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おにぎり1個が米1合!? 高知の大衆居酒屋「土佐」で出会った豪快すぎるにぎりめし!

↑写真がうざくて、すいません!ライターの奥野 大児です。

実は今、出張で高知を訪れています。せっかく高知へ来たので、地元の人に愛されているお店を探していたところ、高知駅前に居酒屋「土佐」を見つけました。

なんでも、大きすぎるおにぎりと卵焼きが人気だそう!おにぎりと卵焼きが名物だなんて、1周回ってちょっと期待をそそるじゃないですか。

結論から言うと、食べてみたら大満足!そして大満腹!

そんな居酒屋「土佐」でいただいたメニューをお届けします!

高知駅前の「土佐」

居酒屋「土佐」は、高知駅からすぐのところにあります。

創業31年、先代のお母様から引き継いだ現在のご主人が2代目だそう。

1階はカウンター5席・小上がりが4人席×3あって、筆者が訪れたときには会社帰りのサラリーマンたちが楽しんでいました。2階席もあり、キャパは意外と大きそうです。

手のひらサイズのおにぎり!

予約のお電話をしたとき、「高知の地料理も楽しみたいのですが、大きなおにぎりが人気と聞きまして、ぜひそれをいただきたいです」とお伝えしていました。

そうしたら、出てきましたよ。大きなおにぎり。

どーん!

大きさ、わかりにくいですかね。

手のひらと比べて見ましょう。

ほぼ手のひらサイズ。大きすぎるでしょ。

食べてみました。

あぐっ。

(おにぎりの先端しか口に入らない)

一口では具が何かもわからないという大きさ。聞けば「おにぎりひとつで、1合は使っていますよ」と女将さん。簡単に食べきれないのも納得です。

ちなみに、中はおかかでした。あ、おかかといえば鰹節。高知の名物でしたね。

頑張ったら2つ、おにぎりを食べられるとは思います。しかし、それをしてしまったらせっかく高知の居酒屋に来て、ほかの美味しい食材を何も食べずに帰ることになるじゃないですか!

女将さんにお願いして、もうひとつはお土産にしてもらい、ホテルで食べることにしました。

▲翌日のホテルの朝ご飯。500mlのペットボトルと遜色ないサイズ!

▲翌日のホテルの朝ご飯。500mlのペットボトルと遜色ないサイズ!

さすが高知!と唸る「刺身の盛り合わせ」

やっぱり高知、カツオのたたきも良いなあと注文寸前でしたが、

「今はシーズンじゃないですから、ほかの魚のほうがいいですよ」

というお勧めで刺身の盛り合わせを注文しました。

それで出てきたのがこの盛り合わせです。

右上から時計回りに

ビンチョウマグロ
クジラ
クエ
サバ
タコ

です。出てきた時点で美味しさが伝わってくる赤と白のグラデーションですね。

この日、高知の街を歩いていて、あちこちで入荷ののぼりが立っていたのが「清水サバ」でした。早速これからいただきます。

脂がのり、青魚の旨味も抜群。

しっとりとしたとろみと、歯応えとが両立する旬の刺身は、いつまでも食べていたい刺身でした。

クエはモッチリとした食感。

白身魚の繊細で品のある旨味が、口のなかにまったりと溶けていきます。

ああ、我慢できません。たまらず、辛口の日本酒「竜馬と良助」で後を追いかけます。

クエでまったりとしていた口を、辛口酒でサッと切る。

切れのよさと米の旨味を兼ね備える高知の辛口酒は、地魚と実によく合います。

タコは、コリコリとした噛みごたえ。歯に味覚があるんじゃないかと思えるほど、噛むごとに美味しくなっていく一品でした。

メニューを見て気になり、高知の名物料理「のれそれ」も注文。

穴子の稚魚だそうで、主にポン酢でいただきます。

つるんとした食感は、まるでくずきりのよう。

淡泊でありながら、わずかに甘みが感じられるのれそれと、しょっぱ爽やかなポン酢がよく合いますね。

高知に来たら食べてほしい、口当たりが楽しい料理でした。

もうひとつの人気メニュー「卵焼き」

寿司屋では卵焼きで実力がわかると言いますが、この「土佐」の卵焼きも、他とはひと味違います。

ボリュームたっぷりで出てきた500円の卵焼き。聞いてみると、LLサイズの卵を6個使っているのだとか……!

6切れになっているということは、この箸で挟んでいる1切れが卵1個分。見てください、この美しい断面!

白身と黄身の領域がそれぞれあって、いかにも手作りを感じさせる美味しい卵焼き。

甘くないタイプなので、最後まで食べ飽きることがありませんでした。

まさか、卵焼きがこんなに大きいとは思いませんでしたが、おにぎりを「おみや」にした効果はバッチリ。見事完食しましたよ。

4人くらいで訪れたい!

私は1人でうかがった「土佐」でしたが、実際に訪れるなら4人くらいで訪れて、大きなメニューを含め、いろいろな味を堪能したほうが良いでしょう。

ご主人にどうしてこんなに大きなメニューを出しているんですか?と聞きましたら、

「先代(ご主人のお母上)から受け継がれたボリュームなんですよ。母がお客さんに喜んでもらいたいと思って始めたんだそうですよ」

と物静かに答えてくれました。

観光客が訪れる店というよりは、地元の人のための店、といった印象。とっても落ち着いた雰囲気の中で、時間がゆっくり流れるようなお店でした。

旅の最中、ほっと一息つきたいときってありますよね。土佐にいながら、実家に帰った雰囲気を味わえました。

また高知へ来たら、こう言って入店したいですね。「ただいま!」って。

ライター紹介

奥野大児
奥野大児
ブロガー・フリーライター。250人ほどが集まる日本最大級のブロガーイベント「ブロガーズフェスティバル」の実行委員長。ライティングはIoTやクラウドサービスの関連記事から食レポ・階段まで様々。趣味は愛好歴35年にもなる将棋でアマ三段。特技は初めていった居酒屋さんで常連のような扱いを受けること。
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