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焼きそばの完成度に頬がゆるむ!鉄板焼とワインを楽しみ、焼きそばで〆る「チェローナ」が五反田に復活!

第4次焼きそばブームの象徴ともいうべき白金高輪の名店、「無添加焼きそばBARチェローナ」。

ランチタイムは順番待ちもできるほど人気だったが、地域の再開発の影響で今年6月に閉店してしまった。

しかし、心配無用。約半年後の先日、11月12日に新店舗で営業を再開したのだ。

移転先は五反田。系列店で超人気の「ミート矢澤本店」のすぐ近く。オープン当日の夜に早速、焼きそば仲間と2人で予約して訪問。

看板から『無添加焼きそば』の文言は消え、シンプルに「チェローナ」という屋号になっている。ランチ営業はなく夜営業のみ。焼きそば店というより、本物志向の鉄板焼き店と考えた方が良い。

まずはビールで乾杯

まずはビールで乾杯

店内は落ち着いた雰囲気で、客席は厨房を囲むL字カウンターが10席ほどと、テーブルが2卓。白金の店よりゆったりした造りだ。カウンターの1番奥におじさん二人が並んで腰掛け、まずはビールで乾杯。

後楽そばだけでなく、まさかチェローナまで五反田に移転するとは、なんてことをワイワイ話す。

料理は鉄板焼きやグリルが主体

料理は鉄板焼きやグリルが主体

料理は鉄板焼きやグリルが主体だ。経営母体の会社・ヤザワミートは黒毛和牛専門の精肉卸だが、こちらでは肉だけでなく海鮮や野菜も厳選された食材を使っている。

どれもこれも美味しいに違いない。予算は1人当たり8000円程度を覚悟してきたので、お互いに食べたいものを遠慮なく注文した。

前菜は「サルディーニャ産 カラスミをたっぷり掛けた白イカと白インゲン豆のサラダ(1280円)」。

イカもインゲンもほんのりさっぱりした味わい。そこにカラスミのアクセント。黒い平らな器と白い食材に、カラスミの黄色が映えて盛り付けも美しかった。

続いて「ガツンと完熟黒胡椒を効かせた黒毛和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み(2400円)」。マッシュポテトの上には、ホロホロに煮込まれたホホ肉がどっさり。

肉の美味しさを凝縮したような濃厚な味わいに加え、粒胡椒の風味が食欲をめいっぱい煽る。付け合わせのマッシュポテトは絹のような舌触り。名脇役に徹して主役のうまさを引き出してくれる。

肉料理が出てきたタイミングで飲み物もワインへと移行。赤ワインはボトルだと6300円からある。

イタリア在住経験もある同席者の要望もあり、シチリアの「テヌータ・テッレ・ネーレ / エレナ・ロッソ ’16(8500円)」を注文。

酸味や渋味を抑えた飲みやすいワインだ。香り高く口当たりが軽やか。良いワインは酔わないというけど、クイクイ飲めちゃうなあ。

ワインの風味を楽しんでいるところに、「黒毛和牛の煮込みハンバーグ 季節の野菜添え(2400円)」が良いタイミングで出てきた。

ナイフで切り分け、肉汁の旨味が濃縮されたソースをたっぷりつけて頬張る。こりゃうまい。上質な牛ひき肉がギュッと詰まった肉々しい味わいだ。

肉々しい濃厚な味わい

肉々しい濃厚な味わい

上に載っているプリッとした卵黄を絡めれば、一層濃厚に。付け合わせの野菜ソテーも輪郭がはっきりした味わいで、ハンバーグの肉々しさとのコントラストが楽しい一皿だった。

「さて、せっかくの機会だし」
「リミット外して肉料理いきましょうか」

そんな会話をして黒板の「本日のグリル」を眺めて注文したのは、「群馬県 増田牛 月齢37ヶ月 雌 フィレ 150g (7800円)」。

料理長が鉄板で丁寧に焼き上げてくれた。ガーリックチップやガーリックマスタードなどの薬味が添えられているが、まずはシンプルに粗塩だけで。うほほ。これ、美味しくないわけがないよね。

いい肉ってやっぱり文句なく美味い

いい肉ってやっぱり文句なく美味い

残りも一切れずつ、薬味を変えてじっくりと噛みしめる。上質なワインと肉が織りなす至福の時。いい肉ってやっぱり文句なく美味いもんだなあ。ちょっとズルい気がするけど、手間ひまかけて育てた肉を、手間ひまかけて調理しているんだもんな。そりゃうまいわな。

チェローナ 焼きそばメニュー

チェローナ 焼きそばメニュー

おっと、黒毛和牛に気を取られてちゃいけない。肝心の焼きそばも注文せねば。以前のお店でも大人気だった無添加焼きそば(1200円)。

麺の量は調整可能で、トッピングも好みで増やせる。今回、私は麺50g増(100円増)と黒毛和牛すじ(350円)をお願いした。

そして締めの焼きそばへ

そして締めの焼きそばへ

生麺を茹でて水で締めて……という完成されたルーティーン。鉄板で片面をじっくり焼き上げた後は、ソースを掛けて一気呵成に混ぜ炒める。

テーブルだとお皿に盛り付けて提供されるが、カウンターでは以前と同じクッキングシートを使った提供方法。熱々のまま食べられる。

メイン食材の麺・肉・キャベツ・卵はもちろん、ソース・生姜・青のり・天かすなどに至るまで、徹底的にこだわったチェローナでしか味わえない無添加焼きそば。

茹でたて麺ならではの弾力に、パリッと焦がしたクリスピーな食感。移転前と全く同じ、相変わらずの完成度に頬が緩む。牛すじや辛口のソースなどでの味変も楽しい。

チェローナの焼きそばを久々に食べてみて、この焼きそばは王道を究めたスタイルだなと改めて認識した。私みたいに焼きそばばかり食べ歩いていると、つい斬新な味やスタイルの焼きそばを評価してしまうのだが、一般の人が「焼きそば」と聞いて期待する味から遠いことも多い。

しかし、チェローナは間違いなく正統派のソース焼きそばだ。期待した味を期待以上のクオリティで体験させてくれる。

食に保守的な人でも受け入れやすい味で、まさに万人向けするハイエンドな王道ソース焼きそば。そんなことを同行者と話して頷きあった。

珍しくネクタイ姿なのだ

珍しくネクタイ姿なのだ

この日は移転初日で間に合わなかったようだが、ゆくゆくはソース味以外の焼きそばも提供予定だそうだ。

ワインと鉄板焼、締めに焼きそば。このスタイルがもっと広まれば、焼きそばに対する認識もさらに変わってくることだろう。チェローナ未体験の方はぜひ五反田を訪れてみてね。

ライター紹介

塩崎省吾
塩崎省吾
焼きそばブロガー、ライター、編集者。本業はRettyのエンジニア。 2011年から、ブログ「焼きそば名店探訪録」を開設。日本全国の焼きそば名店を探しては食べ歩き、47都道府県を制覇。「焼きそば」達人として、TV・雑誌をはじめいま注目を集めている。
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