愛が重いって最高!「喫茶アメリカン」へ一途に通い詰める女性のド偏愛

こんにちは! ライターの八木です。

世の中には一途な人もいれば、浮気性な人もいますよね。私は完全に前者ですが、私よりもっと一途な方を発見しました。

東銀座にある「喫茶アメリカン」に、異常なほど一途に通い続ける女性がいるとかいないとか。

さっそくアメリカンの前で、その女性と待ち合わせをすることに。

こんにちは!八木です。

こんにちは!やままです。
 

今回紹介する偏愛の人

やまま あき
やまま あき
1985年生まれの凡人雑記ブロガー。2014年からブログ「言いたいことやまやまです」にて食レポ、ライフハック、ダイエット、仕事の愚痴などジャンルを問わず「愉快な生存報告」を綴っており、「凡人だって情報発信していいんだ!」というメッセージを全力訴求しています。電子書籍「凡人の星になる」発売中。Podcast「喋る!言いたいことやまやまです」配信中。銀座の喫茶店「アメリカン」が大好き。

 
 

やままさんは自身のブログで過去37回も「喫茶アメリカン」に関する記事を書いているようですが、ちょいと愛が重すぎませんか!

だって見てください、この店内!こんなお店、他にありますか?
 

うわぁ、、、
 

「個性」と、
 
 
 

「個性」が、渋滞してる・・・!!!
 
 

天井にもびっしりですからね。

ホントだ。たしかに、どこからツッコんでいいかわからない。
 

赤ちゃんのほっぺのような「サンドイッチ」に恋をして

そもそも、やままさんがアメリカンと出会ったのはいつだったんですか?

出会ったのは2014年頃ですね。当時、銀座7丁目の会社に勤務していて、職場周辺で面白そうなグルメを探していたんです。もともと食べるのが大好きで、デカ盛りやバイキングにも目がなくて。アメリカンは巨大サンドイッチで有名だったので、絶対行ってみたいと思っていました。

なるほど。たくさんあるお店の中で、アメリカンに惹かれた理由って何だったんですか?

まずは、インパクト抜群な立方体サンドイッチのおいしさですね。

▲食パンをおよそ半斤使った名物のサンドイッチ

▲食パンをおよそ半斤使った名物のサンドイッチ

正直、最初はビジュアル重視のグルメかと思ったんですけど、違ったんですよ。食パンが本当に本当においしくて、もちもちのふわふわなんです。たぶん赤子の頬をちぎって食べたらこんな感じだろうなって。

表現が怖い(笑)。いや、とても伝わりますけど、赤子の頬はちぎらないでください。

実際にちぎったことはないので安心してください(笑)。ここの食パンは、「新橋ベーカリー」から直送してもらっているそうです。パンは焼いた後に冷ましてから売られるのが通常ですが、ここのは冷ましてないので、パンの中に水分が保たれたままで、しっとりもっちりしてるんです!

それはハマる人が続出しそうですね…!

朝8時と昼12時の1日2回、焼きたてのパンがお店に届くのですが、その時間帯は特に行列ができます。

みんな焼き立てを狙ってやってくるんですね。やままさんがアメリカンで初めて食べたサンドイッチはどれだったんです?

最初に食べたのは、お店で一番人気のタマゴサンドでした。実は私、タマゴサンドがあまり好きではないんですけど、ここのは別物でした。つぶされたゆで卵の大きさがバラバラで、明らかに手作りなのがわかるんですよね。黄身のザラッとした感じが残ってて、卵そのもののおいしさを感じるんです!

▲食感が残るように粗目につぶされたゆで卵。1日の仕込みに使う卵の数は、なんと600個!

▲食感が残るように粗目につぶされたゆで卵。1日の仕込みに使う卵の数は、なんと600個!

一番人気のタマゴサンド……早く食べたい。じゃあ、タマゴサンドで心をつかまれた感じですか?

もちろんタマゴサンドにも衝撃を受けたんですけど、お店全体の雰囲気も大好きなんです。

たしかに主張強めですよね…!

