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アントニオ猪木氏らに啖呵を切った「六本木事件」--プロレスラー鈴木秀樹、若手時代の修羅場を語る

プロレスラーの鈴木秀樹( @hidekisuzuki55 )です。

毎回ある「お題」にもとづいて、美味しいエクレアをご紹介する連載『僕の体はエクレアでできてます』第12回目のテーマは「懐かしのエクレアと駆け出し時代の僕」

昔ながらの見た目。でも生地は今風なエクレア

今回は神奈川県海老名市にある、ロリアン洋菓子店のエクレアをいただきます。直接買いにいくのは遠いという方も、楽天市場で販売されているので、気軽に買えますよ。

箱を開けた瞬間、なんか懐かしいなと思いました。子どもの頃、祖母が不二家で買ってくれたエクレアが、こんな感じだった気がします。

中には生クリームとカスタードクリームが入っていて、上にはチョコがかかっている――これは子どもが大喜びな内容ですよ。38歳の僕も嬉しいですけどね。僕の好きな材料が集合してますから。

ただ、意外だったのは生地が少し硬めなこと。見た目がシュークリームっぽいので、柔らかそうだなと想像していました。

みんな、この連載を読んでくれてありがとう

でも、しっかりとした噛みごたえがあるんですよね。この昔ながらの見た目のエクレアで、生地が硬いものは珍しいと思います。

最近のトレンドは細身のシュッとした形で、生地は硬めなエクレアです。クラシックなエクレアでありながら、生地はイマドキという組み合わせがユニーク。

僕はけっこう好きですね。デザート感があるし、シンプルなエクレアが特に好みなので。(とは言っても、エクレアなら何をいただいても嬉しいし、美味しくいただいていますが。)

そうそう、前回、「レクレール・ドゥ・ジェニ」の新作エクレアレポートを出したじゃないですか。その後出た試合で、3人の方が差し入れを持ってきてくださったんですね。

それが全員レクレール・ドゥ・ジェニのエクレアだったのにはびっくりしました。確実にこの連載の読者じゃん、と(笑)。

別にここに出したエクレアじゃなくてもいいんですよ。生モノの取り扱いを気にしなくていい時期になったので、エクレアの差し入れ、大歓迎です(笑)。

エクレア日記「駆け出しの頃の僕」

今回は「懐かしいエクレア」に絡めて、駆け出し時代の話をしてと言われていますが、ろくなエピソードがありません……。3つ出してみますが、若手社会人の方の役に立つのか不安です。

僕は2008年11月24日、27歳のときに、IGFという団体からプロレスラーとしてデビューしました。他のレスラーと比べると、スタートが遅いですね。

1つめは「レガース事件」。デビュー戦が決まったとき、上の人から「コスチュームは何色でもいいけど、ショートタイツにしてよ。レガース(すね当て)と色は揃えてね」と言われたんです。

でも、僕はキックを使わないから、レガースはいらないんです。だから「(レガースは)着けません」と答えました。上の人は「えっ」っていう顔をしていましたし、何度も「どうして着けないの?」と聞いてきたのを覚えています。

僕は師匠、ビル・ロビンソンから教わったものを出し切りたかったんです。そこにキックは必要ありません。だから結局、レガースは着けませんでした。たとえ上からの指示でも自分が「?」と感じたことは、新人の頃から聞き入れない若手でしたね。

遅れてきた反抗期

2つめもデビュー戦当日の話です。僕が入門したU.W.F.スネークピットジャパン(現C.A.C.C.スネークピットジャパン)の代表を務める宮戸優光さんから、「思いっきりやってこい」と言われ、いざリングに立ったものの、すごくしょっぱい試合をしてしまったんです。

