創業昭和48年。
浅草時代のビートたけしも通ったという老舗喫茶店。
「ロッジ赤石」
長野出身の創業者の実家から見える赤石岳が店名の由来です。
営業はなんと朝の9時から翌朝4時までの通し。
近隣住民の朝食から深夜タクシー運転手の夜食まで、まるでロッジのようなオアシスなのです。
店内には古時計がズラリ。
ひとつだけちゃんと動いています。
調理担当のマスターと、3人のおばさま方が分業フォーメーション。
途切れない客を捌いていきます。
喫茶店といいつつ、驚くほど豊富な食事メニュー。
特に有名なのはナポリタンと海老サンドですが、洋食を中心に幅広く選べます。ご主人はホテルで洋食を修業した方だそう。
洋食が美味いとなれば、気になるのはやはりカツ。
奇をてらわぬ正統派の盛り付けですね。
洋食というよりも、ほっと安心するおうちカレーの味わい。
仕事終わりの真夜中なんか特に嬉しいだろうなぁ。
カツはしっかりした流石の仕上がり。薄くカリッとした衣に、噛み応えのあるロース。
最近流行りの柔らかい肉も良いけれど、こういうカツはなくなって欲しくないですよね。
カツものといえばこちらも。
自分史上ナンバーワンのかつ丼に、これを推す人がいるほどの人気メニューです。
出汁を効かせた卵で先ほどのロースカツをとじる。
美味いに決まってます。
セットの浅漬けも見逃せませんよ。
そして、やはり喫茶店といえばこちら。
サイフォンで淹れていただくコーヒーは、程良い香りと酸味。
食事もコーヒーも、まさに安定のクオリティ。
朝から夜中過ぎまで空いているこのお店は、浅草の人々の静かな心の支えになっているに違いありません。
- 珈琲ロッジ赤石
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東京都 台東区 浅草
洋食
ライター紹介
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カレー細胞(H.Matsu)
- 3000軒のカレー屋を食べ歩いた通称「カレー細胞」。生まれついてのスパイスレーダーでカレーはもちろんのこと、食のトレンドウォッチャーとしても分析力・発信力は折り紙付き。 カレー専門のブログ「カレー細胞-TheCurryCell-」を運営。