これだけ店内に隙間なく色紙やポスターが貼ってあるお店、私はここ以外に知りません。座布団もクマちゃんだったり…。今どきおばあちゃん家を探したって、こんな座布団出てこないですよ!

銀座にあるお店だってことを忘れちゃいますよね。だって近くにGINZA SIXあって、三越あって、歌舞伎座あって、ここにはクマちゃんクッション(笑)。

銀座とは思えない「町の喫茶店」のような雰囲気に、完全に心をつかまれちゃったんです。
 

アメリカンのサンドイッチ攻略法

ではでは、サンドイッチをいただきましょうか!今回は取材用として、特別にモーニングとランチのセットをご用意いただきました。

▲タマゴサンド(モーニング/500円)

▲タマゴサンド(モーニング/500円)

▲パストラミビーフサンド(ランチセット/サンドイッチ+コーンスープ+サラダ+飲み物で1200円)

▲パストラミビーフサンド(ランチセット/サンドイッチ+コーンスープ+サラダ+飲み物で1200円)

こ、これは!モーニングとランチ、夢の共演ですよ!過去37回ブログを書いてますけど、初体験です!

すごいテンションの上がりよう!愛が伝わってくるなぁ……。

じゃあ、まずはパストラミからいきましょう!

サンドイッチの具をサラダに盛って、一緒に食べていきます。

え? パンにガブッとかぶりつかないんですか。

アメリカンのサンドイッチは巨大なので、少しずつ攻略していくんです。人間できることとできないことがあるので。

ほお、ちょっとずつ食べていくと。

うわー、パストラミの量もすごいですね。食べても全然減らない(笑)。

そして、次はこの食パンです!ちぎってそのまま食べるもよし、コーンスープに浸すもよしです。

サンドイッチの概念を崩壊させる食べ方だ…!やっぱり、サンドイッチはこうガブッと・・・。

八木さん、試しにちょっとやってみてください!

あ、ダメだ。全然ムリ!

私も人生で初めてガブッといってみます!

うん、ムリですね。アゴ外れます(笑)。

食パンの密度が濃すぎて、ギュってできないんですね。コンビニの食パンってギュッとすると、ガチャガチャのカプセルくらいになるじゃないですか?これは全然小さくならない!

▲薄く膜の張ったコーンスープもパンとの相性◎

▲薄く膜の張ったコーンスープもパンとの相性◎

やっぱり、ちぎって食べていくのがいいですね。最初はこの大きさに驚くんですけど、実際に食べてみると、とにかくおいしくて、それでいて安い。このタマゴサンドなんて500円ですよ!

この大きさで500円は信じられない…!

あー、タマゴサンドは相変わらずのおいしさです。この不均等な歯ごたえと舌触りが最高なんですよね〜

わ!卵そのものの味だ!なめらかで全然食べ飽きないですね!

ですよね!何度食べても本当においしい!
 

サンドイッチは、お持ち帰りで二度楽しむ

でも、このボリュームだと、さすがに全部は食べ切れないですね……。

大丈夫です!ここのお店は持ち帰りOKなので。私は朝ここへ来て、サンドイッチの半分はお店で食べて、残りの半分は昼か夜ごはんにしています。

二度楽しめるんですね!

家で食べるときは、チーズをのせてトースターで焼いたりしています。これも最高なんですよ〜

完全にアメリカンをマスターしてる。

お店の人に声をかければ、持ち帰り用のパックをくれます!私はいつもマイパックを持参してますけど!

▲やままさんが持参していたジップロックコンテナ正方形 1100ml

▲やままさんが持参していたジップロックコンテナ正方形 1100ml

さすが…!いつも持ってきてるんですね。

このマイパック、超ジャストサイズなんですよ。売られているのを見たとき、「これアメリカンのサンドイッチにぴったりかも?」と思ったら、やっぱりぴったりで!

