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これぞ二郎系と竹岡式のハイブリッド!房総半島の先端で、極上のがっつりラーメンを堪能してきた

たっぷりのもやし、厚みのあるチャーシューが乗り、こってりとした一杯をわしわしと食べる「二郎系ラーメン」

乾麺とチャーシューの煮汁が礎となり、玉ねぎでアクセントをつける千葉・房総半島の「竹岡式ラーメン」

この2つを融合したラーメンが千葉県は房総半島の先端にほど近い、館山市内で食べられるとの噂を聞き、ツーリングを兼ねて「前足ラーメン かくれが」へやってまいりました。

結論から言えば、がっつりした二郎系も、チャーシュー煮汁ベースの甘めなスープに玉ねぎがたっぷり乗った竹岡式も大好きな筆者にとって、このハイブリッドラーメンは大満足の一杯でした!

国道から一本入ると、一軒家のようなお店が・・・

外房黒潮ライン(国道128号線)から一本入った田んぼの中にお店はあります。

国道沿いにある「鈴木医院」の看板から脇道に入り、鈴木医院を通り過ぎるとラーメン屋のノボリが見えてきます。内房線九重駅からは徒歩15分くらいでしょうか。

まるで一軒家のような佇まいで、店の前には駐車スペースが。ランチ時には人が並ぶこともあると聞きますので期待が高まります。

さっそく入店してみます。

全部入り「前足スペシャル麺」を注文

カウンター数席に小上がり数席という、決して多くはない席数ながら、車1~2台分の団体さんもピーク時でなければ一緒に座れそうなレイアウトです。

メニューを見てみます。基本は背脂醤油ラーメンととんこつラーメン、夏季にはつけ麺もやっているようですね。

とんこつラーメンも魅力にあふれ、頼みたくて仕方ないのですが、この日のお目当ては二郎系と竹岡式のハイブリッドラーメン。

メニュー上段の「前足スペシャル麺」(1,250円)を注文します。せっかくなのでタマネギを増量すべく「やくみマシ」(50円)も追加。

これらはオーダーシートに丸印をつけて注文します。しめて1,300円となりましたが、チャーシュー・ワンタン・煮たまご・もやし・のりがトッピングされることを思えば、仕方ない金額とも言えるでしょう。

がっつりが好みの筆者は、油多め、味濃いめ、麺は固めでお願いしました。

肉厚チャーシューに心奪われる

丼の到着とともに僕の両の眼が大きく見開かれることになりました。なんという肉厚なチャーシューが並んでいるのでしょう。

そして、なんと美しくタマネギの山ができているのでしょう。さながら、山頂部が冠雪している山のようです。

そうか、僕はこの山をクリアするんですね。さっそくいただくことにしましょう!

1センチ以上の厚みがあるんじゃないかと思えるチャーシューは、割とあっさり目の味付けでした。

しかし脂の乗りは絶品で、スープと一緒に口に入れた際の口どけが素晴らしい!分厚い肉を「喰らっている感」があり、一口噛むごとに仮装大賞のポイントのように口福度が上昇していきます。

透明感のある茶褐色のスープは、チャーシューの煮汁らしさを感じられます。しょっぱさもありますが、それよりも煮汁と背脂の旨味・甘味が強いんですよね。

これにトッピングした玉ねぎの香りがよく効いて、うまさが確変を起こしていきます。

そして、にんにくを入れたときのコクの出方がすばらしい。これだけニンニクとの相性の良いスープはなかなかお目にかかれないのではないでしょうか。ガッツリとしたスープが大好きな人にはたまらない味わいですよ。

もやしはクタッとしたところがなく、しゃっきり。全体的にこってりとした味わいのなか、もやしは己の存在意義を遺憾なく発揮しています。

さて、いよいよ麺です。竹岡式といえば縮れた乾麺。どんな相性を見せるのでしょうか?

なるほど、二郎系よりも麺のボリュームは控えめなんですね。竹岡式らしい細めの縮れ麺がスープとみじん切りのタマネギを持ち上げて、口内になだれ込んできます。

二郎系では、極太で自己主張の激しいわがままボディな麺と格闘するイメージがありますが、竹岡式の麺は割とするするっと入っていきます。麺自体の味わいをひと噛みごとに堪能するというよりは、

「つるつると吸い込むからの、軽い咀嚼で飲むように食べる」

という一連の動作を楽しむ麺だと感じました。この辺りは竹岡式の個性が前面に押し出されているんですね。

ボリュームは控えめでした。普段、二郎系で食べるときは麺200グラムで十分な私ですが、ここまでの分厚い4切れのチャーシュー、主張感のあるもやし、麺を食べてもまだおなかに余裕があります。

チャーシューをたくさん食べたいけれど胃のキャパが小さいの!という人にも向いているかもしれませんね。

もう1つ、印象深いトッピングがあるのを忘れていました。そう、ワンタンです。ひき肉が入っているワンタンは4切れほど。モチモチとした皮の食感を楽しめます。

他の具材に夢中になっておろそかにしてしまった煮卵も佳作です。黄身は液状で半熟なのに、白身部分にはかなり煮汁の色が浸食してきているんですよね。

味も、煮汁のそれがしっかりと移っています。これは漬け込みにじっくり時間をかけてやってるんじゃないかなと思いました。

全体を通じて、竹岡式の甘みのあるスープと乾麺をベースに、そこに馴染む食材を吟味して使っている印象があり、おいしく楽しく食べられました。

館山を訪れたらぜひ行ってみてほしい!

そもそも竹岡式ラーメンに出会ったのは、趣味のツーリングで房総半島をちょこちょこ訪れていたことがきっかけ。もう10年以上も前からツーリングでよく食べにきたものでしたが、またひとつ通いたくなるお店を知ってしまいました。

房総半島はドライブやツーリングに適した土地でもあるので、近くに住んでいない方でも遠出の際にぜひぜひ立ち寄っていただきたいお店です!

ライター紹介

奥野大児
奥野大児
ブロガー・フリーライター。250人ほどが集まる日本最大級のブロガーイベント「ブロガーズフェスティバル」の実行委員長。ライティングはIoTやクラウドサービスの関連記事から食レポ・階段まで様々。趣味は愛好歴35年にもなる将棋でアマ三段。特技は初めていった居酒屋さんで常連のような扱いを受けること。
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