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2018年のホッとする大賞は、藤沢「元祖へっころ谷」の豆乳たんたんほうとう

こんにちは、ライターの中川マナブです!

今回ご紹介するのは小田急江ノ島線「六会日大前」駅から徒歩10分、藤沢街道沿いにひょっこり現れる古民家にお店を構える「元祖へっころ谷」です。

こちらのお店では、こだわりの創作ほうとうが食べられます!

古民家を移築した「元祖へっころ谷」

1978年にオープンしたこちらのお店は創業40周年。中に入ってみると、まるで山奥の古民家に来たかのよう。

この建物は、先代が出身地である山梨県にあった古民家の一部をこの地に移築したもの。店内には古い柱時計や囲炉裏の上にある自在鉤(じざいかぎ)など、年季の入った品々が飾ってあります。

座席はテーブル席と座敷席、カウンター席をあわせて40席。現在は2代目の古屋賢悟さんがお店を切り盛りします。

入口横には、自家製の天然発酵食品や自然食品がズラリと並んでいました。

古屋さんは、20年前に発酵食品の魅力に着目し、韓国の自然農業を学び始めました。「元祖へっころ谷」では、山梨県の郷土料理「ほうとう」をメインに、天然発酵食品を使った創作料理が楽しめます。

野菜たっぷり「豆乳たんたんほうとう」(1,200円税込)

ご主人が考えた創作料理は多数。

ほうとうだけでも6種類。季節限定を含めると8種類もの「ほうとう」が食べられるんです!この日はお店でダントツ人気No.1の「豆乳たんたんほうとう」をいただきました。

具材は北海道紋別産の在来種であるかぼちゃ、自家菜園で採れたサツマイモに大根、近隣の農家から取り寄せた白菜、人参、長ネギなど野菜がたっぷり。

地元ブランドの「高座豚」を醤油麹で味付けしたそぼろ、具材の上にかかった自家製のラー油が食欲をかき立てます。

麺は岩手県の「ナンブコムギ」と埼玉の「農林61号」という今では希少な伝統在来種の小麦粉をブレンド。

小麦の素材本来の味わいと魚介ベースのクリーミーな豆乳のスープが相まって、どこかホッと落ち着く懐かしさを覚えます。

この味を求めて、県外からも連日多くのお客さんが来られるそうです。

自家製のラー油がかかったピリ辛の豆乳スープですが、辛味を増したい時は麻炭が入った自家製の山椒七味をふりかければ、香りがさらに引き立ちます!

自家製発酵素材を使った「発幸パフェ」(580円)

女性スタッフが多く働く「元祖へっころ谷」では、発酵素材をふんだんに使った「発幸パフェ」がシメのデザートとして開発され、人気を集めています。

発幸パフェは、りんごを発酵させたエキスで作った寒天、塩麹豆腐クリーム、麻炭豆乳ヨーグルト、玄米甘麹、黒糖味噌キャラメルソースの上に、この日は紫イモのアイスが乗った発酵づくしのヘルシーなパフェ。

酸味がある麻炭豆乳ヨーグルトは、デトックス効果も期待できることから、女性に限らず男性にも人気なんだとか。

食後のパフェってちょっと罪悪感がありますが、この発幸パフェはむしろ進んで食べておきたいですね。

お味噌や納豆のワークショップを開催するなど、各地で発酵食品の良さを伝えている古屋さんは、常に新メニューを考えているそうで、今は豆板醤を使った「麻婆ほうとう」を試作中なんだとか。

「元祖へっころ谷」は山梨県の郷土料理「ほうとう」にご主人の発酵食品の知識を散りばめて、独自の進化を遂げていました。

ライター紹介

中川マナブ
中川マナブ
旅ライター/さんぽブロガー/Webプロデューサー。ブログでは夫婦で東京のみならず、日本中の観光名所、グルメスポットを散歩してお出かけの「キッカケ」を発信。グルメは小学校時代に「美味しんぼ」を読んで開眼。それほど飲めないくせに、居酒屋の雰囲気が大好き。
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