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美容室の中にプリン工場? 業界初の本格派プリンがプロ顔負けの味!

世の中には色々なスイーツのお店がありますが、今回はこれまでで一番驚く、まさかの場所にプリン屋さんがあるということで六本木にやってきました。

お邪魔したのは「ヘアラウンジ ソレイユ 六本木本店」。

そうです、美容室です!

なんとこちらに、どうしたらお客様を笑顔にできるか考え抜いた結果、プリン屋をはじめた美容師さんがいるということで、お話を伺ってきました。

美容室発祥のプリン専門店「サンスマイル」

美容室に入ると確かにエントランスには、プリンの入ったショーケースが。

確かに美容室でプリンを販売しているようです。

もう既に頭が「?」でいっぱいなんですけれども、このプリンを手がけたお二人に、プリン誕生秘話をインタビューしてみたいと思います!

お話を聞いた人

大野木宏太
大野木宏太
O.N.G株式会社代表取締役社長。HAIRLOUNGE SoLeil六本木店をはじめ、Soleil自由が丘、Soleil綱島、Soleil弘前、託児所付き美容室LUACE川口など、自身もスタイリストとして活躍しながら数多くの美容室を運営している。

お話を聞いた人

濱口竜平(プリン先生)
濱口竜平(プリン先生)
プリンカンパニー代表。国際プリン協会会長。サンスマイルプリン専門店アドバイザー。「プリンで世界中に笑顔を咲かせる」をモットーに全国でプリン制作に携わる活動を行う。『マツコの知らない世界』等、数多くのメディアにプリンの専門家として出演。

お客様の幸せを追求した結果「プリン」にたどり着く

ーーなぜプリンを作ろうと思ったんですか?

大野木「昨年11月このお店の9周年に際し、お客様にりんごを配ったことがきっかけです。美容師という仕事で外見を綺麗にするお手伝いはできますけれども、内面からもお手伝いできることがないかなと思い、食べ物であるりんごにたどり着きました。

僕の地元が青森なんですよ。青森にも店舗がありまして、そちらのスタッフや僕の父が協力して、サロンの名前が刻印されたりんごを育ててお配りしたら、とても喜んでいただけて。

今年10周年なんですよ。もっと喜んでもらえるものはないかとアンテナを張っていたんです。そのときに『プリン』だなって」

ーーそれは……一体どういう?

大野木「そうなりますよね(笑)たまたま見ていたテレビにプリン先生の竜さん(濱口竜平さん)が出ていたんです。竜さんの選んだプリンが紹介される番組だったんですが、紹介したプリンの中に『りんごプリン』はなかったんですよね。

もし『りんごプリン』が出来たら喜んでもらえるかなと思い、度々お客様にも話をしていました。すると、うちのサロンのお客様で『友人にプリン先生っていう人がいるよ』とお話をいただき、そこから縁がつながったんです。

ーー運命的ですね!

大野木「早速竜さんと会い、構想を話しました。『りんごプリン』がないんだったらやりたかったけど、りんごプリンは既にあるそうで(笑)。ただお話の中で、美容師である私の仕事と竜さんの考えにはリンクする部分がありまして」

プリンは命のお菓子

濱口「プリンというのは卵と牛乳で出来ています。どちらもエネルギーがつまっているんです。卵ってそもそも命の根源だし、牛乳も命を育むものですよね。

大野木さんの美容室は女性スタッフが多く、しかも離職率が4年間ゼロなんです。それって美容業界ではなかなかクレイジーなんですよ。

女性スタッフ、特にお子さんのいるスタッフをすごく大事にしている彼のスタンスに好感をもって、一緒に作りたいなと」

大野木「もうひとりのビジネスパートナーであるエノワヘアラウンジ代表の清水卓也さんも加わり本格始動しました」

人よし・動物よし・環境よしで「三方よし」のプリンづくりを

大野木「プリン先生とは今年2月くらいに初めてお会いし、翌月にはプロジェクトが走り出しました。そして販売を開始したのは8月8日です」

ーーそんなに短期間で商品化したんですね!

