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バターチキン偏差値、全国トップは千葉県?「チバタチキ(千葉バターチキン)」名店総まとめ!

かつて「インド料理の一番人気メニュー」だったバターチキン。

けれど、いつの間にか「インド料理の初心者向けメニュー」に成り下がってしまった感のあるバターチキン。

ですが、ここであえて言いたい。

「本当に美味しいバターチキンがあったら、みんな食べたいですよね?」

その答えは、なんと千葉県にあったのです。

「バターチキンはインド料理の定番」は本当か?

クリーミーでリッチな味わいのバターチキンは、日本で最も人気のあるカレーのひとつ。

タンドリーチキン、ナン、そしてバターチキンといえば、インド料理の定番メニュー3点セット・・・というのが、長きにわたり常識でした。

けれども90年代以降、ビジネスで来日するインド人が増えるにつれ、

「どうやらインドの庶民は普段ナンを食べないらしい」
「日本にきて初めてナンを食べたインド人も多い」
「そもそも日本のインド料理店のほとんどは、インド人ではなく、ネパール人やバングラデシュ人、パキスタン人が営んでいる」
「彼らの多くは日本で、日本人向けにタンドリーチキン、ナン、バターチキンの調理を学ぶらしい」

などの情報が徐々に知られるようになり、インド料理マニアの間でバターチキンは、「日本人向けインド料理のテンプレート」「インド料理初心者向けメニュー」と片付けられるようになった一方で、じわじわと広がる南インド料理のブーム。

「意識高いワタシは南インド料理」「バターチキンを頼むなんて、フフフ・・・初心者ね」という風潮が強まってきています。

ですが、本当にそうなのでしょうか?

そもそも、バターチキンとは?

バターチキンは、インドでは「ムルグ・マッカーニー」と呼ばれ、タンドール窯で焼いたタンドリーチキンを一口サイズにカットし、トマトやスパイスと合わせたソースで煮込み、バターやギーを加えて仕上げたもの。

インド北西部パンジャブ地方発祥とも、かつて中東方面からインドの大部分を支配したムガル帝国の宮廷料理ともいわれています。

生クリームやカシューナッツを用い、リッチに仕上げることが多い料理で、いわゆる「北インド料理」に分類されますが、実はタンドール窯は(割れたときのメンテも含め)高コストとなるため、北インドの一般家庭にはあまりありません。

現地では主に、一流レストランや高級ホテルなどで供されているバターチキン。それが日本では、いつの間にか「初心者向けインド料理」になってしまった感があります。

確かに巷には、日本人向けテンプレートにハメただけのどうでもいいバターチキンもたくさんあるのですが・・・

そんな偏見を一瞬で吹き飛ばす、素晴らしいバターチキンをたくさんいただける場所があります。

私が思う、バターチキンの聖地は・・・千葉県。

バターチキン偏差値No.1!千葉新名物「チバタチキ」

千葉県の名産といえば、ピーナッツ。

けれど、私はかねがね「千葉の名産といえば、バターチキン」と言い続けてきました。

それほど、千葉県にはバターチキンの名店が集まっているんです。

バターチキン偏差値は、47都道府県のなかで圧倒的トップ。

今回はそんな千葉のバターチキン、略して「チバタチキ」7つの名店をご紹介しましょう。

【チバタチキ名店①】千葉インド料理の絶対王者にして聖地。「シタール」(検見川)

創業1981年。千葉インド料理の先駆けにして、今なお最高峰。

この春、店舗改装も無事完了し、検見川の地で毎日行列ができるほどの超人気店です。

店主の増田泰観さんは、日本におけるインド料理のパイオニア「アジャンタ」の出身。全国に点在する「アジャンタ系」名店群のなかでも圧倒的な存在感を放っています。

「シタール」が素晴らしいのは、タンドリーチキン、ナン、バターチキンと、王道ど真ん中のメニューがどれも圧倒的なクオリティであること。

これだけ多様な料理が巷に溢れる昨今、王道で感動させるほど凄いことはありません。

その凄みたるや・・・まさに絶対王者の風格です。

★トライアルカレーセット ¥1810

2種類のカレーが選べるセット。バターチキンとパラクパニールを選択。

バターチキンはバター、生クリームの滑らかな舌触りにトマトの品のある酸味、そして広がるカシューナッツの香りと、その全てが完璧に調和。

表面がパリッとした最上級ナンとの相性も抜群です。

インド料理を初めて食べるお子様から、毎日インド料理を食べるツワモノまで等しく「驚嘆」できる、至高のバターチキン。

これまた定番ながらシェフの腕が試されるパラクパニール(ほうれん草とカッテージチーズのカレー)も非凡!

そしてシタールに来たら是非食べてほしいのは、タンドリーチキンとカブリナン。

ここまで味わい深く香ばしく、しかも肉の美味さが生きたタンドリーチキン、ちょっとありません。

ナンの中にココナッツやレーズンが詰まったカブリナンはデザートに。

シタール名物の印度産黒蜂蜜をかけていただけば即昇天。

お腹いっぱいになったらテイクアウトもできるので、頼まなきゃ損ですよ。

平日夜は予約もできてオススメ。

【チバタチキ名店②】孤高のバターチキン。「サールナート」(船橋)