後から見ると「なんじゃこりゃ」みたいな、気持ちで負けているつまらない試合でした。後輩がこんな試合をしたら、僕だと激怒すると思います(笑)。

精神の緊張はなかったんですけど、身体が緊張して強張ってたのかな……。試合が終了したときは、「とりあえず終わった」という思いしかなかったです。

花道を歩いて控室に向かっていると、遠くから宮戸さんが「だから甘くねえって言っただろ!」と大声で叫んでいるのが見えました。それを聞いて「は?」と苛立ちました。

「俺、一つひとつの試合を甘く見てる、なんて言ったか? 言ってねーよ」って。頭に来てその日、彼のことを無視しました。

今でも忘れられない「新宿拉致事件」

3つめはデビューから3年経たない頃。ある試合でレフェリーのやり方に納得がいかなかったこと、その他にも団体に対して蓄積していた不満で、IGFをやめようと思っていた時期があったんです。

あまりにも苛立っていたので、団体からの連絡は無視し続けていました。そんななか、社長が僕に直接接触してきて。

これまでの7〜8倍の額の報酬を提示された数日後、社長やサイモン・ケリー猪木(IGF代表を務めるアントニオ猪木さんの娘婿)たちに、新宿で「拉致」されたんです。大の大人が拉致ですよ。

高円寺のスネークピット(道場)に連れていかれるはずだったのが、六本木のホテルへ連れ去られて(笑)。アントニオ猪木さん(IGF代表)と奥さん、サイモンさん、社長と僕の5人で、ホテルのバーで話をしました。

何があったんだと聞くアントニオ猪木さんに、僕は辞めようと思っていることを伝え、経緯も説明しました。

「IGFという会社に腹が立っている、と。社長にもサイモンさんにもアントニオ猪木さんにもムカついている。こんな気持ちでプロレスなんてやれないんで」とハッキリ伝えたんです。

殴られてもいいから、自分の意志を伝えたかったんです。ただ、その後が問題でした。

アントニオ猪木さん「その気持ちを忘れずに、リングでぶつけろ!」
僕「はい!」
アントニオ猪木さん「喜怒哀楽のうち、怒りを引き出すのが一番難しいんだ。おまえはあの試合(僕が団体をやめようと思う引き金のひとつになった試合)で本気で怒った。それが客の怒りを引き出した。リングで気持ちを伝えろ!」
僕「はい!」

やめる宣言をしに行ったはずなのに、勢いで「はい!」って言っちゃって、その後もこれまで通り、試合が組まれました。変更された契約内容に満足していたので、まあ良かったんですけどね。

思ったことは主張する

今回の3つのエピソードを通じて、皆さんに伝えたいのは「思うことがあるなら、主張しよう」ということ。

会社で上から言われて納得いかないこと、本意ではないことをやり続けても、会社にとっても自分にとっても、プラスにはならないんですよね。

僕が実はエクレアを好きじゃないけど、「ビジネス・エクレア好き」を演じて、こうやって1年連載を続けていたら、いつかは破綻するわけです。だって、自分の気持ちに嘘を吐いているわけだから。

ただ、主張する前に、まずは何でもやってみようと言いたいです。自分が何が得意で、何が苦手なのか自分で確認するのと同時に、他人の目を通して見てもらうこと。

得意不得意を自己評価で決めるだけじゃなく、他人から知ることが大事です。その上で自分ができること、他人から見たあなたのできることをすり合わせて、仕事に活かしてみる。

主張するならそうやってアクションを起こした後で。……「さっき無茶苦茶なエピソードを話してた人とは別人みたいに良いこといいますね」って、連載担当の池田さんから言われましたが、なんとかまとまりました。

【今回食べたエクレア】

懐かしのエクレア(280円・税別)

■鈴木秀樹選手の試合情報
【試合】「両極譚~RYOGOKUTAN~2018」
【日時】2018年11月11日(日)試合開始:15:00
【会場】東京・両国国技館(東京都墨田区横網1丁目3番28号)
【URL】http://www.bjw.co.jp/event_detail.php?id=1905
その他、直近の試合スケジュールは鈴木選手のTwitterからご確認ください!

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