大野木「竜さんにアドバイスをいただきながら、パートナーの田村さんとマインドマップを作り、細かくタスクを細分化して、地道に一個ずつ潰してきました。コンセプト・参入障壁・なんのためにやるのか。お客様に喜んでいただくだけでなく、長く続けるための運営の問題など、いちからお店づくりに取り組みました。

プリンづくりのそもそもの動機は、
・お客様に笑顔になってもらいたい!
・外見だけではなく内側からキレイをお手伝いしたい!
ということですので、「内側からきれいになる」=「どういう素材を選ぶか」というところからこだわりました。

また、竜さんの精神でもある『三方よし』の遺伝子を受け継いで、人間の幸せだけじゃなく、人間と動物のフェアトレード"アニマルウェルフェア"や、環境にも良いこと、この3点を基軸にしています」

濱口「一般的にはケーキ屋さんでも材料の生産地に行くってごく僅かだと思うんです。なので素材に関して、僕が『これがいいよ』っていうだけじゃなくて、美容室のスタッフのみなさんの目で見て納得して選んでもらうことを重視しました。

美容室のスタッフの方も養鶏場にいったり、牧場で牛を見る。どんな餌を食べているか、どういう状況で飼われているかを見て、体験して『これだったらいいよね』って。生産地を体験してもらうことが、彼らの普段の食生活を見直すきっかけになったり、それをお客様に話したりもできますしね」

大野木「お客様と会話をしながら、プリンづくりを考えていったので、まさにお客様と一緒に作っている感覚でした。結果プリンに使う素材は、生産者さんと直接取引した純国産の厳選食材にしようと決まりました」

ハサミの代わりにホイッパーを握りしめて

大野木「商品化するにあたり、一番の問題はお金の問題です。最初は店舗を借りてやろうと思ったんです。でもコストがかかる。

一人でも多くの人に笑顔を届けてあげられるかな……と迷いました。その時、美容室の中にプリン工場を作れば、人件費・物件費ゼロで、元々プリンをお届けしたかった美容室のお客様に食べてもらえると思いました」

▲おもむろに店内カーテンをあけると、そこにはプリン工場が

▲おもむろに店内カーテンをあけると、そこにはプリン工場が

大野木「全国で初なんですよ。保健所の許可を得て食品衛生士の資格をとった美容室って。一時期はハサミを持ってなくて、ずっとホイッパーを持ってました(笑)」

濱口「まずは自分たちでプリンのベースを作って、順番にスタッフさんにもプリンづくりを覚えていってもらう。それに美容室の全てのスタッフさんが協力してくれていた。彼が真摯に築いてきたスタッフを大切にする気持ち、信頼の力だと思いましたね」

大野木「砂糖・卵・牛乳って非常にシンプルな素材なんですよね。なるべくそのよさを消さないように、もうちょっと甘くとか、もうちょっと固くとか、微調整を繰り返しました。お客様にも試食してもらいましたが、皆さん真剣に向き合ってくださり、今の商品ができあがりました」

濱口「グラニュー糖は使っていません。100%てんさい糖を使っています。甘さが控えめなので、塩も入れることで、卵と牛乳の味を引き立て、少ない糖分でも甘さを感じさせることができます。材料選びには余念がないですね。こだわってない材料はひとつもないです。

また一般的なお店は、プリンを『湯煎焼き』で作っています。しかし、プディングっていうのは元々蒸し料理の総称なので、サンスマイルプリンは蒸して作っています。

蒸すことのメリットとしては、プリンの生地にゆっくりと熱が入り、素材にストレスを与えない。こういったところもアニマルウェルフェアの考えに則っています」

サンスマイルプリン専門店「全5種のプリン」を紹介!