日常生活までアメリカンに侵食されてますね。

今からサンドイッチの上手な入れ方を披露します!
 

残ったサンドイッチにジップロックをカポッとはめて、
 

お皿をひっくり返し・・・
 

ほら!
 

おお、ぴったり!通い詰めてると、こんな裏技まで……さすがですっ!
 

愛情を感じる「マスターからのお手紙」

先ほど取材前にマスターや店員さんと仲良く話していたのを見たのですが、いつ頃から親しくなったんですか?

▲写真右が、マスターの原口誠さん

▲写真右が、マスターの原口誠さん

通いはじめて1年くらいのとき、私がある媒体でアメリカンを取材させていただいて。仲良くさせてもらっているのはその頃からですね。

そうなんですね!マスターはどんな方なんですか?

マスターは話も面白いですし、とにかく気配りがすごいんです。2人組のお客さんがタマゴサンドを2つ頼むと、「違うサンドイッチを頼んで、分けっこしたほうが絶対いいのにさ…(ボソッ)」ってつぶやいたり(笑)。

かわいい(笑)。

他にも、お店の都合で席を移動した場合は、お詫びとしてドリンクを1杯サービスしてくれることもあるんですよ。ここのドリンクってすごく大きくて、1杯だけでもなかなか飲みきれないのに、おまけでもう1杯くれるんです(笑)。帰り道はお腹ぽちゃぽちゃになるんですが、マスターの気遣いが嬉しくって。

愛だな〜〜

マスターが書くお手紙(※マスター直筆のポスターをやままさんは「お手紙」と呼ぶ)にも愛情を感じますよ!店内からは見えなくて、外からだと見えるんですけど……ほらっ、これです!

▲店頭のテイクアウトコーナーに掲示されたマスターのお手紙

▲店頭のテイクアウトコーナーに掲示されたマスターのお手紙

今月はクリスマスネタですね。(※取材時は12月)

おそらく月1回くらいのペースで変わっていると思います。私の推理では、カレンダーの裏側を使っているので、月が変わったときに書いてるのかなと。これが毎回楽しみなんですよね〜。基本的には季節のつぶやきが多くて、「冬がつらい」「夏がつらい」「秋が好き」「オリンピックまではやりたい」というセリフがお馴染みです。
 

▼過去にはこんなお手紙も。

 

やままさんが癒やされる気持ち、なんとなくわかります!

ですよね、ですよね!

え! これって、やままさんの手紙じゃないですか!?

あ……はい、そうです。アメリカンが創業34周年の際に、感謝の手紙をお渡ししたら、お店に掲示していただいて……。

創業34周年、おめでとうございます!


2014年に銀座の会社に転職し、その年に初めてサンドイッチをいただいたときの感動は忘れられません。


仕事がうまくいかなかった日や、悩んでいた日も、お店を出るころにはすっかり元気になってしまいます。お店にうかがうたびに、マスターたちのパワーをわけてもらっています。


いつもおいしいサンドイッチと活力をありがとうございます。


これからもずっと「伝説のサンドイッチ店」のファンでいさせてください!
 

サンドイッチも、マスターのお手紙も、やままさんも愛情で溢れてるなー!最高!

お恥ずかしい……。
 

終わりに

銀座という街に佇む喫茶アメリカン。ここでしか出会えないサンドイッチ、マスターや店員さんの気遣い、お店のポスター、マスターのお手紙、くまちゃん座布団……。

唯一無二の存在だからこそ、選ばれるお店であり続けるんだと感じた取材でした。

そして一途に想い続けるやままさん。一途な姿は美しく感じました。

浮気をするのがステータスだと勘違いしている残念ボーイは、今すぐ心を改めてください。現場からは以上です。
 

 

ライター紹介

八木彩香
八木彩香
Webメディアディレクターであり、池袋の酒場のオーナーでもある平成生まれ。好きな言葉は「はくなまたた」。ツチノコを探し求めて自転車で日本中を冒険しました。下ネタ以外はなんでもやります。よろしくお願いします。
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