのかな酸味が加わるので、スパイシーな味わいの中に爽やかな風味が重なってきて、更に食べやすくなっています。
酸味がフィットすることが分かったのでレンゲにお酢を少々。うん、お酢の酸味もよく合うスープでした。
平打ちのやや細い麺は、スープをよく拾ってくれますが、麺同士が固まって重くなることもありません。非常に食べやすく、スパイスをサポートするような小麦の甘みを提供してくれます。
うっかり大盛り(プラス100円)にした香麺でしたが、ほどよい辛味で身体が温められ、あっという間に食べ終わってしまいました。
優しい辛味は食べる人を選ばない
このスパイスラーメンは、辛いものが苦手な人でもチャレンジしやすく、食べて身体が温まるような優しい辛さが特徴のラーメンです。
おそらくもっと気温が下がったときに「暖かいもの食べたいね。ラーメンがいいね」というシチュエーションで食べると効能が最大化するでしょう。
チャーシューがないのは「ラーメン」を食べに来た人にとっては若干物足りないポイントになるかもしれません。同店には肉飯のメニューがいくつかあるので、こちらで肉不足を補ってみるのもいいかもしれませんね!
品川は新幹線の駅もあり、羽田空港にも電車一本で行ける東京の玄関口。東京へ仕事や旅行で来られた方は土産話として、スパイスラーメンを味わって帰るのもいいですね!
- 玉
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東京都 港区 高輪
ラーメン