「シタール」と並び、チバタチキの名店といえばここ、「サールナート」。

店主の小松崎さんは「アジャンタ」出身で、「シタール」と同じく「アジャンタ系」の名店のひとつです。

★バタークリームセット ¥1100

名物「骨なしチキンのトマトクリームソース」(バターチキン)と、もう一品カレーが選べるセット。

「骨なしチキンのトマトクリームソース」は、甘さの中に仄かな酸味が。すっと舌に溶け、フワッと香るような多幸感に包まれます。

そして表面がサクッとデニッシュのような食感で、ちょっと他にない味わいのナン。

この組み合わせがクセになったが最後、この「サールナート」以外に選択肢はありません。

現在はランチ営業のみ。1日限定30食の提供となっています。

【チバタチキ名店③】千葉三大バターチキンの一角。「デュワン」(海浜幕張)

「シタール」「サールナート」とともに千葉三大バターチキンと呼ばれることもある「デュワン」。

元々「シタール」のチーフを務めたデュワンさんが独立して開いたお店で、現在は海浜幕張の他、青葉、佐倉にもお店を構えています。

★バターチキンカリー(ディナー価格) ¥1200 
★スペシャルセット ¥850

ベースの方向性は「シタール」に近いバタチキですが、現在はこちらのほうがトマトの酸味が強い気も。

ナンは丸くふんわりなタイプで、この点もまた「シタール」と趣向が異なります。

シークカバブは、とにかくボリュームが凄くて食べ応え充分!

なにせ、「シタール」のように並ばず気軽に立ち寄れるのもポイントです。

【チバタチキ名店④】バターチキンなのに食後スッキリ?「ガンディ」(船橋)

こちら船橋に古くからあるインド料理の老舗。

ホールも厨房もインド人で、独特の雰囲気が楽しめます。

★バターチキン ¥1030
★ラチャパラータ ¥410

こちらのバターチキンは、よくあるテンプレとは全く異なった独特なもの。

舌触りはかなりサラサラ。バター以外の油分を最小限に抑えているヘルシー仕様なんです。

味つけは甘口で、バタチキなのにサラサラといただけるのがちょっと不思議。

食後スッキリ、胃にもたれない爽やかなバタチキです。

ここはあえてナンではなく、パリッとしたパラータを合わせてみましょう。インド現地の雰囲気が堪能できますよ。

【チバタチキ名店⑤】リッチ&クリーミィの極み。「タージュ」(佐倉)

やっぱバタチキはコテコテクリーミーでしょー!という方々にオススメしたいのがこちら。

私が知る限り千葉で一番、いや東京でも出会ったことのないほどクリーミーなバタチキが楽しめます。

元々本店があった場所は「デュワン佐倉店」になり、かつて支店だった場所へと統合されて営業を続ける、佐倉の人気店です。

★ランチCセット バターチキン ¥1000
★チーズナンに変更 +¥250

舌にまとわりつくようなコッテリ感。もはや、これはカレークリーム。

せっかくならチーズナンと合わせて、史上最高のコッテリリッチを楽しんでみませんか?
腹持ちも抜群ですよ。

【チバタチキ名店⑥】バタチキとワインで乾杯。「ペルフェクト」(勝田台)

日本人店主とネパール人コックのタッグ!ものすごい種類のワインをはじめ、様々なお酒とインド料理が楽しめるお店。

スパイス料理とお酒を合せる「スパイス呑み」のトレンドを千葉で楽しんじゃいましょう。

★ダブルカレー ¥1360
★サフランライス +¥50

こちらのバターチキンはドロッと水分少なめ、香り強めの濃厚タイプ。

まるでパテのようにワインと合わせることができちゃうんです。

合わせたワインはこちらのBeccacciaia。

★パニールティッカ+ベジグリル ¥1580

炭焼きタンドール料理だって充実。パーティー需要にもしっかり応えますよ。

【チバタチキ名店⑦】こんなバタチキ見たことない!イノベーティブ・チバタチキ最前線。「ベンガルタイガー」(千葉)

チバタチキ名店の最後を飾るのはこちら。

千葉市内に忽然と現れた、イノベーティブ・フュージョンスパイス料理の話題店。

シェフはベンガル出身、マレーシアの5つ星ホテルのインド料理ヘッドシェフを務めていた方。

他に類を見ない独創的な発想で、美しくも美味しいスパイス料理を生みだしています。

もちろん、バタチキだって普通じゃありませんよ。

★ベンガルタイガーバターチキン(スパイシー) ¥1060
★ロティジャラ ¥200

見てくださいこのビジュアル、これがバターチキン!!?

見た目だけではありません。食べてビックリ。

ここまでスパイシーでオトナな味わいのバターチキン、ちょっと他に思い当たりませんよ。

合わせるのはマレーシアのロティジャラ。

鮮やかな黄色、繊細な編み目。

見て楽しく、食べてもっと楽しい、未知なる食体験が待っています。

千葉名物バターチキンは、あらたなステージに突入したようですね。

***

いかがでしたか?チバタチキの世界。

ここまで千葉でバターチキンが発達したのにはやはり、絶対王者「シタール」の存在が大きいのではないでしょうか。

広大な千葉県には、まだまだ素晴らしいバターチキンが眠っているに違いありません。

素晴らしいバタチキに出会ったら、「#チバタチキ」でぜひ教えてくださいね。

但し、バタチキばかりの連食は禁物ですぞ・・・・お腹キツくなっちゃいますから。

ライター紹介

カレー細胞(H.Matsu)
カレー細胞(H.Matsu)
3000軒のカレー屋を食べ歩いた通称「カレー細胞」。生まれついてのスパイスレーダーでカレーはもちろんのこと、食のトレンドウォッチャーとしても分析力・発信力は折り紙付き。 カレー専門のブログ「カレー細胞-TheCurryCell-」を運営。
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