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銀座で愛されて40年、南イタリアのマンマの味「スケベニンゲン」

スケベニンゲン。

オランダの地名「Scheveningen」であり、銀座で南イタリア家庭料理を看板に掲げる店の屋号であり、よこしまな考えを巡らしたあなたのことでもある。

今回は2番目の意味、銀座のイタリア料理店を紹介したい。

南イタリア家庭料理店 銀座スケベニンゲン

南イタリア家庭料理店 銀座スケベニンゲン

店は銀座3丁目のとあるビルの地下一階にある。派手な色使いの階段を下って、正面の扉を開ける。

フロアにはテーブル多数。キャパは30人弱くらいかな。平日の夜20時くらいで空いてるのは、2人掛けテーブル2卓のみ。ほかは全て埋まっていた。

奥の席に腰掛けてメニューを確認。目的の品はフリッタータ(1100円)。

「当店人気No.1 ミートソース、卵、チーズでオムレツ風に焼き上げました」との説明書きが付されている。そのフリッタータとグラスワインの赤を注文した。

各テーブルに置かれていたのは、揚げたパスタのスナックが入った袋。それをポリポリ齧り、ワインをちびちび飲みながら待つ。

ランチパスタは63種類も!

ランチパスタは63種類も!

ランチョンマット代わりのシートには、あれこれ店の紹介が書かれている。ランチタイムのパスタは63種類もの豊富な品揃えらしい。職場が近所なら来てみたいな。

それから屋号を「スケベニンゲン」に決めるまでの経緯も描かれていた。そもそもイタリア料理店なのに、なぜオランダの地名をと思うが、それを訊くのは野暮ってもんだろう。

フリッタータ 1100円

フリッタータ 1100円

10分ほどでフリッタータが運ばれてきた。なるほど説明書きの通り、溶き卵とスパゲティを混ぜてオムレツのように焼き上げてある。

本来の「フリッタータ(Frittata)」は、野菜・肉・魚介・各種パスタなど、好みの具を混ぜて焼き上げたイタリア式のオムレツのことらしい。

レシピを検索すると、スペインのトルティージャのように厚く焼き上げた料理が多く見つかるが、こちらのフリッタータは卵液の割合が少なめなのか、卵料理というよりはパスタがメインだ。

かなりしっかり焼かれていて、玉子にはところどころ焦げ目もついている。玉子とチーズが絡んだ味わいはカルボナーラ的だが、ミートソースも混じっているのでコクが勝る。

素直に美味しい。一番人気になるわけだ。

ところで、日本でも溶き卵にソース焼きそばを混ぜて焼く方式がある。

新梅田食堂街の「きじ」が提供しているモダン焼きや、和歌山県御坊のご当地グルメ「せち焼き」が有名だが、東京の浅草染太郎でも昭和12年創業当時から「おかやき」という名前で提供されていた( この記事参照 )。

またパスタとご飯の違いはあるが、すぐ近所の老舗洋食店、煉瓦亭のオムライスにも通じるものがある(恥ずかしながら未食だけど)。

さらには、厚焼きバージョンのレシピ動画を見ると、完成品は梅蘭焼きそばにそっくりだ。

卵液にパスタを混ぜてオーブンで焼き上げるという意味では、ユダヤ料理のロクシェン・クーゲル(Lokshen Kugel/קוגל אטריות)、麺の入ったプディングとも通じている。

イタリアにも焼いた麺があるってことで、この記事で紹介してみた。

会計は2095円。他のメニューも美味しそうなので、デートや会食にピッタリの店だった。

当店のフリッタータのレシピはこちらで公開されているので、興味ある方は自作してみても楽しいと思う。

あと全くの余談だが、実際のスケベニンゲンはかつてヌーディストビーチだったらしい。まさか地名と実態がそこでリンクしていたとは!

ライター紹介

塩崎省吾
塩崎省吾
焼きそばブロガー、ライター、編集者。本業はRettyのエンジニア。 2011年から、ブログ「焼きそば名店探訪録」を開設。日本全国の焼きそば名店を探しては食べ歩き、47都道府県を制覇。「焼きそば」達人として、TV・雑誌をはじめいま注目を集めている。
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