誰もが一度は食べたことのある、おなじみのインスタントラーメン「サッポロ一番塩らーめん」。
家についストックしたくなるシンプルながら飽きのこない美味しさは、もはや説明不要。ですが、この「サッポロ一番塩ラーメン」はちょっとアレンジするだけで、とっても美味しいタンメンに大変身するのをご存知ですか?
今回は、株式会社味の手帖の取締役編集顧問、Retty TOP USER PROでもあり、“タベアルキスト”として幅広いグルメを食べ歩いている食の達人であるマッキー牧元さん。
そのマッキー牧元さんは、最近「超一流サッポロ一番の作り方」という、「サッポロ一番塩らーめん」を元にしたアレンジレシピ本を出されたばかり。ということで、実際にそのレシピを作っていただきながら、美味しく作るコツを教えていただきました!
でも、マッキー牧元さんだから美味しい…のだと困ります。誰でも本当に簡単に美味しく作れちゃうのかしら?
……ということで、Rettyグルメニュース編集部の料理苦手男子に、実際にそのレシピを検証してもらいますよ。ライター雨宮、抜かりはありません。さあ、どうかお見逃しなく!!
サッポロ一番の塩らーめんは、非常にアレンジしやすい商品
ーー今回は「サッポロ一番塩らーめん」で"タンメン"を作るアレンジレシピを教えてくださるとのことですが、基本となる商品が「サッポロ一番塩らーめん」じゃなきゃいけない理由はあるんでしょうか?
「『サッポロ一番塩らーめん』は、みんなに愛されるロングセラーの定番でありながらものすごく万能なんですよ。
醤油や味噌は日本のものだけど、塩は世界共通の万能の味でしょう。
香港の人が食べたらどうなるか、フランスの人が食べたらどうなるか。
そう考えると、様々な味に振ることができる塩は万能ですよね。そういうアレンジがしやすく、受け皿の大きさも選んだ理由ですね」
「サッポロ一番は塩、醤油、味噌…とそれぞれ味によって微妙に麺も違ってるんです。塩を選んだ理由は、しこしことした食感のこの麺も理由のひとつ。これはみなさん、あまり知らないことかもしれませんね。
あとこの塩らーめんのスープの素は、不思議なスパイス香をかすかに感じるんですよ。それもこの商品を使う理由ですね。
そう、『サッポロ一番塩らーめん』には、さまざまな美味しさの秘密になってくれるポイントがたくさんあるんです」
マッキー牧元さん直伝!タンメン風レシピとは?
ということで、ここからは実際に「サッポロ一番塩らーめん」を使用したアレンジレシピの「タンメン風」を作っていただきましょう。
所要時間は、なんと10分!誰でも作れて、お店のように美味しいレシピなんです。
<材料 1人前>
・サッポロ一番塩らーめん……1袋
・豚こま切れ肉……50g
・にんじん……15g
・キャベツ……1/2枚
・玉ねぎ……80g
・ピーマン……1/2個
・椎茸……2/1枚
・しめじ……1/6パック
・長ねぎ……10cm
・もやし……30g
・太白ごま油……少々
・ゆで卵……1個
・しょうがの絞り汁……少々
(これと並行して、お湯の準備もしておきましょう!)
もちろん、一人暮らしの人などは材料を揃えるのもなかなか難しいもの。
「しいて言うなら、椎茸、しめじ、長ネギは抜いても大丈夫です。あと、もやしもなくてもいいかも。冷蔵庫に残った食材次第で、ぜひ調整してみてください」
その辺は大らかにいっていいんですね〜。それなら雨宮的には、イオンの細切りカット野菜を活用するぞ!と堅く決意。
実はこのレシピ、あまりに簡単で、最初の具材カットが一番時間がかかる工程。使用する肉、野菜、きのこ類はすべて同じぐらいの細さを意識して細切りにしていきます。もやしは水につけておきましょう。
「麺と太さを揃えていくイメージです、そうすると食感の相性が抜群によくなるんですよ。これは大事なポイントなので、料理が苦手な人でもここは頑張っていただきたい!一気にクオリティが上がります」
まずは鍋に太白ごま油を投入し、豚肉を炒めていきます。
「太白ごま油はあっさり仕上がるのでおすすめですが、米油や菜種油でもOK。ぜひお好みで」
豚肉の色が変わったら、
にんじん → キャベツ → 玉ねぎ → ピーマン → きのこ類
の順番に具材を加えて炒めていきます。
シャキシャキ感を残すために、しっかりと完璧に火を通さないままでOK。
さすがマッキーさん、手慣れた手さばき!
お次は炒めた鍋に、直接400mlのお湯を入れちゃいましょう。
お湯を入れてから煮込むこと、1分半。しっかり時間を測っておくことが、仕上がりに差がつくコツです。
最後に長ネギともやしを加えて、さっと火を通して……
「サッポロ一番塩らーめん」のスープの素を投入!かき混ぜれば、ここで具材とスープは完成。
別の鍋で、たっぷりのお湯で麺を2分半茹で、茹で上がったら麺だけを湯切りして器に入れます。
見た目はさながら、ラーメン屋さん!