サンスマイルのプリンは、なんとプレーンだけで3種類!

それぞれ同じ素材を使いながらも、分量やレシピを変えることによって違ったテイストのプリンが仕上がるとのこと。より多くのお客様の好みに合うように作られた3種のプレーンプリンをご紹介します。

【ぷりりん】女性に大人気、素材の味をダイレクトに楽しめるプリン!

いつもがんばってる女性に。ホッと一息ついたときのプチ贅沢を感じてもらいたい、そんなシーンをイメージして作っているそう。

まずはそのままいただくと、極限までつるんと滑らか!ミルクの香りが口いっぱいに広がったあとに濃厚な卵とてんさい糖の甘みが口のなかに広がります。でも、後味はすっきり!

てんさい糖で作られた自家製カラメルは後からお好みで。温かな甘みのてんさい糖のカラメルは、香ばしさとコクがしっかりしていて、喉越しがますます印象的に。

カラメルとプリンのバランスを自分好みにカスタマイズできる、女性のわがまま心をくすぐるプレーンプリンです。

【れおなるど】みんなに愛される懐かしのプリンをイメージ!

カラメルが下に敷かれたオーソドックスなプレーンプリン。

素直な甘みにふわふわ食感!ぷりりんと比較して、こんなにも印象の違うプリンができるのかということに驚き。

カラメルの味もぷりりんとはまた違い、苦味の少ないカラメルで優しい甘みがプラスされることによって、お子様もぺろりと食べきってしまいそうなプリンです。

【じょにー】甘さ控えめで、固めの食感がクセになるプリン!

男性が食べた時も食べ応えがある濃厚で固めのプリン。甘さを控えたビターなカラメルが入っているので、最初の一口より最後の一口の方がさっぱりする大人のプレーンプリンです。

人気のプレーン3種の他、個性的な2つのプリンもご紹介します!

【しげさん】卵のコクとビターなカラメルがマッチする熟成カラメルプリン!

日焼けしたようなブラウンカラーのプリンは、てんさい糖のカラメルを生地に混ぜ込んで作られています。

硬派な見た目とは裏腹に、食感は柔らかくとろけそう!コーヒーのような香ばしさと和菓子のような懐かしい甘みが共存しています。

【小雪ちゃん】やさしい口どけがうれしい牛乳プリン!

真っ白な見た目のこちらのプリンは卵を使わずに作った牛乳プリン。

ミルクの香りはすっきりだけど、プリン自体はとても濃厚!口の中で溶けていくほどに柔らかく、ごくごくと甘いミルクを飲んでいるような、癒やしのプリンです。

大野木「8月に発売を開始してから、お客様がお土産として口コミで広げてくださったりと、好評です。

僕はスタッフを一生雇用すると約束をしています。美容師というのは過酷で立ち仕事も多いですから、お子さんのいるお母さんスタッフなど、私生活と仕事を両立するのが大変なこともある。

そういったときにプリンの生産ラインなどを仕事として任せられたらいいなと考えています。お客様のために、スタッフのために考えて具現化したものが『サンスマイルプリン』だと改めて感じています」
 

お客様の好みに寄り添った、美容師さんならではのホスピタリティから生まれた本格プリン。

「サンスマイルプリン」はひとつ420円。現在、ヘアラウンジソレイユ六本木店の他、ソレイユ綱島店、エノワヘアラウンジ浦和駅西口本店で購入可能です。

美容師さんの真心がこもった命のプリンを買いに出かけませんか?

ライター紹介

蛯原天
蛯原天
タレント・フリーアナウンサー / 八丈島うまれ、伊豆大島出身。グラビアやバラエティで活動の傍ら、2010年よりインターネットライブメディアの世界へ。出演だけでなく企業のライブ配信の企画構成から技術、広告、執筆まで一手に請け負うマルチプレイヤー。好きな食べ物は赤身肉とチョコレート。
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