うなぎの街・浜松に住む私が「蒲焼き」より「白焼き」を推すシンプルな理由

あなたはうなぎをどう食べますか?

どうもこうも、蒲焼になったうなぎ以外は食べたことがない…という方がおそらく大半でしょう。

しかーし!

わたしがおすすめするうなぎの食べ方は、断然“白焼き”!

うなぎのうまさをダイレクトに感じられる素晴らしい食べ方を、知らないなんてもったいない…!

うなぎの名産地・浜松より、浜松在住ライターの鈴木がおすすめの名店をご紹介します。

ライター紹介

鈴木さくら
鈴木さくら
1988年静岡県生まれ・静岡県在住。平日制作会社に勤務しながら、土日にうまいものを探して食べ歩く生活を送っている。主な活動エリアは浜松市~静岡市のあいだ。好物は焼肉と浜名湖うなぎの白焼きだが、懐を顧みず食べに走るので給料日前はおのずと静かになる。

白焼きは「知ってるけど食べたことがない」という人が多い

わたしは一度うなぎを白焼きで食べてからどハマりし、それ以来メニューに白焼きがあるうなぎ屋では100%白焼きを頼んでいます。

しかし、店舗によっては蒲焼のみを提供しているうなぎ屋も多く、そもそも白焼きという食べ方がどこまで普及しているのかよくわかりませんでした。

そこで、白焼きについてTwitterでアンケートを取ってみました。

① 知っているし食べたことがある。
② 知っているけど食べたことはない。
③ 知らない。

用意した回答は上記の3つ。気になる回答は…?

知っているし食べたことがある人と、知っているけど食べたことはない人がほぼ半々。

そもそも知らない人はもちろん食べたことがないはずなので、それを合わせると食べたことがない人の方が多い…。

票数が少なかったのでfacebookでも意見を求めましたが、こちらも半々でした。

やっぱり、白焼きを食べたことがない人は結構いるのね。これはぜひ、紹介したい!

新鮮な浜名湖うなぎを白焼きで食べられる、うなぎ天保

ということでやって参りました、浜名湖!

美しい浜名湖と強い風に立ち向かう筆者

美しい浜名湖と強い風に立ち向かう筆者

風がめちゃめちゃ強く、髪の毛がバッサバサになりましたが、この日のように天気がいいと最高に気持ちがいいです。

浜名湖を観光しながら、うなぎ屋を目指すのがおすすめコース。

今回訪れたのは、浜名湖うなぎの名店・うなぎ天保。

夏場は長い行列ができるほどの人気店です。

養鰻場(うなぎの養殖場)・お食事処・白焼き直売店の3つが敷地内にある珍しいうなぎ屋で、観光客が多く訪れることはもちろん、テレビや新聞などのメディアにも多数取り上げられています。

店内はこんな感じでテーブル席と掘りごたつ席の両方があります。

写真は閉店後ですが、営業時間中は満席!

壁には芸能人のサインがずらりと並んでいます。

こちらがメニューです。

注文するのはもちろん白焼き定食(上)。

うなぎ屋のまかない飯・ボクめし丼や、手軽にうなぎを楽しめるハーフ丼もあります。

調理方法はいたってシンプル

白焼きってどんな料理?という方のために、調理している様子を厨房におじゃまして撮ってきました。

調理するのは、うなぎ天保2代目店主の山下昌明さん。

まず下準備されたうなぎを茹で、余分な脂を落とします。

次に炭火で焼く。

「串打ち3年、裂き8年、焼き一生」と言われるほど、うなぎの調理は奥が深いんです。

酒・みりんを塗っては焼き、塗っては焼きを合計3回繰り返して…

焼き上げたら串を抜き、盛り付けてできあがり!

あなたはどれを選ぶ?うなぎの旨みを引き立てる調味料

ジャン!こちらが本日いただく白焼き定食(上)!

ちなみに白焼き定食には(上)と(並)があり、(上)の方が500円高い分、うなぎが大きいそうです。

肝吸いや天保自家製の漬け物もセット。

う、うまそう…(ジュルリ)

きれいな焼き色がついていて、蓋をあけた瞬間から香ばしい香りが…うぅ、早く食べたい!

箸で持っただけでふわふわ感が手に伝わってきます。

さっそくいただきま~す!

さっそくいただきま~す!

口に入れた時の幸福感半端ない…!

炭火で焼かれた歯触りのいい皮、ふわふわで肉厚の身、そしてタレに浸されていないシンプルなうなぎの味!

うますぎて思わず目をつむりました。

そのままでも十分うまいですが、白焼き定食にはいくつかの調味料がついてきます。

しょうが・わさび

しょうが・わさび

柚子胡椒

柚子胡椒

わさび醤油が一番スタンダードですが、わたしは柚子胡椒が特にお気に入りです。

米が止まらない

米が止まらない

柚子胡椒をつけるのは、3代目である山下翔大さんのアイデア。

うますぎてもはや世界的発明レベル。

「抹茶塩なんかも合うかもね」とご主人。これはぜひ採用してほしい…!

味がシンプルな分、うなぎの鮮度が重要

わたしが白焼きを好む理由は、なんといってもそのシンプルさ。

蒲焼は蒲焼でもちろんおいしいですが、どうしてもうなぎが蒲焼のタレ味になってしまうので、うなぎ本来の味を楽しむなら白焼きがいいと思っています。

実際、うなぎ天保でも白焼きと蒲焼(うな重やうなぎ丼)がどんな割合で出るのか聞いたところ、白焼き2割・蒲焼8割で大半の方が蒲焼を注文するそうですが、店主の山下昌明さんも白焼きの方が好みだそうです。

白焼きは味がシンプルな分、うなぎの鮮度が非常に重要。うなぎに臭みが残っていたり、身が柔らかすぎたりすると、上質な味わいや食感が出せません。

うなぎ天保では鮮度の高いうなぎを提供するため、養鰻場で丁寧に育てたうなぎを、地下200mから汲み上げた天然水で泥抜きしています。

こちらが養鰻池。

外には昔使われていた路地池もありますが、現在はハウスでち密な温度管理のもと、うなぎが育てられています。

泥抜きを行う立て場。

よく見ると天然水が桶に注がれています。

泥抜き中のうなぎ。

泥抜き中のうなぎ。

きれいな天然水で泥抜きされたうなぎを使っているからこそ、臭みのない、おいしい白焼きが提供できるのです。

また、うなぎはさばいてから1日経過してしまうと、死んだうなぎのように身が柔らかくなりすぎて、おいしくなくなってしまいます。

うなぎ天保ではお食事処で提供するうなぎをその日の朝さばいているため、硬すぎず柔らかすぎず、ふわふわした食感の白焼きが楽しめます。

知れば知るほど、うなぎは奥が深いなぁ…。

うなぎ天保では、こういったうなぎの知識やうなぎの歴史を、養鰻場を見学しながら知れるツアーも開催しています。

店主の山下昌明さんがおもしろく、わかりやすく養鰻場を案内してくれるので楽しめること間違いなし!

期間限定で行っているので、詳しくはうなぎ天保公式ページでご確認ください。

ツアー参加後は、もちろんお食事処で白焼き定食を!

みんな、次に浜松へ来る時は絶対白焼きを食べてくれよな~!

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