「スープを澄んだ味にするために、麺は別茹でにするのがポイント。味が濁ってしまうのを防ぐことができ、スープの味をキープします」
そして器に先ほど完成した具材とスープ、最後にゆで卵(コンビニのゆで卵でもOK!)をのせれば……
「サッポロ一番塩らーめんのタンメン風」の完成!
うーん、なんとも美味しそうな仕上がり。加えて、驚くほど短時間で出来上がっちゃいました。材料を切る時間を入れなければ、5分ほどでしょうか。
マッキーさんが「どうぞ召し上がれ」と仰ってくださったので、いざ実食。
お家で食べられる味わいとは思えないほど、しっかりと野菜の甘みが溶け出したスープが具材に絡み、旨味がぎっしり。ふわっとごま油の香りが鼻に抜け、ボリューミーで大満足の一品に仕上がっていました。
本当にインスタントラーメンで作ったの?と思うほど、味も見た目も高いクオリティ。いやはや、大変美味しくいただきました。マッキーさん、ごちそうさまでした!
では、料理が苦手な人もこのレシピを再現できるのか?
さて、問題はここから。マッキーさんが作ってくれた美味しいレシピは、果たして私たちでも簡単に作れるものなのでしょうか?
ということで今回は、編集部の料理が苦手な男子代表・柴田くん(24歳)にレシピのみをお伝えして作ってもらうことに。そうですね、ワンコインランチでおなじみの彼です!彼がうまく作れれば、みんな作れるだろうという勝手な予想のもと挑戦してもらいます。
「いやいや、料理なんて簡単でしょう」と言い張っていた柴田くん。最初の玉ねぎの皮むきからすでに苦戦。
「え?玉ねぎってどこまで剥くの?この皮も剥く?」
料理初心者っぽい発言が聞こえてきます。うーん、教えてあげたいところですが、残念ながらこちらから手助けはしません。初心者の彼が、レシピを読むだけでどこまで作れるかを見届けねばならないので……。ごめんね。
やっと皮が剥けたところで、細切り開始。ああ、指を切りそうで見ているこちらがそわそわする!
なんとか形にしながら、他の具材もザクザク切っていきます。
人参はいったん太切りに切ってから、さらに一本ずつ切って細さを調整。料理初心者あるあるですが、切るのにとても時間がかかっています。
豚肉の細切りはどうするのか見守っていると……
まずは豚肉を積み重ね、ミルフィーユ状に。
押さえつけて細切りしていく作戦のようです。なるほど。
少しずつ細切りのコツを覚えたところで……
下準備が完成!切るのに10分以上かかってますが……本人も満足げなので、よしとしましょう。
マッキーさんに教わったように、具材の細さを揃えるのが大事なポイント。
今回はマッキーさんイチオシの太白ごま油を使用。太白ごま油とは、ごまをいらずに生のまま絞っているもの。ごまの旨味が凝縮されているものの、ごま油特有の色と香りがないため調理に使いやすいのも利点。料理初心者にこそおすすめです。
最初は豚肉を炒め……
にんじんを投入。
レシピを確認しながら、次々と順番通りに投入していきます。
(目つきは真剣そのもの!)
切るのに時間はかかってしまいましたが、ここからはレシピ通りに入れていくだけ。早い早い!
一口コンロで作っていたので、一旦スープの鍋を置いて、麺は別鍋で茹でましょう。一口コンロでも楽々作れちゃいました。
最後にもろもろ、盛り付けをしていけば……
はい、「サッポロ一番塩らーめんタンメン風」の完成!
うーん、見た目にはどうやら完璧な気がしますが……
大事なのは味ですよ、味(疑心暗鬼)。
ということで、マッキーさんが作ったタンメンを食べたばかりの私が食べ比べてみましょう。
いただきます!
「あ……同じ味……!」
同じスープの素を使っていることもあって、かなりの再現度。ほぼ変わらない味わいです。すごいじゃん、柴田くん!
「やっぱり料理なんて簡単なんですよ〜〜〜!こんなに簡単ならいつでも作れますよ!」
ここで調子に乗り出す柴田くん。
いいえ、あなたが料理上手なのではなく、サッポロ一番とマッキーさんの簡単に作ってくれたレシピのおかげなのよ……。(筆者、心の声)
そう思っていると、美味しそうな匂いにつられたRetty社員のみなさんが歩いていたので試食してもらうことに。
どれどれ……と言いながら試食する皆さん。
「あ、美味しいじゃん!」
「これ、本当にサッポロ一番で作ってるの?」
「柴田くんが作ったなんて信じられない、でも美味しい」
などの意見を続々とゲット。
ということで、料理が苦手な人でも簡単に作れることが証明できた、マッキー牧元さんのレシピ「サッポロ一番塩らーめんタンメン風」。
自宅で気軽に美味しいタンメンが味わえるこのレシピ、あなたもぜひ挑戦してみてくださいね!
マッキー牧元氏による「超一流サッポロ一番の作り方」
『誰だって波瀾爆笑』(日本テレビ系)のコーナーをはじめ、さまざまなメディアで取り上げられているマッキー牧元さん秘伝のアレンジ術をたっぷりと掲載。さらに、吉野家の牛丼や王将の餃子の超一流の食べ方など、見逃せない内容も!ぴあ社刊行・1200円(税抜き)